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更新日:2022.03.17 / 掲載日:2022.01.07
2022年春全面改良のホンダ新型ステップワゴンを初公開、原点回帰で「素敵な暮らし」を目指す

文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、ホンダ
2022年はミニバンが面白くなりそうだ。ホンダはこの春に発売予定の新型ステップワゴンを初公開した。6代目となる新型はグランドコンセプトを「#素敵な暮らし」とし、使うひとに素敵な暮らしを提供できる存在を目指したという。
子育て世代にとって本当に使いやすいミニバンとは何か。新型は、ミニバンに求められるデザインや室内空間、シートアレンジといった基本価値を向上させることで、どんなシチュエーションにもマッチする「安心で自由」を感じられるクルマを目指したという。

具体的には、シンプルでしっかりとしたデザイン、車両感覚のつかみやすさや酔いにくいさ、先進の安全運転支援機能、そしてホンダ車で歴代もっとも大きな車内空間、全席が平等な快適性などを盛り込んだ。

スタイリングコンセプトは「Life Expander BOX Design」。乗員をしっかりとまもってくれそうな塊感やタイヤを四隅に配置することで性能の高さ表現。一方でなるべくラインやディテールを入れないことで、クリーンな印象を目指した。
注目は、テイストの異なる2つのデザインを用意したこと。シンプルで親しみやすさを感じる「AIR」、精悍さやスタイリッシュさを感じる「スパーダ」の2タイプを設定。これらは従来のベーシックグレード、上級グレードといった位置付けではなく、あくまでもユーザーのライフスタイルによって選べるキャラクターという考え方でデザインされている。

ミニバンということで注目なのはインテリアだが、「家族のための大空間」をさらに進化させたという。具体的には、3列どの座席でも視界がよく心地よく過ごせるように、シート形状や窓ガラスを設計。運転しやすさを高めるために運転席からの視界も工夫している。



シートアレンジも注目で、キャプテンシートとなっている2列目は、前後左右にスライドさせることが可能。たとえば「赤ちゃんお世話モード」では、2列目を運転席のすぐ近くまで寄せることが可能で、運転席から離れることなく、チャイルドシートまで手が届くようにできる。また、「超・ロングスライドモード」では2列目が3列目あたりの位置まで下げられ快適性が大きく向上。新設されたオットマンを使えば、マッサージチェアのようなゆったりとした姿勢をとることも可能となる。ヘッドレストを外せば、車中泊などに便利なフラット状態にもなる。
開発を取りまとめた開発責任者の蟻坂篤史氏は新型ステップワゴンについて「とにかく現場主義で、ミニバンがどのような形で使われているのかを徹底的に調査しました。また、開発チームには実際に子育て世代もいますので、どうしたら本当に使い勝手のいいミニバンになるのか、リアルな意見を取り入れました」と語る。また、シンプルなデザインが特徴の「AIR」についても、エントリーグレードに見えないよう、フォグランプを標準装備にするなどこだわったという。
家族世代はもちろん、趣味のクルマとしても使い勝手が良さそうな新型ステップワゴン。気になる価格や装備などの詳細については続報をお待ちいただきたい。