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更新日:2021.07.02 / 掲載日:2021.07.01
2021秋発売! 新型シビックの全貌

新型シビック LX(プロトタイプ) ●ボディカラー: プレミアムクリスタルレッド・ メタリック
11代目は「爽快シビック」2021年6月24日に新型シビックのワールドプレミアを行ったホンダは、報道陣にプロトタイプ車両を公開した。1972年の初代からおよそ半世紀、11代目となる新型は「爽快」がキーワード。
【2021年秋発売】「e:HEV」と「タイプR」は2022年デビュー!!
ハッチバック専用となり、1.5Lターボから発売
次期型はハッチバックのみの構成となるが、現行型でも途中でセダンが整理されているので流れに沿ったフルモデルチェンジと言える。 全長を僅かに拡大し、全高を5mm下げたが、目視でのサイズ感の変化はなく、現行型同様にスポーティと実用性を上手に融合している。外観に比べるとコックピット周りの変化は大きく、水平を基調とした高級ホームオーディオを思わせる大人っぽい落ち着いた雰囲気と機能感が印象的である。 パワートレーンは当初は1.5LターボのCVTと6速MTの設定だが、e:HEV車やタイプRの追加も予定されている。
純正アクセサリーもお披露目!!
ホンダアクセスの純正用品装着車。「ふたりのための上質なクーペ」をコンセプトに、ロアースカートやスポイラー、18インチアルミホイールなどを開発。内装アイテムには白または赤のイルミネーションなどが用意される。
【エクステリア】プレミアム感を増した流麗なフォルムを採用
フォルムやプロポーションは現行型を踏襲しているが、前後ビューはスポーツ感を抑えて落ち着きある雰囲気でまとめている。そのせいか躍動感よりも流麗な印象が強まっている。スポーティからプレミアムツアラーにシフトしたと言い換えてもいいだろう。

骨格がロー&ワイド化され、より伸びやかなフォルムに。Aピラーを50mm後退させてフロントタイヤと視覚的に連携させ、リヤスポイラー部分を50mm下げてルーフボリュームを低減。ヘッドライトは水平モチーフを強調、リヤコンビランプは現行型に通じる“C”ライングラフィックがよりスリークな造形となる。
■車体寸法 LX仕様・社内測定値(ナンバープレートを含まず)/単位:mm/[ ]は現行比 ●全長:4530[+30]●全幅:1800 ●全高:1415[-5] ●ホイールベース:2735[+35] ●トレッド前:1547/後:1575[+12] ●その他 フロントオーバーハング:[+15]/リヤオーバーハング:[-25]
LX
ヘッドランプはLED、18インチアルミホイールはベルリナブラック/切削クリアー。
EX
より装備を充実させた最上級グレード。アクティブドライビングビームやダーク切削クリアー仕上げの18インチホイールを採用。
ボディカラー
【インテリア】インパネ上面がすっきり、爽快な視界
ステアコラム高で水平に左右を繋ぐダッシュパネル。上面はクリーンな面で、コンパクトなメータークラスターとパッドPC型のセンターディスプレイを設置。空調パネルやシフト周りもコンパクトにまとめられている。機能的だが圧迫感の少ない大人好みのまとまりだ。
●EX
●LX
コーナーの先の見通し向上を狙い、水平視野角を+2度の87度に。カラーはEXがブラック×レッド、LXはスポーツブラック。EXはスエードコンビシートや赤ステッチ付ステアリング、赤イルミネーションを採用する。
●LX
●LX
●EX
●EX
後席ショルダーラインを35mm下げ、リヤクォーターガラスを追加して心地良い視界を確保。
【パワートレーン】最適化した1.5L直4ターボを搭載。6速マニュアルミッションも選べる
搭載エンジンはロングストローク+実用型ターボの1.5L・4気筒。エンジン形式や最高出力/最大トルクは現行型とほぼ同じだが、CVT/MT車ともに最大トルク発生回転域を低くし、トルクオンデマンド制御の最適化など、実用性能向上の改良が加えられている。
1.5Lターボ/182PS/24.5kg・m

ピーク発生回転は出力が6000rpm、トルクは1700~4500rpm。平成30年排出ガス基準75%低減レベルを達成する見通しだ。
●6MT
●CVT
6速MT仕様は出力特性が現行より伸び感のあるものに。CVTはパドルシフト付き。ブレーキ操作ステップダウンシフト制御/全開加速ステップアップシフト制御を備える。
ドライブモード(CVT車のみ)


センターコンソールのドライブモードスイッチによって3つのモードを選択可能。アクセルペダル開度と駆動力特性、CVT変速MAP、エアコンなどを統合的に制御する。
【シャシー&ボディ】剛性見直し等で高性能と快適性を両立
車体骨格は衝突安全性と操安性、乗り心地と静粛性の向上を目的に形状や構造用接着剤塗布分の見直し、強化材の追加が行われた。サスの基本形式は従来車を踏襲しているが、振幅依存性の新ブッシュ材や低フリクション構造の採用等で操安と快適性の両立点を向上。
構造改良やアルミ材/ハイテン材の適所使用により、軽量で高剛性なボディを形成。ボンネットフード(右)はアルミ製だ。
ボディはもちろん、ホイール構造や吸音材など、多角的な手法で騒音や振動を抑えている。
【ユーティリティ】スリークなフォルムとしながら積載性を確保
荷室容量は現行と同等(25インチスーツケース×3または9.5インチゴルフバッグ×3)を確保しながら、開口部を見直すことで積み降ろし性を向上させている。VDA式の測定値は、床上が410L(LX、現行比-4L)/404L(EX)、床下は42L(現行比+36L)。

開口部の下側の幅を40mm拡大することで、荷物の積み降ろしがこれまでより楽になっている。
ティッシュボックスも入る大容量コンソールボックスを備える。
【主な装備内容】液晶メーターや最新版ホンダセンシングを搭載
メーターパネルはLXに7インチ、EXに横長10.2インチの液晶パネルを採用。EXでは走行状況などの多彩な表示が可能だ。DA及びホンダコネクトに全車標準装備。ホンダセンシングは当然最新仕様だが、トラフィックジャムアシストの採用が注目のポイント。
ホンダセンシング
前方約100度をカバーする広角フロントカメラ。なお、EXは配光可変ハイビームも採用する。
ホンダコネクト

通信機能による各種サービスを提供。車両/センター/スマホの相互連携が可能だ。
フルグラフィックメーター

瞬間認知と直感操作の両立を可能にする10.2インチ液晶メーターをEXに標準採用。LXは左側のみ液晶だ。
ディスプレーオーディオ(DA)
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之