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更新日:2021.05.31 / 掲載日:2021.05.31
マクラーレン 「エルバ」にウィンドスクリーン・バージョン登場 今年末よりデリバリー予定

マクラーレン エルバ ウィンドスクリーン・バージョン
マクラーレン・オートモーティブは現地時間の5月27日、オープンコックピット2シーターモデル「エルバ」のウィンドスクリーン・バージョンを生産開始すると発表した。
ウィンドスクリーン・バージョンの技術諸元や性能値は現時点で最終評価待ちで、デリバリーは今年末よりスタート予定。
ウィンドスクリーン追加による重量増加を徹底的に抑え、高次元の加速性能を発揮

マクラーレン エルバ ウィンドスクリーン・バージョン(全景)
「エルバ」は独自の気流制御システム「アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)」を採用し、ルーフとフロントウィンドスクリーン、サイドウィンドウが存在しない、マクラーレンのラインナップの中でも極めて特徴的なモデル。
今回のウィンドスクリーン・バージョンは、物理的なスクリーンを望むユーザーの声と、米国の一部の州の法令を満たすために設計されたものだという。
スクリーンレスモデルはミッドシップのツインターボ4.0リッターV8エンジンを搭載、ブランド史上最軽量の乾燥重量1300kg未満、最高出力815PSというスペックで、静止状態からわずか2.8秒で100km/hに到達、0-200km/h加速は6.8秒としている。
ウィンドスクリーン・バージョンはAAMSこそ搭載されないものの、電子制御の雨滴感知式ワイパーや、ウィンドウウォッシャー、サンバイザーなどを装備した上で重量増加を20kg以内に抑えることを目標に開発。
動的性能や車体剛性、そして刺激的なドライビング・エクスペリエンスはスクリーンレスモデルと変わらないものだという。
今回の発表に際し、マクラーレン・オートモーティブCEOのマイク・フルーウィット氏は「超軽量で極めてパワフルなエルバは、ドライバーに路面や自然との究極の一体感をもたらします。ドライビングの純粋な喜びを謳歌するために生まれ、私たちがこれまでに手がけた中で最も特徴的でエクスクルーシブなモデルのひとつです。ルーフとウィンドウが存在しないこのロードスターは、マクラーレンモデルにしか成し得ない、最高に爽快なオープンエアのドライビング エクスペリエンスをオーナーの皆様にご提供します。それは、洗練されたAAMS技術が目に見えない空気の壁を作りだすスクリーンレス モデルをお選びでも、遮断性が加わったウィンドスクリーン バージョンをお選びでも、そのドライビング エクスペリエンスは変わりません」とコメントしている。
マクラーレンのヘリテージを現在そして未来と結びつけるエルバ

マクラーレン エルバ ウィンドスクリーン・バージョン コックピット
エルバは、1960年代にマクラーレンチームの創業者であるブルース・マクラーレンと彼が創設した会社にて初期に設計され、レースを戦ったマシン“McLaren-Elva”のオマージュとして誕生したモデルで、マクラーレンのヘリテージを現在そして未来と結びつける究極のモデルとして位置付け。
今回発表されたウィンドスクリーン・バージョンのプロトモデルもその事を意識しており、ブランド伝統のサテン・カーサ・ブルーをまとった姿となっている。
なお、エルバは世界限定149台のカスタマーオーダーモデル。