車種別・最新情報
更新日:2021.03.02 / 掲載日:2021.02.27
【新型&定番大攻略】SUBARU フォレスター

【定番】2020・10改良
走りも実用性も高水準でまとまったスバルの主力SUV
マルチに使える万能SUV。走りも実用性も申し分なし
水平対向エンジンと4WDをアピールポイントとして、スポーティ&ツーリングとSUVの二面戦略を展開するスバル。フォレスターはSUVながらも、スバルの世界戦略を支えるベストセラーとして君臨するモデル。ベースモデルの悪路対応型として発展したスバルXVやアウトバックに対して、フォレスターは当初からSUVに軸足に置いた、独立車種として開発されていることが特徴だ。
現行モデルはプラットフォームを新世代型のSGPに変更したことで、シャシー性能と衝突安全性が大きく向上。X-MODEなどの悪路走破機能により、ラフロードにも高い適性を示す。アイサイト・セーフティプラスやドライバーモニタリングシステムなどの拡張機能も備えるなど、次世代技術も貪欲に採用されている。
キャビンは広さに加え、高いユーティリティが与えられるなど、実用性に配慮した設計も見所。さらに走行ハードがもたらすスバル特有の走りの味わいや、アイサイトの安心感などにより、ミドルSUVを求める多くのニーズを満たしている。
ちなみにターボ車はスポーティなサスが与えられており、SUV版レヴォーグ的な存在。他とはちょっと違った楽しみ方を求めるならば、面白いモデルである。
SUBARU フォレスター

●価格:291万5000~328万9000円
スバルの最新ターボが早くもラインナップ
スバルの世界戦略モデルでもあるフォレスター。スバル車は毎年変更を加えながら商品力を高めていく傾向があるが、今年で3年目を迎えるフォレスターはかなり積極的で、昨年秋にパワートレーン構成を大きく変更する改良を実施。2.5L車を廃止し、2L+モーターのe-BOXER車を主力グレードとするほか、レヴォーグで採用されたばかりの新開発1.8Lターボ車を追加している。
■主要諸元(フォレスター スポーツ) ●全長×全幅×全高(mm):4625×1815×1715 ●ホイールベース(mm):2670 ●最低地上高(mm):220 ●車両重量(kg):1570 ●パワーユニット:1795cc水4DOHCターボ(177PS/30.6kg・m) ●トランスミッション:リニアトロニック ●WLTCモード総合燃費:13.6km/L ●タイヤ:225/55R18
CB18型と名付けられた新開発1.8Lターボは、低中速域の伸びの良さが特徴。トルク特性に優れ、SUVボディの重量ハンデもまったく感じない。

内装質感の大幅向上もフォレスターの魅力の一つ。キャビン質感はミドルクラスの中で戦える。ドライバーモニタリングなど装備の充実ぶりも見所。
グレードごとにシート仕様が異なるが、いずれも身体をしっかり支えてくれる設計は共通。上級グレードのスポーツは、レザーシートも選択可能だ。
最新アイサイトXのようなハンズオフ運転には対応していないが、高速道路で重宝するアイサイト・ツーリングアシストは全グレードに標準装備。
【攻略のツボ】最新ターボが鉄板にあらず。バランスの良さならe-BOXER
スポーツは、動力性能もサスチューンも少しハード仕様
追加された1.8Lターボ車のスポーツは、完全新開発にしてスバルスポーツの一翼を担う役割も期待される。強化されたサスと相まって「スポーティ+SUV」の2つのスバルらしさを得られるグレードだ。一方、標準仕様となるe-BOXERモデルは、パラレル式ハイブリッドを採用しているが、電動系の容量から機能的にはマイルド型に近く、低負荷域でのドライバビリティ向上が見所。穏やかなフットワークもあり、ゆったりツーリング派向け。SUVらしさを強く求めるなら、撥水シート表皮や撥水カーゴフロア、ルーフレールを標準で備えるX-BREAKをオススメしたい。


e-BOXERのモーターは小型でスペックは13.6PS/6.6kg・mになるが、巧みな制御のおかげもあって、数値以上のアシスト力の恩恵を感じることができる。