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更新日:2021.05.19 / 掲載日:2021.05.19
ランボルギーニ 電動化ロードマップを発表 年内にV12モデルの新型2車種の発表予定も明かす

ステファン・ヴィンケルマン ランボルギーニ社長兼CEO
ランボルギーニはイタリア現地時間の5月18日、電動化へのロードマップ「Direzione Cor Tauri(コル・タウリ方針)」を発表、2024年末までに内燃機関を廃止し全シリーズを電動車へ移行するプランなどを明かした。
Cor Tauri(おうし座で最も明るい星)を目指して

ランボルギーニ本社
電動化へのロードマップとして示した“Cor Tauri”はラテン語で「雄牛の心臓」を意味し、おうし座の中で最も明るい星を指す。電動化の未来というランボルギーニの方向性を示すとともに、ランボルギーニがブランドの心臓部とその魂に常に忠実であり続けることを表したものだ。
ヴィンケルマン社長兼CEOはプレゼンテーションの中で「電動化計画は激変する世界の中で必要なもの。具体的なプロジェクトを通じて環境への影響を減らし続けることで貢献したい」とコメント。環境持続性戦略や脱炭素化に向けた取り組みを進めつつも、その根幹に、ランボルギーニの真の伝統である最高のパフォーマンスとドライビング・ダイナミクスを保証できる技術ソリューションを見極めることを重視する姿勢があることを示した。
“Cor Tauri”を構成する3つのフェーズ
“Cor Tauri”のロードマップは2021年~2020年代末までを3つのフェーズに分け、進められる。
第一段階となる2021年~2022年にかけては、内燃機関の記念モデルを発表する。この15年間で売上高を7倍以上に伸ばし、スーパースポーツカーを生産する拠点としての地位を確立。そんなブランドの歴史と技術革新に大きく貢献したモデルに敬意を表し、記念モデルを開発する。具体的には、2021年にV12モデルの新型2車種を発表する予定を明らかにした。
第二フェーズの2023~2024年にかけて、ハイブリッドシリーズへの移行を現実化する。2023年に初のハイブリッドシリーズモデルを発表、2024年末までに全シリーズを電動化する。このために、2025年初頭までに製品のCO2排出量を50%削減することを目標として掲げ、4年間で15億ユーロ以上に上る投資を行う意向を示した。
そして最終フェーズとなる2026年~2030年においては、第4のモデルとなるフル電動モデルを導入、卓越した技術によってセグメントのトップを狙うとした。