新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.06.17 / 掲載日:2026.06.17
新型CX-5フルチェンジ!〜同門対決・CX-30/CX-60/CX-80〜
《新型CX-5 vs ライバルモデル》新型CX-5の登場でミドルSUV市場はどうなる?
これまでの「走り」「デザイン」重視の路線から、「ファミリー」「レジャー」を見据えた実用本位へと舵を切った新型CX-5。マツダSUVとして、そしてミドルSUVとして、そのポジションはどう変わったのか? 最新の市場動向と共に検証してみたぞ。
●文:川島茂夫
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2026年5月中旬)のものです。
新型CX-5《マツダ同門対決》
新型CX-5はSUVの王道路線ど満ん中
現在のマツダのSUVラインナップは、CX-80を筆頭にCX-3まで6つのモデルが展開されているが、コンパクトモデルのマツダ2系のプラットフォームから開発されたCX-3については、車格設定からして、新型CX-5の競合車とするのは厳しい。
車名からするとCX-3の発展型に見えるCX-30だが、こちらはマツダ3のプラットフォームから開発されたモデルで、車体サイズを拡大することでレジャー&ファミリー用途へ適性向上を狙っている。CX-3に比べるとひと回り大きくなったとはいえ、カローラクロス等の上級コンパクト車格のSUVであり、CX-5が属するミドルSUVに比べると格下の印象は否定できない。またCX-30の派生モデルとしてMX-30もあるが、こちらは内外装の加飾がよりカジュアルになった趣味性を強めたモデル。BEVなども選べるなど、このモデルならではの武器もあるが、こちらも1ランク下のSUVだ。
ラージ商品群と呼ばれる縦置き(FR)レイアウトのプラットフォームから開発されたCX-60とCX-80は、車格面ではCX-5の上位車種となる。CX-80は国内で展開するマツダ車では最上級に位置しており、全長はCX-5よりも300㎜長い。そのショートキャビン版となるのがCX-60で、こちらの全長は4・7m強でCX-5より多少長い程度。大きめの車体サイズや、直6ディーゼルやPHEVが設定されるパワートレーン設定からも分かるように、走りを含めたプレミアム志向が強いモデルになる。
ただ、この2モデルは実用面では新型CX-5の上位車種とは言い難い。CX-60のキャビンスペースは先代CX-5と同等レベルなので、新型CX-5の方がユーティリティ面では優位。走りこそCX-60の方がファントゥドライブ性が強めだが、購入ターゲット層は限定されてしまう。
CX-80は3列シートSUVという強力な武器を持っているが、全長4990㎜のロングボディを持て余してしまうユーザーも多いだろう。
このようにマツダのSUVラインナップを眺めてみると、新型CX-5はちょうど良いポジションであることが分かる。実用本位とすると少し語弊があるかもしれないが、これまでマツダSUVが弱かった、ファミリー用途やレジャー用途で活躍できる一台であるのは間違いない。
MAZDA 新型CX-5

MAZDA CX-30

マツダらしい走りを楽しめるコンパクトSUV
CX-3の上位モデルとして車体サイズの拡大等で車格とキャビン実用性のステップアップを図ったモデル。SUVでは上級コンパクト相応になるが、アドバンテージとするほどの実用性はなく、ディーゼルの走りやデザインなどのマツダらしいプレミアム感を武器としている。
MAZDA CX-60

FR駆動がもたらす独自の走りが魅力
ラージ商品群ではエントリーに位置するが、車名を見ても分かるように車格ではCX-5の上位に位置する。FRプラットフォームがもたらす走りや、スタイリングから感じられるプレミアムキャラがセールスポイント。直6ディーゼルを含めた多彩なパワートレーンが選べることも武器のひとつ。
MAZDA CX-80

豪華キャビンのフラッグシップSUV
ハードウェア面ではCX-60のストレッチキャビン仕様であり、250㎜増加したホイールベースにより、3列シートを実現。最大8人までの多人数乗車もこなせるが、セカンドキャプテンシート車がもたらす、寛ぎのプレミアム空間こそが真骨頂。マツダの最上級モデルにふさわしい車格感を持つ。
ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。