新型車比較・ライバル車対決
更新日:2021.07.02 / 掲載日:2021.06.28

2021注目SUVバトル【5】ライズ vs ヤリスクロス「トヨタ人気モデル対決」

SUV市場は、未だかってないほどの実力モデルが集う超激戦区。それゆえどれを選んでもハズレはないが、できれば大当たりを引きたいのは人情だろう。ここでは気になる対決の行方に迫ってみる。

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icon TOYOTA ライズ

価格帯:167万9000~228万2200円

ヤリスクロスよりも1クラス下の設定だが、最新1Lターボ&ギヤ付CVTの採用もあって、低速時からパワフルな走りが楽しめる。山椒は小粒でもピリリと辛い、を地でいく存在だ。

icon TOYOTA ヤリスクロス

価格帯:179万8000~281万5000円

ライズの対抗馬になるのは価格帯が近い1.5Lガソリン車。穏やかに出力が盛り上がる特性が強く、高速走行時の余力感に優れる。また燃費性能も大きくリードしている。

車格を感じさせないライズの健闘ぶりに注目

 人気のトヨタ系SUVの中で販売台数1位、2位を争うトップセラーの対決だ。

 車格としてはライズが1L級、ヤリスクロスが1.3L級になり、車体サイズも一回り異なる。当然、実用性も走行性能も車格相応の差があって然るべきだが、それほど単純ではないのが最近のトヨタ車らしいところ。ダイハツ開発のライズは軽自動車の巧みな設計や技術を用いることで、キャビン周りのスペース効率が高く、内外装の仕立てもかなり頑張っている。

 価格面のみならず、走りや実用性能でも十分にヤリスクロスと戦える存在であるのだ。

  • TOYOTA ライズ

  • TOYOTA ヤリスクロス

チェックポイント1/走行性能

ライズは思いのほかパワフル! 想像以上にキビキビ走る

 ライズは活発なターボと締まった足回りで軽快感ある走りが楽しめる。一方、ヤリスクロスは高速長距離走行でも運転ストレスの少ない安定感と穏やかで力感あるドライバビリティが特徴。ハードの性能差もあるが、両車のキャラの違いも明確で、若々しさのライズ、大人味のヤリスクロスと言い換えてもいい。

 4WD車の悪路対応力はともに荒れた林道レベルならまったく問題ない。ただしヤリスクロスのハイブリッド車はE-Fourなので生活四駆レベルだ。

チェックポイント2/キャビン&ユーティリティ

車格に勝るヤリスクロスが上だが、ライズの使い勝手の良さも侮れない

 ライズの長所はセミハイト系にも匹敵するスペース効率。4mを切る全長ながら男性の4名乗車にも余裕のスペースがあり、見晴らしや開放感も良好。ヤリスクロスより一回りコンパクトな車体だが、キャビンも荷室も同じ程度の広さを感じられる。もっとも、後席の座り心地も含めた質感は車格相応の差があり、ここはヤリスクロスに軍配が上がる。利便性もヤリスクロスにはOPで運転席の乗降性を向上させるターンチルトシートがあるなど一歩リードしている。

チェックポイント3/装備&機能

ほぼ同機能の装備が選べるが、標準装着のヤリスクロスがリード

 全車速型ACCや車線維持型LKAなど機能は両車ともほぼ等しいものが選べる。ただし、ヤリスクロスが性能面でアドバンテージがある。また、ヤリスクロスはACCとLKAは全車標準装着だが、ライズは中級グレード以上の設定になるのも惜しいところ。車載ITはヤリスクロスはディスプレイオーディオが標準装着されるが、ライズはディーラーOPとして展開される。機能面でもエアバッグ連動ヘルプネットなどを採用するヤリスクロスが勝る。

【最終ジャッジメント】ズバリ、ベストバイは?

TOYOTA ヤリスクロス

ライズも悪くない選択だが
総合力はヤリスクロスが上


 装備揃えでガソリン車の4WD同士で比較すると両モデルはほぼ同じ価格設定。燃費と動力性能と車格感を優先すればヤリスクロスのハイブリッド車だが、ヤリスクロスのガソリン車とハイブリッド車の差額は約37万円。価格が車格を超えてしまうのが気になってしまう。ガソリン車同士の比較なら車格差をあまり感じさせないライズも十分アリだが、車載ITや運転支援機能の装着設定の違いは気になる。高速長距離が多いならばヤリスクロスをオススメしたい。

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●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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