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更新日:2022.05.24 / 掲載日:2022.05.24
BMW M社が設立50周年 日本国内向け記念企画を発表
ビー・エム・ダブリューは5月24日、独BMWの100%出資子会社で同ブランドのモータースポーツ部門を担うBMW M社が同日に設立50周年を迎えたことを受け、日本国内向けの記念企画内容を明らかにした。
3種類の限定モデル設定 9月にはイベント開催
今回のアニバーサリーを祝うものとして、販売されるBMW Mハイパフォーマンスモデル、BMW Mパフォーマンスモデル、Mスポーツモデルには、1973年にBMW M社の前身であるBMWモータースポーツ社のレーシング・カーで初めて使用された、青/紫/赤の半円がシフトしたBMWロゴがBMW M 50周年記念バッチとして装着される。3色はそれぞれ、青がBMW、赤がレースを示し、紫はこの2つの融合を表した色である。
また、記念モデルとして3種の限定車を用意。「BMW X5 エディションブラックバーミリオン」、「BMW X6 エディションブラックバーミリオン」、「BMW M3 50th アニバーサリーリミテッド」が同日より、BMWオンラインストアで受注を開始。さらに、次世代電気自動車BMW iXのラインアップに「BMW iX M60」を追加、全国のBMW正規ディーラーにおいて、同日より販売をスタートした。
そして2022年9月2日(金)から9月4日(日)まで、六本木ヒルズ(東京都港区)にて、BMW Mの世界観、ブランドを体現できるイベントを実施予定としている。
BMW M社とは
1972年5月24日、BMWの技術と情熱を結集し、モータースポーツ活動を本格的に取り組むため、BMW M社の前身となるBMWモータースポーツ社が設立。この年には初代BMW 3.0CSLを誕生させ、翌1973年にはニュルブルクリンク24時間耐久レースで勝利、歴史の第一歩を踏み出した。
1977年には同社の主力事業の一つである「ドライバー・トレーニング(現: ドライビング・エクスペリエンス)」を開校。ドライバーへの運転技術の向上と安全知識の普及を目指し、画期的なカリキュラムによる体験型セーフティー・トレーニングのパイオニアとしてスタートさせ、「急ハンドルを切る」「急ブレーキを踏む」など日常では体験することの少ない運転操作を自分の手で安全な場所で行い、「その体験を通じて、未然に危険を回避する方法を知る」というプログラムを主体に、日本を含む全世界30か国以上で現在も開催を続けている。
1978年には、「M」の名の由来であり、BMW Mモデルの起源とも言えるBMW M1を開発し、Mの歴史が本格的に幕を開けた。その後、BMW M5、BMW M3と、数々のBMW Mハイ・パフォーマンス・モデルを輩出。1993年には、モータースポーツ活動の域に捉われない活動が本格化した事により、社名をBMWモータースポーツ社からBMW M社に改め、現在に至っている。
現在のBMW M社は、三つの事業を柱に据えて活動を展開する。一つは高性能マシンであるMモデルの開発で、これらはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルという、二つのカテゴリーに大別される。また、Mモデルの開発に加え、Mスポーツ・モデルやMモデル専用アクセサリーとなるMパフォーマンス・パーツの開発も手掛けている。残る二つの事業は、市販モデルには設定の無い特殊なカラーや素材、装備などを使用した特別注文プログラム「BMW Individual」による車両の製造と、前述の「ドライビング・エクスペリエンス」である。
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