新型車比較・ライバル車対決
更新日:2025.05.26 / 掲載日:2025.05.26
新型フォレスター vs ライバル《エクステリア&パッケージング》
新型フォレスターを迎え撃つライバル軍団総まとめ
実力派ミドルSUV対決
待望のフルモデルチェンジを果たしたフォレスターを軸に、気になるライバルをピックアップ。様々な個性が集うミドルSUVカテゴリーをあらためて俯瞰してみよう。
●文:川島茂夫
エクステリア&パッケージング 《デザイン/サイズ感》

見た目の個性は様々でSUV用途の機能は十分
キャビンスペースに影響するホイールベースはCX‐60が最長となり、次いで長いエクストレイル/アウトランダーより165㎜も上回るが、これはFRレイアウトのプラットフォームを採用したことで、前輪が前方に位置するため。エクストレイル/アウトランダーは3列シート仕様をラインナップするためのロングキャビンプロポーションである。なお、両車はプラットフォームを共用する。
パッケージング面で異色なのはZR‐Vだ。全長とホイールベースが7モデルでは最も小さいのだが、全高もSUVとしては低めの設定。フロントマスクもSUVというよりもスポーツワゴン的なデザインを採用する。
フォレスターやRAV4、レクサスNXはミドルSUVの標準的なサイズ設定といえる。全長は2ℓクラスのワゴン相応であり、高い全高に慣れれば都市部での取り回しにも不便のないサイズだ。また、比較的大きな最低地上高ながら本格オフローダーと比較して乗降性に優れているのも長所だ。スペース効率や機能で差があるものの7モデルともワゴン代替として十二分なキャビン実用性を備え、見方を変えるならハイトワゴン的パッケージングとなっている。
【注目!!】HONDA ZR-V
SUVとしての機能は満たしながらスポーティで個性的
スバルのクロストレックほどではないが、パッケージングはSUVと乗用車の中間的設計。SUVとしては全高が低く、スポーティカーを思わせるフロントマスクや後方を絞ったサイドウインドウグラフィックなどSUVとしては個性的な外観が特徴だ。ただし、全高が低めなことを除けばミドルSUVらしいサイズとプロポーションを採用している。


SUBARU 新型フォレスター
アウトドア適性の高さを外観でも表現している
水平対向エンジンを縦置きマウントするためフロントオーバーハングが若干長めだが、バランスのとれたパッケージングだ。タフなイメージのデザインもSUVらしさを強調。


TOYOTA RAV4
サイズもデザインテイストもミドルSUVの王道だ
4.6mを僅かに超える全長設定に1.7m近い全高。クラッディングをアクセントとしたタフなイメージを与えるデザインなど、車体寸法、デザインともにミドルSUVの基準器的。


LEXUS NX
タフなSUVらしさよりもプレミアムなレクサスらしさ
RAV4と基本プラットフォームを共用し、バランスのとれたパッケージングとなっているが、外観にもレクサスならではのプレミアム性が与えられている。


NISSAN エクストレイル
空間効率を高めて3列シートも設定可能に
3列シート仕様も展開されるロングキャビン設計だが、全長は4.7m未満。かなり空間効率の高い設計だ。外観はニッサン車らしさとタフさを上手に融合させたデザインだ。


MAZDA CX-60
直6に合わせたロングノーズで高級感あるシルエット
直6エンジンが収まるロングノーズと前方に配置した前輪などFRプラットフォームの特徴がわかるプロポーション。スペース効率は低めだがプレミアムを感じさせる。


MITSUBISHI アウトランダー
フラッグシップとしての風格を備える堂々たる体躯
エクストレイルとはプラットフォームを共用するが、外観デザイン等の違いから全長は4.7mを超える。押し出しの利いたフロントマスクがミツビシファミリーの旗艦らしい。



ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。