新型車比較・ライバル車対決
掲載日:2022.06.09 / 更新日:2022.06.07

魅力先取り! 新型ステップワゴン【5】vs ノア/ヴォクシー:走り/メカニズム・結論

魅力先取り!! 新型ステップワゴンのすべて

【1】総論・プロフィール&速攻試乗
【2】vs ノア/ヴォクシー:エクステリア
【3】vs ノア/ヴォクシー:インテリア
【4】vs ノア/ヴォクシー:装備&ユーティリティ
【5】vs ノア/ヴォクシー:走り/メカニズム・結論

ホンダの定番ミニバンがフルモデルチェンジ! ハイブリッドシステムの刷新などで先行するライバルを追撃する。同クラスの強力ライバル、トヨタのノア/ヴォクシーと比べてみよう。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

HONDA 新型ステップワゴン

TOYOTA ノア/ヴォクシー

走り/メカニズム

ステップワゴンの
走りのテイストに期待

 ステップワゴンのパワートレーンはガソリン車に1.5ℓターボ、ハイブリッド車にはシリーズ式をベースにエンジン直動機構を備えたe:HEVの2タイプで、サスは前ストラット/後トーションビーム(車軸式)。e:HEVの効率向上と車速感応のエンジン回転数制御やリヤサスストロークの見直しなどが行われている。基本走行ハードは先代を踏襲しているのだが、走りの性能向上要件に静粛性と乗り心地が掲げられていることから快適性の期待値は高い。
 ノア系は先般のフルチェンジでプラットフォームを一新。HVシステムは全面改良が加えられ、4WDも新型に変更。ガソリン車にはダイナミックフォースエンジンが導入され、走行ハード面も世代交替したと言っていいだろう。
 市街地チョイ乗りレベルの試乗でステップワゴンの実力は未知数だが、内外装の雰囲気からして先代以上に穏やかフレンドリー路線になると予想される。動力性能と燃費でアドバンテージがあり、総合的な実力にも優れるノア系を上回るのは難しそうだが、快適性を中心に和みのドライブフィールを求めるならステップワゴンに分がありそう。楽しみ方の違いが走りの面でも評価要点になるだろう。

新型ステップワゴン

同乗者にも優しい走りの進化度に期待だ
 冒頭の試乗記でも述べたように、自動車教習所のようなコースでつかめる性能はわずかだが、そこで分かる良さ、つまり日常用途を中心とした、ファミリーユースに求められる性能の磨き込みが狙いだろう。
 先代も深いストロークを用いた穏やかな乗り心地や回頭性など、刺激が少なく安心感の高い走りを特徴としていた。風景や会話を愉しむ和みの走りだ。市街地相応の試乗でもそういった味わいの片鱗を車体挙動から感じられたが、どこまで進化したかが興味の的だ。
 パワートレーンのスペックは先代と共通。ライバルに対してガソリン車比較では加速性能に多少のアドバンテージがあると予想され、緩加速時の余力感やドライバビリティについても向上が期待される。

エンジン発電/モーター走行を基本に、効率の高い状況ではエンジン走行も行う。従来はスパーダ専用だったが採用を拡大した。

ノア/ヴォクシー

動力性能も燃費も現時点のベストだ
 最新のミニバンというより最新トヨタ車と思わせる走りを示す。代を重ねるごとに乗り心地を改善してきたノア系だが、刺激の少ない乗り味と高速や山岳路での落ち着きのある挙動制御により、乗員の負担はさらに軽減されている。しなやかさと据わりが印象的だ。
 動力性能面では余力感の演出が共通した特徴。ガソリン車は全開加速でこそ排気量なりの加速だが、中庸域では排気量2割増しくらいの印象を覚え、高速や登坂での速度コントロールや静粛性にも優れる。ハイブリッド車は踏み込み反応と初期トルクに電動的な力感を発揮。抑制の利いたエンジン制御もあって、動力性能面でも上級設定仕様のゆとりを実感。もちろん、燃費はクラスのベストだ。

結論

貪欲なノアとは違った、
ほどほどの心地良さが好印象!

 特徴的な売り物の多さではノア系が圧倒的に有利。と言うか、レクサスでもNXにしか採用されていないリモートパーキングを採用したり、通常地図ROMでの自動運転機能を用意するなど、車格やカテゴリーコンセプトからすれば異常なほど。トヨタの総力戦的内容だ。ステップワゴンは必要な物を必要なだけ、「過不足なく」という内容であり、スペック対比で見劣りするのは否めない。
 ただ、実車を見るとステップワゴンのまとめ方に感心してしまう。シンプル&スマートあるいはSDGsでもいいが、そういった視点からクルマに求める価値感の変革を狙っているようにも思えた。具体的にはありがちなプレミアム感やスペシャリティ感との決別である。
 もちろん、安全も運転支援もエネルギー効率も更なる向上が求められ、それを積極的に進めるのが本道。いささか急進的な印象を覚えるもののノア系の進化は正しい。だが、ゆったりとした生活を楽しむならそんなに急ぐ必要はない、となれば新型ステップワゴンの在り方にも大いに共感できる。

3強の一角、セレナは年末デビュー!?

 ステップワゴン、ノア/ヴォクシーの対抗馬といえばセレナ。ライバルが新世代に切り替わる中、セレナの次期型にも期待がかかる。年内デビューとの情報もあるので期待したい。

NISSAN セレナ

●価格:257万6200〜380万9300円 ●発表年月(最新改良):’16年8月(’20年8月)
内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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