車種別・最新情報
更新日:2021.08.02 / 掲載日:2021.08.02

これから買える注目新型車~NX/ランクル/シビック/フォレスター/GR86/BRZ/アリア

まずは期待の近日発売モデルから。
クルマとしての注目ポイントに加え、すでに商談や契約は可能かなど、ディーラー生情報を含めた購入ガイドもお届けする。

LEXUS 新型NX【フルモデルチェンジ】

【予想デビュー時期:2021年10月頃】

基本性能が大幅進化

挑戦し続けるレクサスを象徴するアグレッシブなモデルチェンジ

 2014年に初代が誕生したレクサスNXは、それまでのレクサスの保守的なイメージを打破することを使命とし、この春までに世界90以上の国で累計約100万台以上を販売する成功を納めた。今やレクサスを退屈なブランドと言う人はいないだろう。

 2代目となる新型も、与えられた使命と纏うキャラクターは基本的に同じ。ダイナミックでアクティブで、上質かつ高い環境性能も備えるプレミアムSUVのグローバルコアモデルだ。

 最新のTNGAプラットフォームを得た新型レクサスNXは、20インチの大径ホイールを履きながら、Lexus Driving Signatureと呼ばれる感性に訴える上質な乗り味を実現。レクサス初となるPHEVも高い環境性能だけでなく、馬を操る手綱から発想を得たコックピット思想、Tazuna Conceptによってデザインされたインテリアで、クルマと一体となった乗り味が味わえる。

 HV、PHEVだけでなく、電子制御フルタイムAWD+2.4Lターボを選べば、8速ATを駆使した、これぞスポーツドライビングというガソリン車ならではの走りも楽しめることだろう。

 半導体不足の影響もあって正式なデビュー時期は流動的だが、早ければ今年秋口にも受注がスタートするはずだ。大きな注目を集めるのは間違いない。

筋肉のような力強さを感じさせるエモーショナルなスタイリング

平面や直線をほとんど使わずに構成されるエクステリアは、高度な生産技術でしか成立しないレクサスの個性の一つ。235/50R20の大径タイヤも似合いだ。

icon 【標準モデル】最新のコネクテッド機器や大型タッチモニターを完備

標準車のインテリアも写真のブラック/リッチクリームなど素材、配色ともにコダワリのチョイス。目玉のコネクテッド機能も“最新”をフル装備。上級グレードには14インチワイドモニターが奢られる。

icon 【F SPORT】上質なフィールが際立つ、レクサスらしい高性能SUV

専用20インチホイールやエアロなどを装着するほか、内装も特別仕立て。専用のフロントシートやアルミペダルなどでスポーティさをさらに強調。

写真のセレスティアルブルーのほか、全9色のボディカラーを用意。バックドアにもグリルと同じスピンドルのモチーフが取り入れられている。リヤのレクサスロゴも新デザイン。

  • レクサス初のPHEVの設定も、新型NXのニュース。搭載されるリチウムイオンバッテリーは18.1kWhの総電力容量を持ち、クラストップレベルのEV走行可能距離を実現。

  • レクサス初のセンター噴射直噴を採用した2.4Lターボには、新開発の高トルク対応型8速ATと、前後駆動力配分を75:25から50:50まで電子制御する4WDシステムが組み合わされる。

TOYOTA 新型ランドクルーザー【フルモデルチェンジ】

【予想デビュー時期:2021年8月】

伝統と最新を融合させた新世代オフローダーが誕生

世界を走破してきた伝統と誇りは、新型も受け継ぐ

 300系を名乗る新型ランドクルーザーは、8月1日の発売が予想されている。70年前のその日が、ランドクルーザーの前身となるトヨタBJ型ジープが発売された記念日だからだ。

 歴代のランドクルーザーは、世界170以上の国と地域に、累計約1040万台も販売されてきた。最近ではステイタス・シンボルやファッションとしても選ばれているが、その本来の存在意義は「どんなことがあっても生きて帰ってくる」という命を預けられる性能と信頼性にある。

 新型もそこは揺るぎない。TNGAとなっても、伝統の堅牢なラダーフレーム構造は死守。不整路面でも接地を保つ足回りや、路面を自動的に判定して最適な駆動モードを選択するシステムなど、オフローダーとしての本質を磨き上げている。

 なお本誌(月刊自家用車)に寄せられた情報によると、正式発売前にもかかわらず相当な予約受注を集めている模様。中には納期未定と言われるケースも……。本気で“ランクル”が欲しいユーザーにとっては、納期の長さは大きな問題になりそうだ。

シリーズの旗艦となる新型の300シリーズは、オフロードだけでなくオンロードの快適性や安全性も最高レベル。世界ではこのクルマが最高の高級車と見なされる地域も珍しくない。

シリーズ初の“GR”モデルも新設定

新型ではシリーズで初めて、スポーツキャラを売るGRも設定される模様。サーキットではなく、パリダカなどのラリーレイドをイメージしたワイルドな外観とタフな走りのモデルだ。

ガソリン&ディーゼル共に新世代ターボを採用

従来のV8に代えて、新開発のV6エンジンを搭載するのも新型の大きなポイント。ガソリンは3.5Lツインターボ(415PS/650Nm)、ディーゼルは3.3Lツインターボ(309PS/700Nm)を用意。トランスミッションも新開発の10速ATとなる。

車体の傾斜角が掴みやすい水平基調のインパネは、本格オフローダーの基本。前方死角の障害物を立体的に表示するマルチテレインモニターなどの最新デバイスを搭載する。

最新のTNGAに準拠しながらも、GA-Fと呼ぶプラットフォームは専用の頑丈なフレームを持つ。どんな路面でもしっかりと接地させる足回りなど、70年間の歴史で培ったノウハウが息づいている。

3列シート仕様も選べる。全長約5mの巨体だけに、3列目も十分に実用になりそうだ。新型は信頼耐久性や走破性の進化継承はもちろん、どんな道でも運転しやすく、疲れにくいことも重視したという。

HONDA 新型シビック【フルモデルチェンジ】

【デビュー時期:2021年8月】

11代目のシビックはプレミアム&スポーツで勝負!

国内仕様はハッチバックから。まもなく受注が開始される予定

 1972年に“世界のベーシックカー”として初代が誕生したシビックだが、代を重ねるごとに大型化が進行。11代目となる新型はまたもや大きくなり、全長4550mm、全幅1800mmに達する。もはや全幅はクラウンと同じ(!)なのだ。

 かつてのシビックを愛する人はそのサイズに首を横に振るかもしれないが、世界の実用車としての実力は折り紙付き。新型はさらにプレミアム性とスポーツ性にも磨きをかける。ステアフィールにもこだわった質の高い軽快感のある走りや、乗る人の気持ちを刺激する高い質感を実現しているという。

 1.5Lターボのエンジン出力は、じつに182PS。パドルシフト付きのCVTのほか、今時珍しい6速のMTも用意される。その走りの基本性能は、流れの速い欧州の交通環境で磨き上げたというから、ガソリン車はもちろん、来年投入予定の新開発e:HEVでもきびきびとした爽快な走りが楽しめそう。なお、ファン待望のタイプRも来年登場する見込みである。

近年は大柄なアメリカ人からも絶大な人気を得るモデルだけに、前後席ともに十分な広さを確保。新型は現行型よりルーフラインを低めにしながらも、現行型並みの後席ヘッドクリアランスを確保している。

1.5L直噴ターボはなかなかの高性能ユニット

ひと昔前ならスポーツカーレベルの高性能エンジンは、音と加速の一体感にもこだわってチューニング。CVT車には、ノーマル、エコ、スポーツのドライブモードも備わる。

ロングWBや高剛性ボディでしっかりとした乗り味を実現

現行型よりホイールベースは+35mm。リヤトレッドも12mm拡大される。構造用接着剤の最適塗布などでボディのねじり剛性は19%もアップ。ボンネットのアルミ化など、軽量化にもぬかりはない。

最新のコネクテッド装備と運転支援システムを搭載

全車に直感的に操作できるディスプレイオーディオとコネクテッドシステムを搭載。前後誤発進抑制機能や渋滞運転支援機能などを備えたホンダセンシングもワイドカメラを備えた最新世代のユニットだ。

SUBARU フォレスター【マイナーチェンジ】

アドバンス

【デビュー時期:2021年8月】

新世代アイサイトにアップデート

大型グリルにシャープな眼差し。アイサイトも最新世代へと進化

 スバルには毎年のように商品を進化させる伝統があるのだが、今年のフォレスターは伸び幅が大きい。

 スバルのアイデンティティとなったヘキサゴングリルが大型化されてブラックの枠で縁取られた上に、ヘッドランプをLED化してランプユニット自体は小型化。相対的にグリルの存在感が強調されている。内外装の素材や加飾のコーディネートは、グレードごとの個性をより明確に表現。質感もさらに向上した。

 2.0L+モーター/1.8Lターボの組合せは変わらないが、過酷な路面を走破するX-MODEの制御を変更。一度セットすれば車速が上がってモードが解除された後も、速度が下がれば自動復帰する。急坂をゆっくり下るヒルディセントコントロールの制御も、よりスムーズで扱いやすくなるなど、機能面の煮詰めにも余念がない。

 全車に装備されるアイサイトは、アイサイトXこそ対応しなかったが、レヴォーグと同じワイドカメラを備えた新世代となり、大幅なアップデートが図られている。

アドバンス

スポーツ

SPORTの1.8Lターボエンジンの動力性能には変更はないが、マイルドHVのe-BOXERモデルは、従来はX-BREAKのみだったスポーティなe-アクティブシフトコントロールをTouringとAdvanceにも搭載。恒例の足回りの熟成も進められた。

高性能ステレオカメラで検知能力が大きく向上

アイサイトの要となるスバル独自のステレオカメラは、従来の約2倍の画角を持つ新型を搭載。プリクラッシュブレーキの作動領域の拡大や、より自然な追従制御などを実現している。

フェイスリフトで 精悍さをプラス

グリルは大型化した上に枠をメッキからブラックに改め、より大きく、力強い存在感を持たせる。相対的にLEDのヘッドランプは小型化。

ドライバーモニタリングシステム装着車では、エアコンの設定温度をジェスチャーで変更できる。パーで設定温度が上がり、グーで下がる。

内装意匠はグレードごとの個性を明確化。汚れにくい撥水ファブリック+合成皮革のほか、Advanceではしなやかなナッパレザーも設定する。

TOYOTA/SUBARU GR86/BRZ

【予想デビュー時期:2021年8月】

レシプロ時代の最後を飾るピュアスポーツ、まもなく登場

新型86はGRを冠してスポーツの血統を強調

 トヨタとスバルのコラボから生まれたFRスポーツカー、86とBRZは、2012年に登場した初代から、実は乗り味が意外と違った。振り回すようなヤンチャな走りが楽しい86、路面をしっかり捉える大人のBRZという個性の違いは、新型でも受け継がれるようだ。

 外観はキープコンセプトだが、ボディのフロント横曲げ剛性は約60%、ねじり剛性も約50%向上。エンジンは現行の2Lから2.4Lへと拡大され、軽量化と合わせて走りを向上させる。

赤がトヨタのGR86、青がスバルのBRZ。外見はよく似た一卵性双生児だが、実は乗り味は意外と違う。今回も、足回りのセッテイングなどを変えることでそれぞれのスポーツ性が表現されている。

低重心のスバル水平対向4気筒エンジンは、従来の2Lから2.4Lに拡大。フリクションも低減されて太いトルクと素早いレスポンス、高回転まで滑らかな吹け上がりを実現。MTは6速を継承。

ロール角が分かりやすい水平基調のインパネデザインは現行モデルから継承される。メーターパネルは7インチ液晶ディスプレイ化。6AT車にはアイサイトも全車に装備する。写真はスバルBRZ。

NISSAN アリア

【納車開始:2021年冬予定】

「リミテッド」の受注スタート、今冬から納車を開始

0-100km/h加速5.1秒の俊足を誇るピュア電気SUV

 ピュアEV(電気自動車)のトップブランドとなった日産初のSUVモデル、アリアが、2020年7月の発表から1年を経て、いよいよデリバリーにこぎつける。この6月4日から専用サイトで始まった特別仕様車limitedの予約注文では、10日間で約4000台を受注と、好調なスタートを切った。

 66kWhと91kWhという2つのバッテリー容量に、それぞれ2WDと4WDを用意。最も注文の多い91kWhの4WDは、0-100km加速5.1秒の俊足だ。

大きく見えるが全長4595mmの街中でも扱いやすいサイズ。255/45R20の大径タイヤや抑揚の強いエモーショナルなフォルムは、まるでモーターショーのコンセプトモデルを思わせる存在感だ。

12.3インチのワイドディスプレイを2つ並べたインターフェイスは、見るからに未来のクルマ。しかし室内の広さや質感、操作性などはよく煮詰められ、高い完成度を見せる。

EVは発進の瞬間から発生する最大トルクを、着実に路面に伝える制御が可能なのがポイント。それによって、e-4ORCEと呼ぶ4WD車では、100km/hまでわずか5.1秒の加速性能を実現。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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