輸入車
更新日:2022.09.05 / 掲載日:2022.09.05
MERCEDES-EQ EQB【グーワールド コラム/ニューモデル】

文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ
問い合わせ:メルセデス・コール TEL:0120-190-610 URL:https://www.mercedes-benz.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年10月号の内容です)
3列シートを備えた新世代電動化SUVが上陸
輸入車ブランドの電動化攻勢は、いよいよ本格的になってきた。アウディは「e-tron」、BMWは「i」、そしてメルセデスは「EQ」という専用のサブブランドを掲げ、ニューモデルを送り続けている。メルセデスには、すでにEQAとEQCがラインアップされており、前者はコンパクトクラス、後者はミドルクラスの電気自動車(BEV)。ボディタイプはどちらもSUVで、今後の自動車のスタンダードとなりうるスタイルである。また、メルセデス公式サイトにはEQE、EQSがCOMING SOONとして掲載されている。これらはクーペフォルムの4ドアモデルで、将来的にEクラスやSクラスから置き換わっていくのかもしれない。BEVのフルラインアップ化も間近に迫ってきたのだ。
さて、今回注目するのはEQBで、EQAとEQCに挟まれたポジションのSUV。全長4685mm、全幅1835mm、全高1705mmと、EQAを長く、縦方向に伸ばしたプロポーションとなる。これは内燃機関のGLAとGLBの関係に近いといえばわかりやすいだろうか。また3列シートを備えるのも特徴で、ファミリー層を意識した商品設計となっている。2列目シートは140mmスライド調整可能。3列目シートは折りたたんでラゲッジに収納できる。2列目と3列目のシートにはISOFIX対応固定装置により、最大4つのチャイルドシートを取り付けることも可能だ。EQAでも十分実用性はあるが、EQBは子供がいるユーザーがより安心して乗れるクルマといえそうだ。
前後アクスル間のフロア下にはEQAと同じく66.5kWhのリチウムオンバッテリーを搭載。「EQB 250」ではフロントに1基、「EQB 350 4MATIC」では前後合わせて2基のモーターを組み合わせる。一充電航続距離(WLTC)は、前者が520㎞、後者が468㎞を実現。6.0kWまでの普通充電に加え、CHAdeMO規格にも対応する。使い勝手やスペックも申し分なしの性能を持っていそうだ。
同クラスの内燃機関車よりハイコストではあるが、BEVはそれを補って余りあるスムーズな走りが魅力。EQBは、電動化モデルの普及に一役買ってくれそうな1台である。



