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更新日:2022.04.21 / 掲載日:2022.04.21

新車購入必勝ガイド×10【1】ヴェゼル

いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。

●解説:渡辺陽一郎

HONDA ヴェゼル

●価格帯:227万9200~329万8900円

ミドル級に匹敵する
充実の内容が光る

 コスパの優れたクルマとは、機能、装備、質感などに対して、価格を割安に抑えていることだ。価格自体が高くても、それ以上に機能や装備が充実して、内外装も上質であればコスパの優れたクルマになり得る。
 その代表がヴェゼルe:HEVのZだ。価格は2WDでも289万8500円に達するが、e:HEVの搭載に加えて、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーション、進行方向を照らすLEDアクティブコーナリングライト、リヤゲートの電動開閉機能などを標準装着している。
 またヴェゼルはボディサイズの割に車内が広く、身長170㎝の大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半と広い。CR‐Vと同程度と考えていい。また燃料タンクを前席の下に設置しているため、後席を格納するとボックス状の荷室になり、荷物もタップリ積める。インパネ周辺の造りもていねいで、質感もCR‐Vと同等と感じる部分も多い。
 このようにヴェゼルは、コンパクトSUVでありながら、ミドルサイズと同等の居住性、積載性、質感を備える。従って価格は約290万円でも、コスパが優れていると感じる。

【モデルプロフィール】

全長が4400㎜以下のコンパクトSUVで、最小回転半径も5.3〜5.5mに収まる。パワーユニットは直列4気筒1.5ℓのノーマルエンジンとハイブリッドのe:HEVを選べる。先代と同様に販売が好調に推移している一台だ。

【試乗インプレ】

e:HEVは、エンジンは基本的に発電を行い、駆動はモーターが担当するから、加速は滑らかだ。ノイズも小さい。乗り心地は時速40㎞以下では細かなデコボコを伝えやすいが、粗さはない。操舵感は自然な印象で、走行安定性も満足できる。

主要諸元(e:HEV Z 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4330×1790×1590 ●ホイールベース(㎜):2610 ●車両重量(㎏):1380 ●パワーユニット:1496㏄直4DOHC(106PS/13.0㎏・m)+モーター(96kW/253Nm、) ●WLTCモード燃料消費率 (総合モード):24.8㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソン式(F)車軸式(R)●タイヤ:225/50R18

【オススメグレード】e:HEV Z 2WD

買い得グレードはe:HEV・Zだ。e:HEV・Xに、ニーズの高い29万円相当の装備を加えて、価格上昇は23万9800円に抑えた。逆にe:HEV・PLaYは、価格が330万円弱に達するが、e:HEV・Zと比べて省かれる装備もあるから割高だ。なお納期はe:HEV・Zが約1年。e:HEV・PLaYは現在受注を中止している。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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