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更新日:2022.06.02 / 掲載日:2022.06.02
新型GRカローラ RZ/モリゾウエディション発表 トヨタ

TOYOTA Gazoo Racingは6月1日、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開した。GRカローラ RZは2022年秋頃より全国のトヨタ車両販売店を通じて販売開始予定。また、GRカローラ モリゾウエディションは同年冬頃より全国のGR Garageにおいて台数限定で発売を予定し、予約抽選は秋頃に受付開始予定。
「ユーザーを虜にするカローラを取り戻したい」豊田社長入魂の新型車



カローラは1966年の発売以降、ブランドの顔として販売されているロングセラーモデル。トヨタのモータースポーツ黎明期から、1973年にWRC初優勝を飾った「TE25カローラ」や、1975年に1000湖ラリー(現:ラリーフィンランド)を制した「カローラレビン」などが活躍。一方で、時代の変化に合わせてワゴン、SUVなど派生モデルが多く誕生し、様々なライフステージで親しまれている。
今回発表の「GRカローラ RZ」は、2022年4月に公開した新型「GRカローラ」の日本仕様グレード。そして「GRカローラ モリゾウエディション」は、豊田章男社長が「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティ(商品)と言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という強い想いから、自ら試作車のハンドルを握り、こだわりを持って作りこんだグレードとなっている。
【GRカローラ モリゾウエディション】走行性能を磨き上げた2シーター




「GRカローラ モリゾウエディション」は、マスタードライバーのモリゾウこと豊田社長が強くこだわりを持つ「お客様を魅了する野性味」を追求。レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践し、水素エンジンを搭載したGRカローラでのスーパー耐久シリーズ出場などを通して開発が進められた。
車両重量においては、リヤシートを撤去して乗車定員を2名とし、約30kgの軽量化を実現した。走行性能では、最大トルクを「RZ」の370Nmから400Nmへ向上し、中回転域のトルクを高めることで加速性能を向上させたという。また、構造用接着剤を3.3m追加で塗布し、ボディ補強ブレースを追加することで、ボディ剛性を強化。そしてディファレンシャルギアのローギアード化と、1~3速のクロスギアレシオ化により、動力性能の向上と、気持ちのよいギアのつながりを実現したとしている。そのほか、10mm拡幅したハイグリップタイヤを採用し、コーナリング時の安定性・ブレーキ性能も向上が図られた。
車内では、しっかりと体をホールドする専用セミバケットシートを採用。ドアトリムオーナメントやインストルメントパネルなどへ鋳物ブラック塗装を施し、ステアリングやコンソールにはウルトラスエード表皮をあしらい、スポーティかつ上質さのある室内空間を作り上げた。
エクステリアデザインでは、外板色にマットスティールを専用設定。さらに、ウィンドシールドガラスにモリゾウサインを施し、同モデルへのこだわりを示した。


右画像:モリゾウエディションは245/40R18のタイヤを装着する






主要諸元


GRカローラ RZ(日本仕様) | GRカローラ モリゾウエディション | ||
全長(mm) | 4,410 | ||
全幅(mm) | 1,850 | ||
全高(mm) | 1,480(アンテナを含む数値。ルーフ高1,455) | 1,475(アンテナを含む数値。ルーフ高1,450) | |
ホイールベース(mm) | 2,640 | ||
トレッド前/後(mm) | 1,590/1,620 | ||
乗車定員 | 5 | 2 | |
車両重量(kg) | 1,470 | 1,440 | |
エンジン | 1.6L直列3気筒インタークーラーターボ | ||
型式 | G16E-GTS | ||
内径×行程(mm) | 87.5×89.7 | ||
総排気量(L) | 1.618 | ||
圧縮比 | 10.5 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 224[304]/6,500 | ||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 370[37.7]/3,000~5,550 | 400[40.8]/3,250~4,600 | |
トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション) | ||
駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR” 電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) | ||
変速比 1/2/3/4/5/6/後退 | 3.538/2.238/1.535/1.162/1.081/0.902/3.831 | 3.214/2.238/1.592/1.162/1.081/0.902/3.557 | |
減速比 1~4/5、6、後退 | 4.058/3.45 | 4.250/3.578 | |
差動装置 | フロント/リヤ | トルセン ※6LSD | |
サスペンション | フロント | マクファーソンストラット式 | マクファーソンストラット式(倒立式モノチューブアブソーバー採用) |
リヤ | ダブルウィッシュボーン式 | ダブルウィッシュボーン式(モノチューブアブソーバー採用) | |
ブレーキ | フロント | ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー) | |
リヤ | ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー) | ||
ホイール | BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付) | BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付)TOYOTA GAZOO Racingロゴ入り | |
タイヤ(フロント・リヤ) | 235/40R18 YOKOHAMA ADVAN APEX V601 | 245/40R18 Michelin PILOT SPORT CUP 2 | |
燃料タンク容量(L) | 50 |
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