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更新日:2018.08.28 / 掲載日:2017.03.10
マクラーレン、マクラーレン・スーパーシリーズの「720S」を日本で発表
マクラーレン・スーパーシリーズの新型モデル「720S」
マクラーレン・オートモーティブは、第2世代となるマクラーレン・スーパーシリーズの「720S」を発表した。マクラーレンの最新モデルとなる720Sは、3月7日に開幕した第87回ジュネーブ国際モーターショーでワールドプレミアされたが、その翌日には早くも東京で披露された。720Sは、マクラーレンの中核モデルとなるスーパーシリーズの第2世代モデル。「650S」の後継モデルとなる。これまで同社の新型モデルの情報は、名称と最高出力のみが公表されてきたが、今回はすべてが明かされることとなった。
ドライバー第一主義を掲げるキャビンは、最上級のレザーとアルミニウム製スイッチを採用
ドライバー第一主義を掲げるキャビンは、最上級のレザーとアルミニウム製スイッチを採用し、ラグジュアリーさをアピール。メーターパネルは格納式となり、通常の多機能表示のメーターに加え、スポーツ走行を楽しむときは、F1のようなコンパクトな液晶メーターに最小限の情報だけを表示するメーターに切り替えることもでき、ドライバーの気分を高めてくれる。
新型720Sは、従来型である650Sと比較すると、ボディの軽量化やスピードアップなど、大幅な性能の向上を実現させている。また、コントロール領域を拡大するなど、ドライバーが運転する楽しみにもこだわったという。エクステリアは、大胆にデザインをリニューアル。フロントフェースは、慣れ親しんだ「P1」ルックをやめて、ヘッドライトとターンシグナルを組み合わせた大型のLEDライトユニットを低く配置。これにより、キャブフォワードを強調したスタイルに仕上げている。
サイドビューは、これまでボディサイドにあったラジエーターインテークを廃止して、より流麗なボディラインを採用。廃止となったインテークの代わりを果たすのが、独自のエアロダイナミクス形状「ダブル・スキン」だ。ボディー形状を利用して、後方に配置されたエンジンルーム内のラジエーターを冷却する仕組みとなる。
エクステリアは、大胆にデザインをリニューアルしている
ボディー構造は、これまでのロードカー同様にカーボンファイバー製シャシーを採用。720Sでは、さらに基盤となる新しいカーボンファイバー製の「タブ」に、上部構造の「モノケージII」を組み合わせることでフルカーボン骨格を実現している。軽量でありながら、優れた強度と剛性を備えている。
パワーユニットも新型となり、4リッターのV8ツインターボエンジンであるM840Tエンジンを縦置きに搭載。スペックは、最高出力720ps、最大トルク770Nmを発生する。0-100km/hの加速はわずか2.9秒を実現。最高速度は341km/hになる。今回の新エンジンは、従来型の3.8リッターエンジンをベースに開発され、41%の部品が変更されている。
ドライバーのコントロール領域が拡大されたのが特徴
ドライバーオリエンテッドを掲げた走行性能は、ドライバーのコントロール領域が拡大されたのが特徴だ。新世代の「プロアクティブシャシー・コントロール」と新設計サスペンション、電動油圧式パワーステアリングを統合制御することで、スポーツドライブでの自在なドリフトコントロールを実現している。標準モデルとなる「スタンダード」のほか、上位グレードの「パフォーマンス」と「ラグジュアリー」の3タイプが用意される。デリバリーは2017年7月からの予定。
新型720Sの価格は、3338万3000円(税込)からとなる。