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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.01.28
今買うべき本命10車【7】ファントゥドライブなら『WRX S4』
2022年に向けた新型が出揃いつつある中、今現在のラインナップで“買い”なモデルとは——。
ポピュラーなカテゴリーやキャラクター、あるいは用途ごとに、価格を上回る価値をもたらす「本命」を厳選し、その本命にぶつける対抗馬とともに紹介する。
狙っているジャンル、重視するキャラや用途をしっかりチェックして、クルマ選びの参考にしていただければ幸いだ。
●文:川島 茂夫
キャラで選ぶ【4】ファントゥドライブ
【本命】SUBARU WRX S4

クセの強さを競うのではなく、操安性やコントロール性を評価
名前の印象に反して(?)
STI系がバランス良好
ファントゥドライブは嗜好的な要素も多く、癖のある特性を乗りこなす醍醐味を求めるドライバーも少ないだろう。イチオシとして選んだWRXは限界性能の高さもあるが、操安性の力学的セオリーにも合致した特性とコントロール性の高さ、4WDを活かした大スリップアングルでのトラクションを評価している。
もっとも、GT-H系とSTIスポーツR系ではハンドリングの印象が異なる。GT-H系は初期反応を誇張気味で、振り込むような挙動が目立つ。STIスポーツR系は4輪の接地バランス変動が少なく、過不足ない反応。少ない挙動で的確に走行ラインに乗せて行くのがSTIスポーツR系で、相対的にはGT-H系が癖を楽しむタイプ寄りである。
たまにはスポーティな走りも楽しみたいというレベルのファントゥドライブ派にはWRXの性能は過剰でもあり、価格からしても気軽に選べるモデルではない。WRXではマニア度が濃すぎると感じるならば、多少ながらソフト路線にシフトしているレヴォーグを選んでもいいだろう。STIスポーツR系よりも約70万円安い1.8ℓターボ搭載のSTIスポーツ系を選べるのも魅力である。






ソフト路線ならコレ!! 「レヴォーグ」

運動性能に絞った選択でなければレヴォーグも悪くない選択だ。積載性の向上が得られ、1.8ℓターボ車なら310万円台からと手が届きやすい。
【WRX S4のベストグレード】STIスポーツR EX

GT-EX系がアマチュア的ならSTIスポーツR系はプロ好みといった感じ。電子制御サスもスポーツ走行とツーリングで効果的。STIスポーツR系を選んでこそのWRXだ。
【対抗】GR86/BRZ/ロードスター
GR86/BRZは目指す走りが異なる
ロードスターは多様な走りに応える
選んだモデルはどちらもコンパクトサイズのFRスポーツ。後輪を滑らせてカウンターステアで抑え込むような走り方もしやすい。とくにGR86はその傾向が強く、オーバーステア時のトラクション抜けや乗り味も含めてカート的。BRZのほうがトラクションを活かしやすい特性。ロードスターは振り回すような走りもタイムを詰めるための走りもこなすタイプ。様々なスポーツドラテクを駆使するならロードスターはピカイチである。
TOYOTA/SUBARU GR86/BRZ

MAZDA ロードスター


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。