車の最新技術
更新日:2022.01.25 / 掲載日:2021.12.08

先行体験!! MAZDA Co-Pilot Concept

「マツダ・コ・パイロット・コンセプト 」

●文:山本 シンヤ

自動運転技術を緊急事態限定の支援制御に使用

 マツダの自動運転技術のコンセプトは「運転の主体はドライバー、その横でシステムが副操縦士のようにスタンバイし、『必要な時』にドライバーの役を引き受ける」と言う思想だ。今回、その実験車両となる「マツダCo-PILOT CONCEPT」を体験してきた。

 どのような時に作動するのか? それはドライバーの異常時……つまり居眠りや体調の異変などの時だ。そのため、このシステムは「誰でも(ドライバーを選ばず)」「いつでも(特別な操作が不要)」「どこでも(一般道でも作動)」作動するところが他社と違う所だろう。

 今回は走行中に目をつむる、倒れ込む……を試してみたが、どちらも即時に「ドライバー異常を検知→安全な所まで自動で走行して停車します」と言うアナウンスとともにメーター/インパネに警告表示→車外ではクラクションが一定周期で鳴り出し、ハザードランプとブレーキランプが点滅→この時点ですでにシステムが運転を担当→速度を下げて車線内を走行、地図情報を元に路肩もしくは非常駐車帯に入ってクルマを停止→自動で緊急通報……が一連の流れだ。

 なぜ、このような事ができるのか? システムは既販車のセンサー仕様に加えて、12個のカメラ(車内用1個)、高精度マップ、ロケーターECUなどを追加。試作ECUでそれらの統合制御を行なっているが、これらは自動運転技術に必要なアイテムばかり。つまり、シッカリとした自動運転技術を備えるからこそ、緊急時にシステムに委ねる事ができるというわけだ。マツダが他社と違うのは、自動運転技術を「どのようなシーンで役立てるのか?」だけだ。なお、今回のシステムの一部が来年登場のラージ商品群(FRレイアウト)に搭載予定だ。

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内外出版/月刊自家用車

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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