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更新日:2021.07.08 / 掲載日:2021.07.08
AWD車の累計生産台数が2000万台達成 2022年にはEV「ソルテラ」発売予定 スバル
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国産初の常用タイプ前輪駆動車として世に出た「スバル レオーネ 4WD エステートバン」
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スバルは7月8日、同社のAWD(All-Wheel Drive:全輪駆動)車の累計生産台数が2021年6月末で2000万台を突破したと発表した。
同社におけるAWDは、1972年9月に発売した国産初の乗用タイプ全輪駆動車「スバル レオーネ 4WD エステートバン」に初めて搭載され、49年目での偉業達成となった。
独自技術“シンメトリカルAWD”がスバルの強みに進化
フォレスターのAWDシステム(イメージ)
スバルによると、現在の同社における世界販売台数に占めるAWD車の比率は98%に上り、その全てが水平対向エンジンとの組み合わせによるシンメトリカルAWDだという(2018~2020年、暦年販売実績ベース。他社からのOEM供給車を除く)
シンメトリカルAWDは縦置きに配置した水平対向エンジンを核とした左右対称のレイアウトをとったパワートレーンが特徴的で、水平対向エンジンのもたらす低重心とパワートレーンの優れた重量バランスによってAWDの安定性・走破性を最大限に引き出し、あらゆる天候・路面で優れた走行性能を発揮する。
現在のスバルの大きな強みとなったハードウェアに加え、同社の開発コンセプトの根幹をなす「人を中心としたクルマづくり」の考え方に寄り添い、クルマと乗員の一体感を高めるつくり込みを続け、高い次元での「安心と愉しさ」を実現してきた。
水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた“e-BOXER”で、時代に合わせた進化を遂げる
e-BOXER
スバルのAWD性能は、同社の安全思想と走りの愉しさを支える中核技術としておよそ半世紀にわたって磨かれ続け、近年、急成長を見せている電動車の分野においても“e-BOXER”という形で進化を遂げる。
水平対向エンジンと電動技術を組み合わせたスバル独自のパワーユニット“e-BOXER”は日本をはじめ、世界各地域で搭載車が展開、モーター駆動の応答性の高さを活かしたより緻密なAWD制御により、雪上や氷上といった滑りやすい路面での安心感や、ラフロードなど悪路での走破性が更に高められている。
今年5月に2022年発売予定が明らかにされたSUVモデルのEV「ソルテラ」や、2020年代中盤に発売予定のストロングハイブリッド車においてもAWDの採用は不可欠で、モーター駆動とAWD制御の協調でスバルのAWD性能はさらに磨かれていく。
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