新型車比較・ライバル車対決
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2018.02.27

注目SUVライバル対決 バトル3

  • TOYOTA ハリアー
    ●発表(最新改良):’13年11月13日(’17年6月8日)
    先代よりも全長、全幅、ホイールベースを短縮。最小回転半径5.3mとしつつ、後席ひざ前空間を47mm拡大するなど造りに工夫を凝らした。

  • LEXUS NX
    ●発表(最新改良):’14年7月29日(’17年9月14日)
    全エンジンに手を入れるなど、改良を発表したばかりのCX-5。初代はスカイアクティブ全面採用第一弾。ちなみに中国専売でCX-4もある。

注目ポイントはココ!

1:グレード展開の違い
2:価格差分の魅力があるか

“姉妹車”同士

実利を考えるとやはりハリアーがおすすめとなる

 ハリアーとレクサスNXは姉妹車の関係にあるのだが、まったく一緒というわけでもない。以前はハリアーが2・0Lとハイブリッド、NXがターボ(2・0L)とハイブリッドの設定。またハイブリッドでハリアーは4WDのみの設定だが、NXにはFFと4WDを設定。つまりパワートレーンと駆動系の設定ではハリアーが下に広く、NXが上に厚いキャラ。
 また、車体の基本骨格は共通しているが、遮音設計や製造工程が多少異なる。つまり、静粛性や車体剛性面でもNXはプレミアム仕様になるのだ。実際に走らせても細かな振動の吸収性やサスストロークの収束感、あるいは静粛性など動力性能を除いたほとんどの点でNXが優れ、レクサスブランドのプレミアム性を実感できる。
 ただし、ハリアーが安っぽいという意味ではない。車格相応の上級感も快適性も備えている。大まかな性能は共通し、肌触りというレベルでの上質で負けているにしか過ぎず、ましてやコスパで見ればNXがいいとは短絡できない。
 安全&運転支援装備はほぼ共通。ACCは発進機能も備える全車速型。LKAは自動操舵補正も行う。AEBSは歩行者対応である。ただし、後側方の車両を検知するBSMと後退時の死角車両を検出するRCTAはNXには設定されるが、ハリアーにはない。
 車種構成ではNXはレクサスのスポーツ性を象徴するFスポーツを用意。ハリアーはターボ車がスポーティ設定だが、Fスポーツほどスポーツキャラは立っていない。
 ハリアー・ハイブリッドとNX300h・4WDのざっくりとした価格差は100万円弱。居住性は同じ。基本走行性能も大差ない。それでこの価格差である。主観を刺激する魅力に価値を見出しプレミアムを求めると判断は難しいが、実利を考えれば、ハリアーが圧倒的に買い得である。

  • 写真はNX。

  • 写真はNX。

  • 写真はNX。

    NXはエッジを利かせつつ素材にこだわった、最近のレクサス車らしいインテリア。MCでナビやタッチパッドを大型化。三眼式LEDヘッドランプも特徴。

icon ◆実力採点◆

差が付くのは質感関連と安全装備くらい。しかし大差と言うほどではなく、価格に見合ったものとは言い難い。もっとも、「プレミアム」とはそういうもの。細部の造作など実用機能にあまり影響しない部分がNXの魅力だ。
※採点はSUVカテゴリーでの評価採点。10点満点。

  • おすすめグレード

    ハリアー
    ターボ プログレス(4WD)

  • おすすめグレード

    NX
    NX300h(4WD)

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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