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更新日:2018.10.28 / 掲載日:2014.12.15
【ホンダ】パッケージ型「スマート水素ステーション」を実用化

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ホンダが、パッケージ型の「スマート水素ステーション」を北九州市エコタウンセンターに設置。12月15日に北九州市の岩谷産業との共同事業として開所した。
スマート水素ステーションは、ホンダが独自に開発したコンプレッサー不要の高圧水電解システムを採用し、高圧水素タンクから充填ノズルまでの主要パーツを世界ではじめてパッケージ化した水素供給システムで、従来の水素スタンドに比べて設置工事期間と設置面積を大幅に縮小することができる。北九州市エコタウンセンターでは、すでに敷地内に設置された太陽光パネルで発電された電力を水素の製造に使用しているが、将来的には太陽光発電のほか風力発電など複数の再生可能エネルギーを積極的に採り入れながらCO2を一切排出しない水素製造も目指していく。
また、ホンダは、現在「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として、ホンダの燃料電池自動車「FCXクラリティ」を使った「V2H(Vehicle to Home:ヴィークル・トゥ・ホーム/燃料電池自動車から家庭への電力供給)」および「非常用V2L(Vehicle to Load:ヴィークル・トゥ・ロード/蓄電池への継ぎ足し充電)」の共同実証実験を行っている。今後は、今回設置したスマート水素ステーションからCO2排出ゼロで製造された水素を供給しながら、エネルギーの地産地消を実現するV2Hと非常用V2Lの実証実験を進めていく。