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更新日:2021.02.01 / 掲載日:2021.01.30

【マツダ MX-30 EV MODEL】初の電気自動車が日本でも発売。航続距離や価格も発表

MX-30 EV MODEL

MX-30 EV MODEL

文●大音安弘 写真●マツダ

 東京モーターショー2019で世界初公開されたマツダEV「MX-30 EV MODEL」が、欧州発売に続き、日本でも2021年1月28日より発売が開始された。価格は、451万円~495万円となる。

デザインやカラーバリエーションは発売済みのガソリン版と同等

MX-30 EV MODEL

MX-30 EV MODEL

 マツダ初となる量産EV「MX-30 EV MODEL」は、そのビジュアルからも分かるように、2020年10月に発売されたマイルドハイブリッド仕様の「MX-30」と基本を共用する派生モデルだ。そのため、基本的な内外装デザインは共通で、個性派コンパクトスペシャルティSUVというポジションにも変化はない。デザイン上の違いは、電動パワートレイン搭載を示す「e-SKYACTIV」のテールゲートのエンブレムと運転席側に給電口が設けられる点など極僅かだ。ボディカラーは、単色が5種類と3トーンが3種類の計8種類から選択が可能。

メーターパネルの表示がEV専用となった

MX-30 EV MODEL インテリア

MX-30 EV MODEL インテリア

 インテリアについても、MX-30の特徴であるフリースタイルドアを活かしたレイアウトに変更はなく、特徴的なATシフトレバーも共通なので、操作方法にも大きな違いはない。最大の違いは、メーターパネルの表示がEV仕様に変更される点だろう。

  • MX-30 EV MODEL シート

    MX-30 EV MODEL シート

  • MX-30 EV MODEL メーター

    MX-30 EV MODEL メーター

バッテリー容量は35.5kWh。航続距離は、256km(WLTCモード)

MX-30 EV MODEL メカニズム

MX-30 EV MODEL メカニズム

 最大の違いは、EV化のためのプラットフォームとパワートレインの変更だ。ボディ構造では、キャビン下にバッテリーケースが収まるのが特徴的だが、このケースをモノコックボディの環状構造の一部として活用することでフロアを強化。それにより乗り心地や静粛性を高めている。パワートレインは、フロントセクションに集約。電気モーターは、前輪のみを駆動する1モーター仕様となる。

 電気モーターの性能は、最高出力107kW(145馬力)、最大トルク270Nm(27.5kgm)を発揮。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は、35.5kWhを搭載。航続距離は、256km(WLTCモード)となる。

 充電機能は、200V普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応。それぞれの充電時間は、6kWの200V充電器を仕様した場合で、満充電まで約6時間。急速充電器の場合は、40分で最大80%まで充電できる。駆動バッテリーにコンパクトなサイズを選択した理由については、ライフサイクルアセスメントでのCO2排出量の削減と実用的な航続距離の両立にあるという。基準とした欧州での1日の平均的な移動距離をカバーできる性能を与えているので、より1日の移動距離が短い日本なら、家庭や職場など日常エリアでの充電環境が確保できれば、十分以上の性能といえるようだ。

  • MX-30 EV MODEL メカニズム

    MX-30 EV MODEL メカニズム

  • MX-30 EV MODEL メカニズム

    MX-30 EV MODEL メカニズム

「Gベクタリングコントロール」のEV版を搭載

「Gベクタリングコントロール」をEV向けにチューニングした「エレクトリックGベクタリングコントロール」を採用

「Gベクタリングコントロール」をEV向けにチューニングした「エレクトリックGベクタリングコントロール」を採用

 マツダらしいEVとして、マツダの運転制御技術「Gベクタリングコントロール」をEV向けにチューニングした「エレクトリックGベクタリングコントロールプラス」を始め、ブレーキの操作からフィードバックを受けてエネルギー回生とフットブレーキ調整を行う高効率な「回生協調ブレーキ」、加速をドライバーに認識させるリニアなサウンド制御、EV用のパドルシフトなどの新たな機能も追加されている。

購入時のハードルを下げるべく、高い残価率を設定

MX-30 EV MODEL エンブレム

MX-30 EV MODEL エンブレム

 グレード構成は、シンプル。標準となる「MX-30 EV MODEL」。機能をアップグレードした「EVベーシックセット」、フェイクレザーのコンビシートやBOSEサウンドシステムなども備わる豪華仕様の「EVハイセット」の3タイプ。メーカーオプションの設定はない。

 購入のハードルを下げるべく、マツダ車に採用される残価設定ローン「マツダスカイプラン」を採用。残価率は、エンジン車と同じ3年で55%に設定。またCEV補助金が適用の最低保有年数の4年では43%となる。高い残価価値を保証することで、購入のハードルを下げるのが狙いだ。現時点では、適用されるCEV補助金額は未定だ。

初年の販売台数は500台

MX-30 EV MODEL

MX-30 EV MODEL

 マツダの新提案であるスペシャルティSUV「MX-30」の真打ともいえるEV仕様。初年の販売台数は、年間販売計画は500台に設定。これは目標値ではなく、初年は最大500台までという限定的な販売となるようだ。ホンダeの第一弾販売が瞬く間に終了したことを考量すると、同価格帯で、より使い勝手の高いMX-30も同様の流れとなる可能性もある。いち早く「MX-30 EV MODEL」を手にしたいなら、早めの行動が吉といえそうだ。

マツダ MX-30 EV MODEL

■全長×全幅×全高:4395×1795×1565mm
■ホイールベース:2655mm
■トレッド前/後:1565/1565mm
■車両重量:1650kg
■モーター最高出力:145ps/4500-11000rpm
■モーター最大トルク:27.5kgm/0-3243rpm
■サスペンション前/後:ストラット/トーションビーム
■ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
■タイヤ前/後:215/55R18

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