新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.09.19 / 掲載日:2026.09.19
買うならどっち?《ノア/ヴォクシー vs セレナ》
クルマ購入の達人、渡辺陽一郎がズバリ指南!
買うならどっち? 売れ筋モデルガチンコ対決!
クルマ選びで「デザインは好きだけど実用性は?」「価格に見合う価値はある?」などで悩んでいるユーザーも多いはず。ここでは、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が売れ筋の22モデルを徹底チェック!失敗しない選び方をわかりやすく解説しよう。
●解説:渡辺陽一郎
販売現場の事情に詳しいカーライフ・ジャーナリスト。
クルマは高額だという、現実に即したシビアな視点が特徴だ。
※本記事の内容は月刊自家用車2026年10月号制作時点(2026年8月中旬)のものです。
ガチンコ対決! TOYOTA ノア&ヴォクシー vs NISSAN セレナ

まさに宿命の好ライバル。おのおのにしかない強みあり
ミドルミニバンは全長が4600〜4800㎜前後に収まるモデル。ここでは2026年1〜6月に、このクラスで最も登録されたトヨタ・ヴォクシー、2位のノア、3位の日産セレナを比べてみたい。
いずれも1BOXミニバンの王道を貫くパッケージを採用する。加飾でキャラを上手に差別化しているが、ウインドウエリアを広めに確保したセレナは、路面に近い障害物も見やすい印象だ。
インパネの基本デザインも水平基調でメーターやディスプレイの配置も似ているが、ノア/ヴォクシーは、ディスプレイオーディオ、セレナはコネクトナビと車載ITに違いがある。
キャビン機能はともに3列シートを備えているが、3列目シートを中心とした使い勝手に違いがある。身長170㎝の大人6名が乗車して、2列目の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節した時、3列目の膝先空間はヴォクシー/ノアが握りコブシ1つ半だが、セレナは2つ半の余裕がある。またセレナは2列目シートの中央部分が1列目までスライドでき、中央に通路を作って車内移動をスムーズにするウォークインスルーとしても活用することができる。3列目シートの使用頻度が高いユーザーにとって嬉しい設計になっている。
一方、スライドドア部分の床の高さは、ノア/ヴォクシーが70〜80㎜ほど低い。両モデルともサイドステップを装着することができるが、乗降性の面ではノア&ヴォクシーの方が使い勝手が良い。
荷室の広さは同等だが、3列目シートの格納機構に大きな違いがある。ノア/ヴォクシーはレバーを引くと3列目が自動で跳ね上がり、それをサイドウインドウ側へ押し付けるだけでロックする機構を備え、ストラップで固定する手間を省いている。リヤゲートも任意の位置で固定できるため狭い場所でも積みやすい。一方のセレナは、リヤゲートガラスハッチに対応。バックドア全体を開けずに小物を載せ降ろしできるため、重宝するシーンも多いはずだ。
動力性能をハイブリッド同士で比べると、モーター駆動を主体とするセレナは、アクセル操作に対する反応が機敏。走行安定性は低床設計を強めたノア/ヴォクシーがリードする。セレナは重心の高さを感じるシーンも多く、峠道などを走るとボディのロールが大きめだが、乗り心地はセレナの方が路面当たりが柔軟で快適だ。。
ノア/ヴォクシーは運転支援を含めた先進的で便利な機能が充実。セレナは3列目シートも快適で、より多人数乗車に向いている。強みとする部分は実に明快だ。
TOYOTA ノア/ヴォクシー
価格:326万1500〜430万9800円/375万1000〜438万200円

今年春の最新改良でハイブリッド専用モデルに
ノア/ヴォクシーは人気のミドルサイズミニバン。最新改良でパワーユニットは、ガソリン車が廃止され1.8ℓハイブリッド車のみに集約されている。ノアとヴォクシーの違いは内外装の仕立てとグレード設定で、ヴォクシーにはベーシックなS-Xグレードが設定されていない。
全高1800㎜超のスクエアなボディによりキャビンは広く、安全装備やシートアレンジも充実。両車を合わせた月平均販売台数は約1.5万台に達し、ヤリスシリーズを超えて国内トップクラスの売れ行きを誇る。
■主要諸元(S-Z 2WD) ●全長×全幅×全高:4695×1735×1895㎜ ●ホイールベース:2850㎜ ●車両重量:1680㎏ ●パワーユニット:1797㏄直列4気筒DOHC(98PS/14.5㎏-m)+モーター(70㎾/185Nm) ●WLTCモード総合燃費:23.4㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:205/55R17



おすすめグレードと理由
ノア S-G(2WD) 価格:370万400円
一番手として推したいのは、後方の並走車両を検知する安全装備やディスプレイオーディオなどのニーズが高い装備を標準装着するS-G。ヴォクシーよりも価格が安いノアを選びたい。駆動方式は地域柄4WDが必要というわけでなければ2WDで問題なし。
NISSAN セレナ
価格:278万〜480万円

日産の屋台骨を支える主力モデルとして活躍中
セレナは日産の国内販売を支える主力モデル。今年1月~6月の登録台数はルークス、ノート&ノートオーラに次ぐ3位になっている。ミドルサイズの余裕もあってキャビンは広く、シートアレンジも多彩。その一方で、ライバル車のノア&ヴォクシーやステップワゴンとは異なり、エアロパーツを装着しない標準ボディは5ナンバーサイズに抑えられている。
パワーユニットは、直列4気筒2ℓのガソリンNA車と、直列3気筒1.4ℓエンジンが発電を行うハイブリッドのe-POWER車が選べる。
■主要諸元(e-4ORCE ハイウェイスターV) ●全長×全幅×全高:4765×1715×1885㎜ ●ホイールベース:2870㎜ ●車両重量:1930㎏ ●パワーユニット:1433㏄直列3気筒DOHC(98PS/12.5㎏-m)+前後モーター(フロント120㎾/315Nm、リヤ60㎾/195Nm) ●WLTCモード総合燃費:16.0㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスクR) ●サスペンション:ストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:205/65R16



おすすめグレードと理由
e-POWER ハイウェイスターV 価格:377万5200円
ガソリン車も選べるが、燃費性能や動力性能、加速の滑らかさを考慮すると、e-POWER車がオススメ。電動4WDとなるe-4ORCE車も魅力的だが、約50万円も高いため少し推しにくい。グレードは後席オートエアコンやエアロパーツなどが標準装着されるハイウェイスターVが一番手だ。
ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。