車のニュース
更新日:2022.06.06 / 掲載日:2022.06.04
PEUGEOT NEW 308 DEBUT【グーワールド コラム/ニューモデル】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:プジョーコール TEL:0120-840-240
URL:https://www.peugeot.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年7月号の内容です)
自分のスタイルがある人のための上質なハッチバックが登場
フランスから気になるハッチバックが上陸した。9年ぶりにフルモデルチェンジしたプジョー新型308のことだ。発表されたのは5ドアハッチバックの308とそのステーションワゴン版である308SW。だが、そのネーミングの感覚で新型と対面すると、ずいぶん印象が変わっていることに気がつく。ひとことでいえば大きく立派になった。
308は、カテゴリーとしては乗用車の王道であるCセグメントに属するのだが、新型のボディサイズは全長4420mm、全幅1850mm、全高1475mmと先代に比べてひとまわり大きくなっている。具体的には全長が+145mm、全幅が+45mm、全高が+5mm。正面から見れば格上のDセグメントであるCクラスよりも大きいのだから、迫力があることにもうなずける。プジョーによれば、SUVにも負けない存在感を目指した結果だという。たしかに3008と全高以外はほぼ同じサイズである。
スタイリングのテイストも一新。優しげだった先代に比べて顔つきがシャープになり、ボディ全体が彫刻的で力強さを感じさせる。新型には新しくなったエンブレムが採用されているが、盾型のシックなデザインがスタイリングに調和して、ワンランク上のクルマになったような印象だ。
外観の変化にふさわしく、機能も大幅にアップデートされている。大きなところではプラグインハイブリッドモデルが加わった。1.6L直4ターボにモーターと12.4kWhのバッテリーを搭載し、システム合計最高出力は225馬力、EV走行距離は64㎞(WLTCモード)というスペックで、シリーズのイメージリーダー的存在となる。先進安全装備もアップグレードしており、前方監視用カメラは夜間でも二輪車や歩行者を検知するタイプでACCはストップ&ゴー機能付き。上級グレードの「GT」になるとレーンポジショニングアシストも搭載され、インフォテインメントシステムも音声認識に対応する高機能タイプが標準装備される。
万能選手のSUVがもてはやされるが、ハッチバックには低重心による走りのよさやスタイルに独自の魅力がある。大人のためのハッチバックとも言うべき新型308に興味津々だ。


