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更新日:2018.11.18 / 掲載日:2018.03.06
ジュネーブモーターショー2018 VW 「I.D. VIZZION」

2020年から、長い航続距離と先駆的なデザインを備えた新開発の電気自動車の「I.D.(アイ.ディ.)」ファミリーを 順次発売するフォルクスワーゲン。ジュネーブモーターショー2018、恒例の前夜祭でワールドプレミアされたのが、その第4弾である新世代のアバンギャルドなプレミアムクラス のサルーン、「I.D. VIZZION」だ。
すでにコンパクトな「I.D.」、SUVの「I.D. CROZZ(アイ.ディ.クロス)」、バン/MPV の「I.D. BUZZ(アイ.ディ.バズ)」は公開されているが「I.D. VIZZION」は大型サルーン。“オープンスペース”と呼ばれるモバイルインテリアは、完全に新しい発想によるもので、長距離ドライブから日常ユースに至るまで、乗員はその時間をより 有効かつ柔軟に活用できるようになっている。
インパネまわりには写真を見ての通りステアリングやスイッチ類は存在しない。乗員全員が移動しながらリラックスして会話できる。マイクロソフト社が開発した HoloLens をベースにする眼鏡型のデバイスや日常会話が通じるボイスコントロールにより完全かつ直感的に「I.D. VIZZION」を操作できるという。
人工知能(AI)を搭載し、車内においてはシートの位置、エアコンの設定、お気に入りの音楽 リストまで、ユーザーのニーズや好みを理解するようになり、場面と状況に応じて自動的に設定を変化させる。人工知能とは異なる機械学習も取り入れ、搭載される周辺カメラによる周辺環境の情報解釈に用いる。
搭載される自動運転技術は現在の区分けでは最高レベルのレベル5をうたう。近距離を担当するレーザースキャナー、超音波センサー及び、レーダーセンサー、 そして、遠距離を担うレーダーセンサー、さらに、フロントおよびリヤカメラ、サイドエリアビュー カメラなどのネットワークによって周辺環境を把握。運転席、ステアリングホイール、ダッシュボード、ペダル類が存在しないインテリアデザインとなっている。フォルクスワーゲンでは、レベル4及びレベル5の完全自動運転が2025年には実現すると考えている。
搭載されるパワートレーンは、2つの電気モーターを採用し、111kWの容量を持つリチウムイオンバッテリーを車両フロアに格納。フロントの モーターは 75kW のコアキシャル(同軸)駆動で、リヤにはコンパクトな 150kW モーターを採用する。システム合計出力は 225kW で、モーターは各アクスルを直接駆動します。インテリジェントな駆動制御によって、あらゆる状況下で最適な ハンドリング特性が実現するという。1 回の充電で最大 665km走行可能とのこと。
市販化は2023年以降になるが、完全自動運転搭載社としてフォルクスワーゲン社の未来を指し示す一台として注目だ。

日本国内未導入のフォルクスワーゲンフラッグシップサルーン「フェートン」を凌ぐボディサイズとなっている「I.D. VIZZION」。

ホイールベース(3,100mm)とルーフセクションはきわめて長く設定され、フロントとリヤのオーバーハングは短くされている。これにより現存するプレミアムクラスを凌駕する室内スペースを実現。

フロントアクスルを車両のかなり前方に配置することができる新しい「All-new Electric Architecture」によって、室内に最大のオープンスペースを実現している。
乗員がバーチャルアシスタントとジェスチャーやボイスコントロールを通じて対話することで操作するためステリアングやダッシュパネルは存在しない。
3種類のシートモード(リラックス、アクティブ、ファミリー)が用意される。アクティブは通常通り、座り、仕事やコミュニケーション、遊びや情報を呼び出すことができる。リラックスモードではフットレストが展開。
1回の充電で最大 665km 走行可能。バッテリー充電は、ワイヤレス方式を採用しているが急速充電システム(CCS)や充電ステーション、従来型の電気ソケットなどを使った接触型充電にも対応するという。
「I.D. VIZZION」主要諸元
●全長:5163mm
●全幅:1947mm
●全高:1506mm
●ホイールベース:3100mm
●トレッド前/後:1660/1660mm
●タイヤサイズ:255/30R24
●フロントモーター出力:75kW
●リヤモーター出力:150kW
●システム出力:225kW
●バッテリー容量:111kWh
●航続距離(EU:NEDCサイクル):665km
●加速(0-100km/h):6.3秒
●最高速度:180km/h(レベル5、電子リミッター作動)
提供元:月刊自家用車