新型車比較・ライバル車対決 [2022.03.27 UP]

SUVライバル徹底比較【3】NX vs ハリアー

人気&注目モデルがガチンコ勝負! 勝つのはどっちだ!?

多くのユーザーが気になる2台のSUVを、
注目ポイントごとに徹底比較。
今、購入するならばどちらを選べばいいのか?
すべてをお教えしましょう。

●解説:川島茂夫

NX VS ハリアー

レクサスの大本命が颯爽デビュー。プレミアムSUVの勢力図、激変必至!

LEXUS NX

レクサスらしい豪華な造りで差別化
 基本プラットフォームはハリアーやRAV4と同じGA-Kだが、他のレクサス車と同様に、高剛性や制振向上を実現するため骨格設計から改良が加えられた専用シャシーとなっているのがポイント。これにより、走りの質感やキャビンの静粛性などはワンランク以上アップ。高級モデルに相応しいものとなっている。パワートレーンに関しても、プラグインハイブリッドや最新ターボエンジンなどをラインナップ。GA-Kを採用するトヨタSUVよりも上位となるユニットを搭載している。

2.5ℓ+モーターのハイブリット車を中心に4タイプを設定。いずれもトヨタ系ハイブリッド車よりも格上のパワートレーンを採用している。

TOYOTA ハリアー

コスパ良く、プレミアムが楽しめる
 ハードウェアとしてはRAV4と姉妹車の関係にあり、GA-Kプラットフォームや2ℓガソリン、2.5ℓハイブリッドのパワートレーン、最新のトヨタセーフティセンスなど、多くのメカニズムを共有している。悪路対応力は先代よりも強化されているが、RAV4とは異なり上級4WDシステムは採用されていない。最大の魅力は高級ワゴンを思わせる内外装の仕立て。価格を抑えながらも上手に仕上げることで、プレミアムをコスパ良く楽しめる。

ガソリン車は2ℓエンジン+ダイレクトシフトCVT、ハイブリッド車は車格上の2.5ℓエンジン+モーターの上級システムを採用している。

ここに注目! 比較ポイント【01】走行性能

ハード設計も贅沢なNX
ハイブリッド車でその差は歴然

 ハリアーの2ℓNAエンジンは熱効率に優れるダイナミックフォースエンジンゆえに性能と燃費のバランスに優れる。NXのスポーツ仕様を担う2.4ℓターボはともかく、2.5ℓNA相手ならば十分に戦える。
 一方、ハイブリッド車はハリアーもNXもベースエンジンは2.5ℓユニットだが、NXは電動モーターが強化されており、ハリアーハイブリッドに対して動力性能は1ランク上。さらに余力をプラスしたプラグインハイブリッド車も選べるなど、ハイブリッド車同士では格の違いが強まってしまう。
 動力性能だけなら、ハリアーはコスパも加味すれば勝負できる余地もあるが、走りの質感を重視していくと、どうしても車格違いを感じてしまう。ハリアーは穏やかな乗り味で同価格のSUVとの比較では快適性に優れるが、NXは細かな揺れ返しの抑制や静粛性などが厚みや重質な味わいがあり、ハリアーと比較すると明らかに1クラス上。高速操安性も一枚上手だ。

【NX】ガソリン車もハイブリッド車も、最新設計がもたらす良質の走りが持ち味。性能的には最上位のプラグインハイブリッド車が一番らしいモデルだが、ベーシックなガソリン車でもNXの雰囲気は味わえる。
【ハリアー】トヨタの高級車らしい穏やかな乗り味が印象的。動力性能の余裕はハイブリッド車の方が上だが、ダイレクトCVTが組み合わされるガソリン車も、なかなかの実力を持つ。

ここに注目! 比較ポイント【02】キャビンの広さ&快適性

ゆとりや開放感は互角だが
内装仕立てはNXが明らかに上

 基本骨格やパッケージングはほぼ等しく室内寸法もほとんど差がない。両モデルともに後席の居心地、見晴らしともに良好に感じる。シート形状の違いがあるため、居心地などは好みの問題も出てくるが、率直にキャビンの広さや実用性は同等と考えていい。
 内装仕立てに関しては、ハリアーのほうがプレミアムモデルらしい仕上げ。NXはスポーティ&カジュアルなイメージを強く志向しているため、高級感の演出をことさら主張していない。とはいえ、キャビン各部の素材感まで見ていくと、細部までケレン味なくデザインされているNXの方が明らかに上だ。

【NX】派手な加飾や演出は控えめだが「スポーツ」グレードは別。本革素材のスポーツシートなどで、コックピット感を強く演出している。
【ハリアー】後席を含めたキャビンの広さは同等レベル。高級感の演出に長けた加飾もあって、プレミアムモデルらしさも十分に感じることができる。

ここに注目! 比較ポイント【03】装備&機能

安全関連は、次世代装備満載の
NXがややリード

 安全&運転支援機能もNXがハリアーに勝っているが、車格差というよりも世代差の違いによるものが大きい。NXには衝突回避系の対応範囲の広さやナビと連動した運転支援機能、リモコン操作も可能な自動駐車システムなどの機能も備え、セーフティセンスの次世代型とも言える内容だ。もっとも、世代違いと言ってもハリアーの安全&運転支援機能も同格のSUVの中ではトップクラス。駐車支援機能を除けば申し分のない機能が用意されている。

【NX】スマホアプリでエンジン始動ができるデジタルキーは全グレードにOP設定。先進装備の充実もNXの特徴だ。
【ハリアー】NXよりも1年以上前に登場しているが、装備機能の充実ぶりは負けていない。録画機能付きデジタルインナーミラーなども設定されている。

【最終結論】どちらがベストバイ!

プレミアム最優先ならNXだが
ハリアーの優れたコスパも見逃せない

 機能や性能、質を個別に比較すればNXが圧倒的に優位だ。プレミアムに対する土台から違っているようにさえ思える。しかし、価格まで考えれば、それくらいの差がなければ納得できない。同等装備のハイブリッド車で価格を比べると、その差はおよそ70万円。ハリアーは最上級グレードのZレザーパッケージでも2ℓ車なら423万円で狙うことができる。しかし、この価格だとNXのベーシックモデルにすら手が届かない。
 プレミアムの神髄を求めるならNXを選ぶべきなのだろうが、ちょっと贅沢な気分でツーリングを楽しみたいというユーザーにとって、ハリアーは自信を持ってオススメできるモデルだ。プレミアム最優先のNX、プレミアムの雰囲気をコスト良く楽しめるハリアーと理解してもいいだろう。

【NX】プレミアムな内外装に加えて走りも1ランクアップ。先代よりもハリアーとの価格差は広がったが、内容を考えれば十分納得できる。
【ハリアー】ハイブリッド車で比較すると格差が大きいが、走りの質感と余力感はガソリン車より上。ハリアーは上級感をコスパ良く味わえるのが魅力。
内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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