車種別・最新情報
更新日:2021.02.22 / 掲載日:2021.02.19
【新型&定番大攻略】MAZDA MX-30

【新型】2020・10デビュー
新しいマツダの魅力!馴染みやすさとスペシャリティを両立した意欲作!
MX-30

●価格:242万~339万3500円
スタイルも走りもマツダ車の新しい魅力!
CX-30をベースにして開発された新趣向のスペシャリティ型SUVだが、キャビンスペースをスポイルしないスタイルやマニア好みのスポーツ性に振らないことで個性を際立たせている。その象徴が2ドア車の趣を損ねず実用性を改善する観音開きドアだ。また、ロハス感覚の内装や穏やかな走りの味わいなど、従来のマツダ車と視点を変えて新たなクルマの魅力にアプローチしているのも見どころ。

■主要諸元(MX-30・FF)
●全長×全幅×全高(mm):4395×1795×1550 ●ホイールベース(mm):2655 ●最低地上高(mm):180 ●車両重量(kg):1460 ●パワーユニット:1997cc直4DOHC直噴(156PS/20.3kg・m )+モーター(6.9PS/5.0kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:15.6km/L ●タイヤ:215/55R18
魂動デザインと人馬一体!新たなステージに突入
マツダはこれまでブランドを際立たせるためか、「魂動デザイン」と「人馬一体」を統一したテーマに掲げてきた。これはデザインや走りの味でマツダの周知には役立ったが、画一化の印象も拭えなかった。MX-30はそんな「魂動デザイン」や「人馬一体」のイメージを新たな第2ステージに導くべく誕生したモデルと言える。
もうひとつの視点としては、現在売れ筋となっているスペシャリティ志向SUVへのアプローチである。ルーフ形状が特徴的だが、最近のマツダ車では凹凸が目立つ造形。サイドウインドウラインもこれまでのデザインとは異なる。従来の魂動デザインはボディラインを強調したものだったが、MX-30ではSUVらしいプロテクターの要素を取り入れている。さらに2ドアクーペの乗降性改善を狙った2分割ドアの採用もあり、他社SUVとも既存のマツダ車とも違ったスタイルとなっている。
近々、EV仕様が追加されるものの、現在のパワートレーンはマイルドハイブリッドを採用したNA2Lのみ。スペシャリティ型SUVにしては地味な性能だが、「スポーツだ!高性能だ!」という尖ったキャラではなく、馴染みよい雰囲気を楽しむため、例えるならロハス志向のスペシャリティSUVと言っていいだろう。
【攻略のツボ】マツダSUVシリーズの中での位置づけを知る
MX-30はマツダSUVシリーズの中で最もパーソナル志向
MX-30はCX-30を母体に開発され、ドアタイプは異なるものの、プロポーションやサイズ設定はほぼ同じ。CX-30はキャビンスペースを拡大したCX-3の上級設定モデルとして開発されているが、あくまでも改良の範囲であり、本格的なレジャー用途にはCX-5以上にならないと厳しい。そういった視点ではCX-5/8以外のマツダSUVは2名乗車で楽しむレジャー用途向けであり、その中で最もパーソナル志向なのがMX-30である。

MX-30 ■価格帯:242万~265万6500円 ※特別仕様車は除く
CX-3 ■価格帯:189万2000~316万2800円 ※特別仕様車は除く
CX-30 ■価格帯:239万2500~371万3600円 ※特別仕様車は除く
CX-5 ■価格帯:267万8500~375万1000円 ※特別仕様車は除く
CX-8 ■価格帯:299万4200~499万9500円 ※特別仕様車は除く
【攻略のツボ】ベースが同じCX-30との選び分けのコツは?
シルエット的には似ているがキャラは大きく異なる
プラットフォームを共用していることからも、兄弟車といってもいい2車。側面の形状もルーフ後半のラインが異なるくらいだ。後席乗降性を除けばキャビン実用性も大差ない。ただし、CX-30はスカイアクティブXを筆頭に3タイプの形式の異なるパワートレーンを用意。引き締まったフットワークもあって高性能も売り物。MX-30は相対的には穏やかな走りの味わいを特徴とし、パワートレーンもウェルバランスの扱いやすさが特徴だ。
CX-3 エクステリア&インテリア

オーソドックスな後席ドアを備えるCX-30。ボディサイズもMX-30とほとんど同じだが、全高のみ10mm低い。パワートレーンのバリエーションはCX-30が圧倒的に豊富だ。


質の良さを感じさせるインテリアが好評な最近のマツダ車。レザーシートを選べるなどプレミアムな味わいも十分。
MX-30 エクステリア&インテリア

CX-30とベースは同じながら、ウインドウグラフィックなどデザインはかなり異なる。よりクーペ的な印象だ。


モダンリビングのようなすっきりとしたインテリア。自然由来の素材を各所に使用するなど新たな魅力を感じさせる。
【攻略のツボ】個性的なフリースタイルドアの使い勝手は?
2ドアの流麗なスタイルと使いやすさを両立している

RX-8に採用されたことで周知されたドアタイプ。一般的な4ドアと比較すると実用性に劣るが、2ドア車に対しては後席へのアクセスはもちろん前部ドアの開口角を大きく取りやすいことから前席の乗降性も向上する。また、後部ドアにドアノブがなくドアサイズも小さいため、外観は2ドア車に限りなく近いのも特徴。後席の使用頻度が高いユーザーはともかく、プレ&ポストファミリーがカップルで楽しむSUVらしいドアタイプである。
ドア開閉の順番など若干の慣れは必要だが、前席の乗降性や後席へのアプローチなどが2ドア車に比べて格段に向上。後席を頻繁に利用しないならアリだ!
【攻略のツボ】メーカーセットオプションは何をつけるべき?
ベーシックパッケージとセーフティパッケージは必須!
ベーシックパッケージとセーフティパッケージはマスト。これを「素」と考えれば、あとは嗜好を活かして選べばいい。MX-30はセミオーダーメイド的に選択できるのが特徴だ。駆動方式についてはオンロードでも4WD車の方が多少質感は高いが、悪路用途の有無が前提。なお、特別仕様の100周年記念車はパッケージ仕様に設定される装備のほとんどを装着し、さらに専用内外装を採用。装備面で買い得感は少ないが個性重視なら狙いだ。
MX-30メーカーセットオプション一覧
■ベーシックパッケージ
「基本機能が充実」 【A】
7万7000円:交通標識認識システム、本革巻きステアリング&シフトノブ、アドバンストキーレスエントリーシステムほか
■セーフティパッケージ
「先進安全装備をプラス」
12万1000円:クルージング&トラフィックサポート、前側方接近車両検知、アダプティブLEDヘッドライトほか※【A】必須
■ユーティリティパッケージ
「運転しやすさ&快適性向上」【B】
8万8000円:運転席パワーシート、UV+IRカットガラスほか※【A】必須
■インテリアパッケージ
「2つのコーディネート」
8万8000円:クロス+合成皮革シート(インダストリアル=ブラウン/モダン=ホワイト)ほか※【A】【B】必須
■エクステリアパッケージ
「さらに個性的に彩る」
7万7000円:215/55R18タイヤ+高輝度ダーク塗装アルミホイール、Dピラーメッキ+MAZDAロゴほか※【A】必須
■360°セーフティパッケージ
8万6880円:360°ビューモニター、ドライバーモニタリング ※【A】必須
■ボーズサウンドシステム
7万7000円:ボーズサウンドシステム+12スピーカー ※【A】必須
■インダストリアルクラシックパッケージ/モダンコンフィデンスパッケージ
「世界観を表現したデザインパッケージ」
11万円:インテリアパッケージ+エクステリアパッケージ ※【A】【B】必須