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更新日:2021.05.28 / 掲載日:2021.04.11
MAZDA CX-30の魅力大解剖

MAZDA CX-30 ラインナップ■2L直4【FF】【4WD】■1.8L直4ディーゼルターボ【FF】【4WD】■2L直4マイルドハイブリッド【FF】【4WD】
パワートレーンやグレードを問わず、一貫したマツダらしい走りがある
マツダ3のプラットフォームをベースにキャビンスペースの拡大などレジャーワゴンとしての実用性を向上させるのが同車の開発コンセプトのひとつだが、あくまでもCX-3相対であり、同クラス相対での長所ではない。クラス相対では他のマツダ車同様に「人馬一体」や「魂動デザイン」がもたらすプレミアム感が訴求点となり、多彩なパワートレーンラインナップも特徴である。 走りはドライバーの感性に素直でクセのない操り心地のよさを旨としている。加減速特性や操縦特性はグレードやパワートレーンを違えても共通している。フットワークはスポーツ寄りのセッティングだが、高速長距離や山岳路走行の機会が多いユーザーには程よいバランスである。 パワートレーンではマツダ車の売りのひとつになっているディーゼル車に加え、爆縮着火のSPCCIを採用したスカイアクティブXもラインナップ。極めて素直なコントロール感覚とガソリン高性能エンジンの加速の心地よさを両立したSPCCIは、マツダの走りの象徴と言える。
MAZDA CX-30

●価格:239万2500~406万9980円 ●発表年月(最新改良):’19年9月(’20年12月)
CX-3とCX-5の間を埋めるコンパクトクーペSUV
CX-3/5/8というマツダのSUVラインナップに新たに加わった2ケタ車名のクーペSUVで、CX-3より実用的でCX-5よりコンパクト。より低く流れるようなフォルムに多様なパワートレーンを搭載する。

コックピットは人間の運転操作を追究してレイアウトされている。スポーティな3眼メーターを採用、ホワイトインテリアを積極的に採用するのもマツダの共通項だ。
【魅力】クラスを超えたプレミアム感

車両タイプや排気量を問わず、「魂動」などの統一したデザイン言語を採用するマツダ。ブランドの訴求力を高める手法が徹底される。
素材からデザインまで、ブランドイメージの統一が図られるのはインテリアも同じだ。
【魅力】多彩に揃ったパワートレーン

●2L直4マイルドハイブリッド(スカイアクティブX)
緻密な燃焼制御がスカイアクティブ(SKYACTIV)エンジンに共通する特徴だ。ガソリンのスカイアクティブG、ディーゼルのスカイアクティブD、そしてマイルドハイブリッド+火花点火制御圧縮着火のスカイアクティブXは、ドライバビリティと環境性能を向上させる。
●1.8L直4ディーゼルターボ
●2L直4
MAZDA CX-30 主要諸元
■主要諸元(XD プロアクティブ ツーリングセレクション・4WD) ●全長×全幅×全高(mm):4395×1795×1540●ホイールベース(mm):2655 ●最低地上高(mm):175 ●最小回転半径(m):5.3 ●車両重量(kg):1530 ●パワーユニット:1756cc直4ディーゼルターボ(130PS/27.5kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●使用燃料・タンク容量(L):軽油・48 ●WLTCモード総合燃費:18.4km/L ●タイヤ:215/55R18
MAZDA CX-30のおすすめグレード
XD プロアクティブ ツーリング セレクション・4WD ●価格:324万5000円
ドライビングの快感なら「X」だが、費用対効果ならディーゼルがベスト

ドライビングの心地よさで言えばスカイアクティブX車がベストだが、ディーゼル車よりも40万円以上高い価格がネック。実利とのバランスを考えるなら性能面のプレミアム性を求めてもディーゼル車が一般的。雰囲気重視なら2Lの特別仕様が買い得感が高い。
●文:川島茂夫