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更新日:2021.11.02 / 掲載日:2021.11.02
シボレー 1957年型「プロジェクトX」をEV化 SEMAショーで出展
シボレーは11月2日~5日に米・ラスベガスで開催の自動車パーツ見本市「SEMAショー 2021」において、1957年型ホットロッド「プロジェクトX」を電動車としてレストアしたモデルを出展する。新たに電気モーターを心臓部に搭載したこのモデルは、推定340馬力を発揮するとしている。
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50年以上にわたり画期的な技術を搭載してきた“実験車”
「プロジェクトX」は、アメリカの自動車メディア「モータートレンド」のホットロッドを専門とした雑誌『Popular Hot Rodding』が、1965年に250ドルで購入したという2ドアセダン「シボレー・210」に名付けられた愛称。購入後50年以上にわたり、同誌の編集者たちが新製品や技術、トレンドを評価するための“実験車”として改造が施され、誌面を飾ってきた。長年にわたり直列6気筒とV型8気筒のエンジンを搭載し、キャブレター、フューエルインジェクション、スーパーチャージャーを使用してきたという。
今回の電動化は、モータートレンドとシボレーの高性能部品開発等を手掛けるシボレー・パフォーマンス、そしてビルダーのカグナッツィ・レーシングの3社によるコラボレーションによって実現した。モータートレンドのグループ・コンテンツ・ディレクターであるダグラス・グラッド氏は「プロジェクトXは、画期的な技術で限界を超えることで、常に自動車業界に貢献してきた。自動車業界が電気自動車へと急速に移行する中、今回のプロジェクトXの製作は、ホットロッディングを未来のパワフルなテクノロジーに適応させるものだ」とコメントしている。
推定340馬力のハイパワーEVに進化
ギアセレクターもスイッチ式に 新たに積まれた400Vのバッテリー
最新のプロジェクトXは、カグナッツィ・レーシングによってスーパーチャージャー付きLSX V8エンジンから、推定340馬力、最大トルク330lb-ftを発揮する電気モーターに置き換えられた。また、リチウムイオンバッテリーはシボレー・パフォーマンスが手掛けた400Vの次世代型モジュラー・コンセプトを採用、30kW/hの電力を蓄え、週末のクルージングに十分な航続距離を確保する。車の使用状況に応じて最終駆動比を調整できるクイックチェンジデフを採用しており、最終駆動比を短くすることで素早い加速が得られるとしている。
さらに、EV化に伴い、電動ブレーキブースターと電動油圧式パワーステアリングポンプを搭載。EV化によってボンネット内の重量が減り、リアアクスルに掛かる重量が増えたため、フロント/リアのスプリング調整が行われた。そして、ギアセレクターは2021年型コルベットと同じプッシュボタン式のギアセレクターを採用、外観のクラシカルなビジュアルに対して車内も大きくモデルチェンジされた。
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