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更新日:2022.05.19 / 掲載日:2022.05.19
旭化成 コンセプトカー「AKXY2」発表 5月開催イベントに出展

繊維、化学、電子機器からなる材料に関連した3つの事業を展開している旭化成(本社:東京都千代田区)は5月18日、未来のクルマの価値を高めるために不可欠な「3つのS」をコンセプトの柱としたコンセプトカー「AKXY2」を制作したと発表した。同車両は、5月25日~5月27日の期間で開催される「人とくるまのテクノロジー展2022」(開催地:パシフィコ横浜)にて展示される。
今後のクルマの存在価値を見つめ直し、これまでとは異なるアプローチで制作


同社はこれまで、“Asahi Kasei X(かける)You(お客様)”の想いを込めたコンセプトカー「AKXY」シリーズとして、2017年に「AKXY」、2019年は「AKXY POD」を制作し、これまで発表してきた。
今回は、自動車業界の凄まじい変化スピードやコロナ禍などにより、今後のクルマの存在価値を見つめ直す大きな契機を得たことで、「3つのS」をコンセプトに掲げ、これまでの「AKXY」シリーズとは異なるアプローチで「AKXY2」を新たに制作した。
豊富な内装ファブリックや、住宅領域とのシナジーの可能性についてコンセプトを提案
同社の子会社であるSage Automotive Interiors, Inc.の欧米拠点と全面的に連携することで、初代AKXY以上に豊富な内装ファブリックを提案し、カスタマイズ性を高めた車室内装を実現。車内空間の使い方においては、住宅領域とのシナジーの可能性についてコンセプトを提案し、クルマユーザーとのコラボレーションの幅も広がるものにしている。
また、社外企業ともコラボレーションすることで、ドアおよびキャノピー部の開閉スイッチ機能や発熱シート機能を実現している。
「AKXY2」のコンセプトである「3つのS」

「3つのS」とは、Sustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、Society(社会とクルマのつながり)を意味する。
Sustainability
気候変動が深刻化する中で、ものづくりの責務として果たさなくてはならない課題であり、英知の結集が急がれるテーマ。「AKXY2」は、Sustainabilityのために貢献できる、同社のさまざまな素材や技術を搭載している。
Satisfaction
五感や直感、心身の幸福実感と深く結びついたテーマ。「AKXY2」では、快適性などの価値に対してより高い要求に応えながら、これまでのクルマにはなかった発想でアプローチし、具現化している。
Society
変容する社会との関係からクルマの未来形を考える「AKXY2」の基幹となるコンセプト。プライベート空間を確保する場やコミュニケーションを育む空間として、旭化成の製品技術のみならず、クルマ社会の未来へのインスピレーションを得られるプラットフォームに仕上げられた。
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