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更新日:2021.12.23 / 掲載日:2021.10.27
新型「レンジローバー」ワールドプレミア ランドローバー

ランドローバーは現地時間の10月26日、英国ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスでラグジュアリーSUVの新型「レンジローバー」を発表した。
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モデル史上“最も洗練性とパーソナライゼーションを極めたモデル”

新型「レンジローバー」は、これまでで最も洗練性とパーソナライゼーションを極めたモデルとして、華々しい舞台で発表された。ラグジュアリーSUVというカテゴリーを築き、50年にわたって快適性とあらゆる地形に対応する走破能力で、ラグジュアリーSUVセグメントをリードしてきたモデルの新型車は、息をのむようなモダンさと優雅な美しさ、洗練されたテクノロジー、シームレスなコネクティビティを兼ね備え、これまでで最も魅力的なモデルに仕上がったとしている。また、レンジローバーとして初めて7人乗りを選択できるようになったのもトピックとなっている。
ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)である、ティエリー・ボロレ氏は「新型『レンジローバー』は、世界で最も目の肥えたお客様に世界で最も魅力的なラグジュアリーカーを提供するクリエーターになることを目指すという、当社のビジョンを見事に体現しています。50年以上にわたって、イノベーションのパイオニアとして紡ぎあげてきた唯一無二の『レンジローバー』の物語に、新たな章が描かれます」と語り、ラグジュアリーSUVの登場に花を添えた。
また、ジャガー・ランドローバーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーである、プロフェッサー・ジェリー・マクガバンOBEは新型車の魅力について以下のように語る。「自らのDNAを尊重しながらプロジェクトを前に進めることは可能で、まさに私たちが今回行ったことです。私たちはモダニズムのデザイン哲学を持っており、ファッションやトレンドを追いかけることはしません。余計なディテールを排除することで、モダンさを表現しながらも魅力に溢れ、新しいレベルで感情的に訴えかけるクルマが完成しました。新型『レンジローバー』は、ランドローバー史上最も魅力的なモデルとなるでしょう」。
ひとつの塊を削り出したような外観
新型「レンジローバー」の外観は、その存在感を強く主張するものに仕上げられた。後方へ向かってなだらかに下がるルーフライン、水平方向を強調した力強いウエストライン、そして立ち上がるシルラインは、伝統のシルエットを継承。さらに、レンジローバーのフォルムを形成する上で欠かせない特徴的なショートオーバーハングと、格式高いフロントエンド、直立したフロントガラス、テーパー形状でボートテールのようなリアが、全体のプロポーションを定義づけている。
また、新型車ならではの特徴としては、フラッシュグレージング、目立つことのないウエストレールフィニッシャー、シームレスなレーザー溶接ルーフジョイントなど最新技術を駆使して凹凸のないデザインを作り上げ、まるでひとつの塊を削りだしたような洗練された外観を生み出した。点灯するまでその存在に気づかない、特徴的なリアライトも不可欠な要素となっている。
新アーキテクチャー「MLA-Flex」採用 モデル初のBEVも2024年に追加予定

新型「レンジローバー」には、ランドローバーの新たなアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」をブランドとして初採用。同アーキテクチャーは内燃機関、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、および100%電気駆動のフルバッテリー電気自動車(BEV)に対応可能で、パワートレインの柔軟性を高め、品質の新たなベンチマークとなるための取り組みの一環に位置付けられている。
これにより多彩なラインアップを実現したのも特長で、パワートレインはマイルド・ハイブリッド(MHEV)とPHEVを用意、ボディタイプはスタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2種類、4人乗り、5人乗り、7人乗りから好みの仕様を選択可能としている(4人乗りと7人乗りはLWBのみ)。さらに、2024年にはランドローバー初のBEVが追加予定という。
PHEVパワートレインは二酸化炭素(CO2)の排出量を30g/km未満に抑え、「EVモード」での最大航続距離は100km(WLTP値、メーカー推定値)。実航続距離は80kmとしている。
高い快適性と洗練性を兼ね備えたインテリア

高い快適性と洗練性を実現するため、新型「レンジローバー」は様々な革新的テクノロジーを採用している。
第3世代となる新しいアクティブ・ノイズ・キャンセレーション技術は、走行中でも静かな室内環境を提供するのに寄与。静かで密閉されたボディアーキテクチャーをベースに、車両の外側に設置したマイクとヘッドレスのスピーカーを使用して、ノイズキャンセリング機能付きのハイエンドヘッドホンのように、室内の乗員に静かなパーソナルスペースをもたらす。
さらに、アレルゲン低減とウイルス除去のためのデュアル「ナノイーX」テクノロジーを搭載した「空気清浄システムプロ」を採用し、車内の快適性を高めた。
また、サステナビリティ(持続可能性)の考えをカタチにするため、インテリアの素材も厳選された。その一例として、レザーを使わないインテリアオプションであるウール混紡の「Kvadratプレミアムテキスタイル」を採用。温かさと心地よさを兼ね備えた素材で、レザーのような触り心地でありながら30%の軽量化とCO2排出量を4分の1に抑えたテクニカルな「Ultrafabrics」との組み合わせを用意している。
ラグジュアリー性をより高めた「レンジローバー SV」も発表

今回のワールドプレミアでは、2022年に導入予定の新型「レンジローバー SV」も発表された。こちらは卓越したクラフトマンシップによって、よりラグジュアリー性とパーソナライゼーションを高めたモデルとなっている。専用のデザインディテールとして、光沢のあるメッキメタル、滑らかなセラミック、複雑なモザイク模様の寄木細工、高品質のレザー、サステナブル(持続可能)な素材である「Ultrafabrics(ウルトラファブリックス)」などを採用している。そして、新たに「SV SERENITY(エスブイ セレニティ)」、「SV INTREPID(エスブイ イントレピッド)」というデザインテーマを設け、フロントとリアのコントラストが効いたツートンカラーのインテリアを採用。電動で展開できるクラブテーブルや冷蔵庫など利便性の高い機能を備え、最高の乗り心地を追求したという4人乗り仕様「SV シグネチャースイート」も選択可能とした。
また、「レンジローバー SV」は、同社のハイパフォーマンスモデルやビスポークオーダーを専門に手がける「スペシャルビークルオペレーションズ(SVO)」が手掛けるモデルについて、シンプルに「SV」の名を冠するネーミング戦略を用いた最初のモデルとなっている。今後、SVOが手掛けたモデルには、彼らのデザインとエンジニアリングに対する情熱を表したというセラミック製SVラウンデルが付けられる。
