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更新日:2025.06.20 / 掲載日:2025.06.20
ポルシェ、あの高級ブランドと衝撃的コラボ! 洗練さ極めたモデルの正体は…

芸術の国・イタリアでまたとないコラボレーションが実現した。ポルシェのイタリア拠点であるポルシェ・イタリアS.p.A.が現地時間の6月19日、同国を代表するラグジュアリーブランド・フェラガモとのコラボレーションモデル「Ferragamo Edition(フェラガモ・エディション)」を発表した。
同モデルは「911カレラ4 GTS」と「タイカン 4S」の2車種に設定され、イタリア市場限定で販売される。
アニバーサリーを飾るエレガントな特別仕様車

今回の特別仕様車は、ポルシェ・イタリアの創立40周年を記念して製作されたアニバーサリーモデル。ポルシェにとってイタリアは、2024年の販売台数が前年比で8%増の8,223台に到達、販売総台数で欧州第3位の市場となっているという。

同モデルの製作においてはフェラガモのチームと、ポルシェのカスタマイズ部門であるポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャー(Porsche Exclusive Manufaktur)のチームが互いの国を往来し、印象的な一台を作り上げた。
特別仕様車のために開発された専用カラー「Blusogno(ブルソーニョ)」

同モデルを強く印象付ける専用カラー「Blusogno(ブルソーニョ)」は、フェラガモのアイテムに用いられるレザーやファブリックのサンプルを用い、この特別仕様車のためだけに開発されたものだ。

エクステリアはブルソーニョを全面に施しつつ、フロントリッドとリアスポイラーに“ファインライン”と呼称するホワイトのラインをアクセントとして加えた。空気の流れに沿って描かれた2本のラインが、エレガンスとダイナミズムを表現するとともに、ボディカラーをより際立たせる効果をもたらしている。

ホイールもブルソーニョで塗装し、スポーク部分にホワイトのピンストライプを加えた。そしてホイールハブカバーには赤でデザインされたポルシェクラストを施し、3色のコントラストが印象的に映える姿に仕上げられた。
カラーリング以外の要素では、両側のBピラーに40周年を示す記念プレートを配置している。

コラボレーションモデルならではの特別感溢れるインテリア

インテリアもブルソーニョを大きくフィーチャーした。レザーとステッチは特別仕様車のために開発されたもので、フロントシートとリアシート、GTスポーツステアリングホイール、センターコンソールにあしらわれた。シートにはペブルグレーのパイピングをアクセントに施し、外装との一体感を持たせている。

911のダッシュボードとコンソール、さらにタイカンのドアミラーは、ブルソーニョカラーを施したパルダオウッドを採用。ドアパネルはブルーとブラックを上下で塗り分け、印象的なコントラストに仕立てられた。40周年を示すアルミニウム製インレイを、911は助手席側のダッシュボードに、タイカンはセンターコンソールに装着する。

ブラックのブラッシュドアルミニウム製ドアシルガードには、ホワイトのフェラガモロゴをあしらった。ドアを開けるとフロアマットのポルシェロゴと並ぶように視界に映り、特別感を際立たせている。

ダッシュボード上部には、スポーツクロノクロックが鎮座。イタリア国旗のカラーリングをさりげなく取り入れたデザインが、遊び心を感じさせる。

特別仕様車のこだわりは、車両本体だけにとどまらない。キーフォブもブルソーニョカラーとなっており、ドキュメントフォルダー(車検証入れ)やキーポーチには、内装同様にブルソーニョレザーを使用しているのだ。
欧州が誇る二大ブランドがタッグを組み、誕生した一台。イタリアだけでの展開なのは惜しい所だが、現地を訪れた折にはぜひとも一度お目にかかりたいモデルだ。
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