スバル　米国向け「アウトバック」改良新型発表　フロントマスク刷新

　スバルは現地時間の4月13日、米国で開催中のニューヨークモーターショーにて、米国向けSUV「アウトバック」（日本名：レガシィアウトバックに相当）の2023年型モデルを初公開した。今回の改良新型では、LEDヘッドランプやフロントグリル、バンパーなどフロントマスクのデザインを一新したほか、一部グレードに広角単眼カメラを初採用するなど予防安全機能の強化が図られた。同モデルは2022年秋に米国での販売開始を予定している。

外観のスタイリングを一新　グリルを大型化

　デザイン面では、フロントマスクを刷新。フロントグリルの大型化に加え、LEDヘッドランプおよびフォグランプやバンパーのデザイン変更により、ダイナミックさを強調したものとなった。さらに、ホイールアーチクラッディングも拡大され、大胆さを強調するとともに保護性能の向上が図られた。

　インテリアでは、ワイドなフロントガラスと水平基調のインストルメントパネルの組み合わせにより、広い視界と開放感を実現。中央にはタブレット型の11.6インチフルHDセンターインフォメーションディスプレイを採用し、マルチメディア、HVAC、X-MODE、車両設定などが直接タッチ操作できるようになっている。

広角単眼カメラを初採用　歩行者や自転車との衝突回避支援を強化

　一部のグレードにおいて、アイサイトの認識能力を強化する広角単眼カメラを新たに採用。これはアイサイトのステレオカメラに加わるもう一つの眼として機能するもので、ステレオカメラよりもさらに広い範囲を認識できることを特徴としている。これによって、歩行者や自転車の認識性能を高めるとともに、認識した情報をアイサイトのシステムと連携して処理し、低速で交差点に進入する際の横断自転車や歩行者との衝突回避や、万が一、衝突してしまった場合の被害軽減を支援する。また、ステレオカメラも新型を採用し、従来型に対して画角を大幅に広角化、画像認識ソフト、制御ソフトの改良と組み合わせることで、より幅広いシチュエーションで運転支援を実現した。さらに、アイサイトによるブレーキ作動時の応答性を向上させる電動ブレーキブースターもあわせて採用し、対応力を高めている。
　そのほか、一部グレードには自動調光機能などを備えた、フル液晶スマートリアビューミラーも新たに採用された。