新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.06.18 / 掲載日:2026.06.18
新型CX-5フルチェンジ!〜実力派ミドルSUV対決・RAV4/フォレスターほか〜
《新型CX-5 vs ライバルモデル》新型CX-5の登場でミドルSUV市場はどうなる?
これまでの「走り」「デザイン」重視の路線から、「ファミリー」「レジャー」を見据えた実用本位へと舵を切った新型CX-5。マツダSUVとして、そしてミドルSUVとして、そのポジションはどう変わったのか? 最新の市場動向と共に検証してみたぞ。
●文:川島茂夫
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2026年5月中旬)のものです。
新型CX-5《実力派ミドルSUV対決》
実用性の強化を武器強力ライバルと勝負
趣味性の高いクルマ選びで重要視されるのは、スタイリングと走り。マツダはこの原則を意識して、自社が展開するSUVに対しても、「魂動デザイン」と「人馬一体」を掲げて開発してきた。ただ、SUVは、実用用途も重要な要素であり、嗜好面を追求しすぎると、パッケージは非効率になりやすい。
ここが先代の泣きどころにもなっていたのだが、新型CX-5では、実用性や同乗者向けの快適性の改善を図ることで、従来の流れとは少し違う価値観を追求している。もちろん、「魂動デザイン」と「人馬一体」は踏襲されるが、マツダファンのためのクルマというイメージは大きく減った格好だ。
ライバルとして取り上げるミドルSUV4モデルは、ZR-Vこそオンロードスポーティのイメージが強めだが、他の3モデルは悪路対応力の高さも売りにしている。CX-5は特に悪路走行を意識した印象はなく、オン&ラフロードの適性では、オンロード寄りと考えていいだろう。
また、フォレスター以外は、電動走行を高いレベルでこなす、ストロングハイブリッド専用モデルで、そのフォレスターにもストロングハイブリッド車も設定される。マイルドハイブリッド車は価格が安価という利点はあるがパワートレーン視点では、新型CX-5は少し格下の印象を受けてしまうかもしれない。
またキャビン実用性や同乗者の快適性を重視しているのは、新型CX-5の大きな特徴だが、これはあくまでもCX-5の新旧比較であり、ミドルSUV全体としては、なんとかライバルに追い付いたというレベル。実用性と快適性が大きなアドバンテージというまでにはなっていない。
ただ従来モデルの弱点だったキャビン実用性や快適性のハンデは、かなり解消しているのも事実なので、新型CX-5なら検討してもいい、というユーザーは間違いなく増えるだろう。
2027年にストロングハイブリッド車の登場を控えているので、現時点では「待ち」という感もあるが、オンロード志向で、同乗者と共にゆったりとしたドライブを楽しみたい、というユーザーにとっては、比較的お値ごろな価格帯で狙える新型CX-5は、魅力的な存在になりそうだ。
MAZDA 新型CX-5

TOYOTA RAV4

電動化が進んでも人気は変わらない
現行型は、ガソリン車を廃止して、ハイブリッド&プラグインハイブリッドの4WD車のみに集約。装備水準なども強化したことでプレミアム感も高めているが、大人5人が快適に移動できる車体パッケージングや、悪路もこなす走行性能の考え方は踏襲されている。歴代モデルと同じく、ファミリー&レジャーに適したSUVだ。
NISSAN エクストレイル

最新電動駆動の採用で、走りの質を追求
もともとはファミリー&レジャー向けの実用志向のSUVとして誕生したモデルだが、現行型はストロングハイブリッドの「e-POWER」と電動四躯の「e-4ORCE」が生み出す走りの質を大きくアピール。電動時代のSUVの魅力を大きく訴求している。また、ミニバンほどの実用性はないが、ミドルSUVとしては珍しい3列シート仕様も選択可能。
HONDA ZR-V

ホンダらしいスポーティな走りが魅力
先代CR-Vのハードウェアをベースに開発されたミドルSUV。この春のマイナーチェンジで、1.5ℓターボ車は廃止されている。シビック譲りの2ℓのe:HEVは低中速域から力強く、ハンドリングの良さもあって、オンロードでの走りの質はクラストップレベル。ミドルSUVとしては小さめだが、キャビンユーティリティもなかなか優秀。
SUBARU フォレスター

S:HEVの導入で人気上昇中
現行世代のミドルSUVの中で、定番といえるモデル。水平対向エンジンや縦置プラットフォームなど個性的なハードウェアを採用するが、走りやキャビン実用性の考え方はミドルSUVとしては正統派。ストロングハイブリッドのS:HEVの導入により、動力性能と燃費が改善されたことも、人気を集める大きな理由になっている。
ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。