新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.10.30 / 掲載日:2024.10.30
特選ミドルSUV・買い得なのはコレだ!《RAV4/ZR-V/エクストレイル/CX-5》
注目! 人気! 特選SUVライバル対決
クラスごとに横並びで比較!
SUVは人気カテゴリーだけに車種も豊富。様々なモデルが存在する中、売れ筋も3カテゴリーにフォーカスし、注目車&人気車を横並びで比べてみた。各モデルの特徴や購入ガイド/おすすめグレードがクルマ選びの一助になれば幸いだ。
ミドルクラス
ミドルクラス【買い得指南】
新車購入の達人・渡辺陽一郎直伝!! ズバリおすすめグレードはコレだ!!
装備と実用性はもちろん 走りが好みのモデルを選びたい
ミドルサイズSUVは、全長4500〜4700mmのボディサイズの恩恵もあって、後席と荷室に十分な余裕がある。エクストレイルは、荷室に3列目のシートを備えた7人乗りも設定しているほどだ。それでいて過剰に大柄ではなく、街中でも運転しにくさを感じにくい。注目を集めるのも自然な話で、すべてのモデルがファミリーユースに適しているといえる。
それだけに熾烈な競争が繰り広げられており、コンパクトSUVと同様に、機能や装備の割に価格を抑えたお買い得なモデルも見つけやすい。実際、エクストレイルを除いたRAV4とZR‐V、CX‐5の買い得グレードは、350〜370万円に集中している。
今回比較する4モデルは、いずれも乗用車と同じプラットフォームを使った前輪駆動ベースのシティ派だが、悪路向けSUVのような野性味も欲しいならRAV4をオススメしたい。なかでもガソリン車のアドベンチャーは、上級4WDのダイナミックトルクベクタリングAWDを備えており、際立った走破性能を誇る。例えば左回りのカーブでは、外側に位置する右側後輪の駆動力を左側よりも高めることで、舗装路から悪路まで、車両の進行方向を積極的に内側へ向けることが可能。旋回軌跡が拡大しにくくスポーティに走れる。
かつての悪路向けSUVでは、ディーゼルエンジンの人気が高く、この運転感覚を今のモデルに求めるならCX‐5がベストだ。2・2ℓのディーゼルターボは、発進直後の2000回転で、4・5ℓ級ガソリン車に相当する最大トルクを発生させるため運転感覚が力強い。燃費性能も優れており、軽油価格はレギュラーガソリンよりも20円/ℓほど安いため、同サイズのハイブリッド車に匹敵する経済性を持つ。
運転が楽しいハイブリッドが欲しいなら、エクストレイルに注目。1・5ℓ直3エンジンに、圧縮比を変化させる画期的な機能とターボを装着して発電を行うシリーズ式ハイブリッドは、駆動はモーターが担当するが、発電能力に余裕があり、アクセル操作に応じて高い駆動力が即座に発揮される。後輪を前輪とは別のモーターで駆動する4WDのe‐4ORCEは、峠道でも機敏な運転を楽しめるほど。
バランスの良い走りを重視するならZR‐Vだ。ハイブリッドのe:HEVは、モーター駆動が基本で動力性能に余裕があり、加速も滑らかだ。ノイズも小さい。後輪の接地性が高いため、横風の強い高速道路や峠道の下り坂でも走行安定性が優れている。乗り心地も快適だ。
TOYOTA RAV4
アドベンチャー(4WD)●価格:368万4000円
ハイブリッドはグレードの数が限られ、価格も高価。コスパ重視なら2ℓのガソリン車だ。キャラとしてはオフローダー寄りのため、オススメはガソリン車のアドベンチャー。後輪左右の駆動力を調節できるダイナミックトルクベクタリングAWDの走りは狙う価値がある。
HONDA ZR-V
e:HEV X(FF)●価格:355万8500円
2ℓハイブリッドのe:HEVは、1.5ℓターボに比べて価格が約35万円高いが、購入時に納める税額は安い。実質価格差は約24万円に縮まる。レギュラーガソリン価格が170円/ℓとすれば、6〜7万kmを走ると燃料代の節約で取り戻せる。グレードは実用装備が揃うXで問題ない。
NISSAN エクストレイル
X e-4ORCE(4WD)●価格:414万400円
全車がハイブリッドのe-POWERを搭載しており、4WD車は、後輪を前輪とは別のモーターで駆動するe-4ORCEとなる。価格は少し高くなるがオンロードでも良さが実感できるシステムなので、積極的に選ぶのがいい。安全装備などが標準装着される中級のX・e-4ORCEが買い得だ。
MAZDA CX-5
XD ブラックトーンエディション(FF)●価格:355万8500円
2.2ℓディーゼルターボを搭載するXDブラックトーンエディションをオススメしたい。2ℓガソリンの同グレードに比べて価格は31万9000円高いが、動力性能も大幅に向上して、燃料代は26%ほど安くなる計算だ。装備も運転席の電動調節機能などが備わり充実している。
ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。