新型車比較・ライバル車対決
更新日:2020.05.29 / 掲載日:2020.04.24
TOYOTAヤリス、HONDAフィット、NISSANノートでベストバイはどれ?

3モデルとも 売れ線ハイブリッドを設定 価格面でも熾烈な 争いが勃発中

ヤリスとフィットは、共に発売1か月で3万台の受注を集めるなど、予想以上に好調なスタートを切った。そうなると設計年次が古いノートは厳しいと思われがちだが、2020年2月の登録台数は9913台と、登録車全体で4位をキープしており、その人気は未だに侮れず、だ。実際に価格を比べてみても、ヤリスには1Lモデルが存在するため価格がやや安く感じるが、同レベルのパワートレーン&装備レベルで比較すると、ハイブリッド車もガソリン車も限りなく近い価格レンジで争っていることが分かるのだ。
いずれも実力十分だが 得意分野はかなり違う
プラットフォームもパワートレーンも一昔前と比べると相当に性能向上が図られた。加えて先進運転支援技術の普及も大きい。以前は性能面でもタウンユースに特化していたクラスだが、性能向上の恩恵もあって、適応用途は大きく拡大している。上位モデルからの乗り換えを考えているダウンサイザーにとっても、魅力的なモデルが増えているのだ。
新型となったヤリスとフィット、そしてノートは、ダウンサイザー獲得も視野に入れたコンパクトクラスの代表的モデルだろう。また、3車ともハイブリッドや最新運転支援機能の採用など、最小クラスながら技術的な先進性を備えていることも共通している。
ただし、適応用途に関しては異なる部分がある。ヤリスは運転支援も含めた走行性能を除けば、ベーシックカーのベンチマークに沿ったモデル。一方、フィットはキャビンユーティリティも含めて上級のクラスに近い汎用性を狙ったコンセプト。ノートはその中間的ポジションだ。ここに走りの嗜好の違いなども加わり、同クラスの有力ライバル同士であるにもかかわらず真っ向勝負の優劣だけでは最適モデルを選べないことも、この3モデルの面白い特徴だ。