「GMC シエラ」　新型を米国で発表

　GMCは現地時間の10月21日、ラグジュアリー・ピックアップ「シエラ」2022年型モデルを発表、米国での受注を開始した。今回発表した新型モデルはエクステリアデザインを一新したほか、ラインアップでは先進的な装備を揃えた「シエラ デナリ アルティメット」と、オフロード性能を高めた「シエラ AT4X」を初設定。さらに、牽引走行にも対応した運転支援技術「スーパークルーズ」や13.4インチの大型カラータッチスクリーンなど、最新の先進技術を導入した。価格帯は32,495ドル～80,395ドル（日本円で約370万円～917万円）。

ラグジュアリー感をより高めた「シエラ デナリ アルティメット」

　新型シエラに新設定された「シエラ デナリ アルティメット」は、クラスで最も先進的かつラグジュアリーな装備を取り揃えたモデル。

　エクステリアでは、専用装備となるヴェイダー・クローム仕上げのフロントグリルとGMCエンブレム、ローグロス・ブラック仕上げの専用22インチホイール、専用のフロントフェンダートリムなどを採用。

　インテリアには、フルグレイン・レザーとオープンポア・パルダオ・ウッドトリムを組み合わせたインストルメントパネルを採用、表面に北米最高峰のデナリ山ををエンボス加工で描き、質感を高めた。そのほか、コンソールリッドやドアパネル、フロントおよびリアシートにもフルグレインレザーを採用。フロントシートは16ウェイパワーアジャスタブル＆マッサージ機能付き仕様とし、パワーサンルーフも搭載した。

　エンジンはGMC製420馬力の6.2L V型8気筒を採用、これに電子制御式プレシジョンシフトを採用した10速オートマチックトランスミッションが組み合わされる。
　また、牽引走行にも対応した運転支援技術「スーパークルーズ」を標準装備しており、これには過積載をアラートで知らせるGCWアラートなどの機能も備えている。さらに、アダプティブクルーズコントロールを備えるほか、オートマチックエマージェンシーブレーキ、レーンチェンジアラートなどの安全機能をパッケージした「GMC Pro Safety」も標準装備としている。

プレミアム・オフローダーの「シエラ AT4X」

　もう一つの新設定モデル「GMC シエラ AT4X」は、プレミアム・ピックアップに求められるオンロードでの快適性、技術、牽引力、積載能力を損なうことなく、オフロードでの対応力を高めた走行性能を持つ。

　特徴としては、独自のマルチマチックDSSVスプールバルブダンパーの採用、フロントとリアにe-ロッキングデフの装備、オフロード用に調整されたシャシーとサスペンション、大型スチール製トランスファーケースシールドなどの採用が挙げられる。

　また、内装はプレミアムレザーをふんだんに使用するとともにホワイトパイピングとレッドステッチを随所にあしらい、引き締まった印象に。さらに、16ウェイパワーアジャスタブル＆マッサージ機能付きフロントシート、プレミアムマイクロスエードヘッドライナー、15インチ対角線ヘッドアップディスプレイ、パワーサンルーフなどといった装備を採用した。

従来グレードも内外装を刷新

　新型シエラは、従来グレードにおいても内外装を刷新した。

　エクステリアでは、新しいデュアルプロジェクタLEDヘッドランプと、GMCの特徴であるC字型のデイタイムランニングランプの改良により、外観のワイドさをより強調。SLT、デナリには新デザインのホイールを採用した。また、ボディカラーにはチタニウムラッシュメタリック、ダイナミックブルーメタリック、デザートサンドメタリックの3色を新色として用意している。

　インテリアでは、13.4インチ横長インフォテイメントタッチスクリーンと12.3インチ対角線デジタルインストルメントクラスターをSLE以上のグレードに標準装備、センターコンソールのデザインを刷新したほか、ジェットブラックの本革内装を採用した“エレベーション・プレミアム・パッケージ”など、質感を高めるオプションパッケージを用意している。

　インフォテインメントシステムは、Proを除く全車で「Googleビルトイン」対応とし、GoogleマップやGoogleプレイなどのスマートフォンアプリを車内でも利用可能。音声認識機能を備えたGoogleアシスタントも利用できる。

　また、走行性能を支えるエンジンについては、2.7Lターボエンジン、3.0L Duramaxターボディーゼルエンジン、さらに5.3L V型8気筒エンジン、6.2L V型8気筒エンジンと多彩なラインアップを用意している（V型8気筒エンジンにはダイナミック・フューエル・マネージメント搭載）。

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