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更新日:2021.01.29 / 掲載日:2020.12.21
ホンダ「N帝国」 Nシリーズの強さの秘密

N-ONE(エヌワン)【新型デビュー】
N-BOXを筆頭に販売好調、軽クラスに覇を唱えるホンダのNシリーズ。N-ONEのモデルチェンジで全車が新世代アーキテクチャー採用となり、さらに布陣を強化した。新型N-ONEとNシリーズの全体像に迫る。
N-WGN(エヌワゴン)
N-BOX(エヌボックス)
N-VAN(エヌバン)
N-ONEを求心力に主要ジャンルを網羅
ホンダの新生軽乗用として誕生したNシリーズはスーパーハイト系のN-BOXから始まるが、ホンダ軽乗用の始祖となるN360をモチーフに第3弾として登場したN-ONEがシリーズの象徴的存在と言えるだろう。
Nシリーズは標準系2BOXのN-ONE、ハイト系のN-WGN、スーパーハイト系のN-BOX、商用系のN-VANの4モデルで構成。つまり、軽自動車の主要カテゴリーに各1車が存在する。ダイハツやスズキが同カテゴリーに複数車種を設定して多彩なキャラを展開するのに対し、ホンダはNシリーズとしてキャラを統一している。「まずホンダありき」がNシリーズの市場戦略の根幹であり、その要となるモデルがN-ONEというわけだ。
標準系2BOXミニはミラやアルトを中心に低廉なタウンカーのイメージが強かったが、N-ONEはN360をモチーフとするスペシャリティ感の高いモデルとして企画され、ダイハツやスズキの標準系ベースの発展型と対等以上の強い個性を発揮。例えばBMWミニがそうであるように、同タイプでは比較的高価格設定ながら、それに見合うだけの趣味性を与えていた。N-ONEの趣味性の高さこそがNシリーズの求心力と考えてもいいだろう。
Nシリーズ第2世代もN-BOXから。N-ONEは最も遅いFMCとなったが、実用志向のボリュームゾーンを優先するのは商売として当然だろう。なお、全面新開発だった初代Nシリーズは、第2世代ではプラットフォームを新開発し、パワートレーンにも大幅な改良を加えている。そういった面では第2世代はNシリーズの再スタートであり、ポテンシャルアップされた走行ハードウェアがN-ONEにどう活かされているかが興味深い。
ホンダNシリーズ価格分布(万円)

Nシリーズの価格分布は重なる部分が多く、このことからも単なる価格や序列だけではなく、個性や用途で棲み分けを図っていることがわかる。
HONDA「N」ミニヒストリー
ホンダの4輪事業は軽トラック(T360)やスポーツカー(S500)に始まり、N360で量産自家用車に本格的に参入。そして2011年、N-BOXから新たなNの歴史がスタートした。
【1967】初代 N360

ホンダの主力車種として誕生。ATやサンルーフ、ライトバンなど仕様・タイプを追加していった。
【2011】初代 N-BOX <第1弾>

「日本にベストな新しいのりものを創造したい」という思いを込めた「ミニ・ミニバン」を提案。
【2012】N-BOX + <第2弾>

「新しい可能性を+する」をコンセプトに、傾斜した床やアルミスロープ(ディーラーOP)などを設定。
【2012】初代 N-ONE <第3弾>

N360をモチーフに新しいベーシックカーの創造を目指した。多色展開や安全装備の充実も特徴。
【2013】初代 N-WGN <第4弾>

ボリュームゾーンのハイトワゴン市場に参戦。他車と同様に標準系とカスタム系の2タイプを設定。
【2014】N-BOX / <第5弾>

独特な箱型クーペスタイルを採用。使い勝手に加えて個性的なスタイル&上級装備に注力した。
【2017】2代目 N-BOX

“Nのある豊かな生活”を掲げる新世代。走りや使い勝手が向上し、ホンダセンシングを初採用した。
【2018】N-VAN

商用車としての使い勝手を追求しつつ、個性的な「+スタイル」を設定するなどレジャーも視野に。
【2019】2代目 N-WGN

ユーティリティ系ハイトワゴンの機能性を維持しながら、デザインや先進機能が新世代仕様に。
Part 1:新型N-ONE全情報
最新の「N」!! HONDAフルモデルチェンジ

●価格:159万9400~202万2900円 ●発売日:20年11月20日
安全&運転支援が一気に最新版に

発売されたばかりの新型N-ONE。パッと見はそれほど変わっていないようだが、中身は別物に刷新された最新の「N」となっている。
基本路線を踏襲しながらスポーティ&カジュアルに
N360をモチーフにした外観がN-ONEの欠かせない特徴。デザインの要点を変えなければ新型になっても大きな変化は生まれない。新型になってラジエターグリル等のデザインがシャープになった印象もあるが、総じて従来車とよく似た外観である。センタータンクレイアウトの採用などの基本レイアウトも踏襲しているので、ビッグMCと言われても納得するほど。スペックや形式だけでは見えてこない部分に新旧の違いがあり、その大半は走行感覚や運転感覚に表れる内容だ。
興味深いのは前席の設計。従来は分割式ベンチシートだったが、新型はセンターコンソールを備えたセパレートシートを採用し、ホールド性の向上を図っている。機能感溢れるインパネデザインも採用してスポーツ&カジュアル志向を強めている。
また、安全&運転支援装備は従来車では「あんしんパッケージ」の設定だったが、新型では渋滞追従機能付きACCと走行ライン制御型LKAを含むホンダセンシングを全モデルに標準採用。RSに設定されたMT車のACCには渋滞追従機能は非採用だが、安全&運転支援装備は新旧での大きな差異となっている。
●新型N-ONE 諸元表

●新型N-ONE バリエーション&価格

【タイプ設定】3つの個性を提案
Original【NA】
●FF/4WD ●CVT
新型のベーシック仕様。ホンダセンシングも標準装備している。
Premium/Premium Tourer【NA/ターボ】
●FF/4WD ●CVT
高級感を増した内外装や装備を採用する上級バージョン。
RS【ターボ】
●FF ●CVT/6MT
FFターボのみのスポーティ仕様。6MTとの組み合わせは軽唯一。
【エクステリア】キープコンセプトでアップデート
【新】
【旧】
安心して長く乗れる、愛着を持てるタイムレスデザインがコンセプト。ゆえにフルモデルチェンジであっても路線変更はせず、軽自動車の規定があるため、もちろんボディサイズの拡大もなし。その中でキャラクターラインの廃止などでよりシンプルな面構成を採用し、ホイールなどのアイテムでタイプごとの個性を表現している。
オリジナル:14インチスチールホイール+カラードディッシュホイール(ブラック)
プレミアム:14インチアルミホイール
プレミアムツアラー:15インチアルミホイール(グレーメタリック/切削リム)
RS:15インチアルミホイール(マットブラック)
【新】
【新】
【旧】
【旧】
基本路線は踏襲しつつ、よりお目々パッチリ、お口アングリ。グリルはヘッドランプとの一体感を抑え、直線的でシャープになった。灯火類はフルLED化によってクッキリさせ、バンパーロアー開口を幅広くして低重心でワイドな印象を強めている。
【インテリア】シンプルな心地よさを追求
【新】
【旧】
くつろぎを重視したインテリアに刷新。インパネとメーターのグラフィックを統一してつなげることで広さを表現し、インパネの造形を刷新して足下スペースを拡大。ティッシュボックスやスマホ用トレイなどユーティリティも充実。
ホールド性の高いセパレートシートによって、より運転に集中できる環境に。フロントコンビシートはオリジナルがプライムスムース&トリコット、プレミアム系はプライムスムース&ダブルラッセル、RSはラックススェード&メッシュジャージーだ。
【メカ&装備】FF6速MTターボを設定
灯火はフルLED。軽初のデイタイムランニングランプ・マルチファンクション導光リングを採用、リヤはWリング発光を採用。

第2世代Nシリーズのプラットフォームにより、軽量・高剛性・低慣性モーメントを実現。

防音材や防振システムによって、市街地から高速道路まで、高い静粛性を達成している。
【NA】
【ターボ】
基本は第2世代Nシリーズのパワートレーンを踏襲し、可変バルブ+VTECのDOHC・NA(自然吸気)と可変バルブのDOHCターボを設定。シリーズ他車にはない最大のトピックスはFFターボに6MTを設定することで、これは軽自動車でも初となる。

N-WGN譲りのサスペンションは横向きの力を減少させ、よりスムーズな作動を確保。
CVTと6MTを設定。MTのギヤ比はS660と同一で、スピードコントロールピークトルクリミッターとクラッチダンパーにより、シフトショックとペダル振動を低減している。
荷室の床面が低くできるのもセンタータンクレイアウトの恩恵のひとつ。フィット以来のお家芸ともいえるリヤシート座面チップアップにより、背の高い荷物の積載も可能だ。
【先進安全&運転支援】6MTにもACC&LKASを搭載
渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
車線維持支援システム(LKAS)
ホンダセンシングを標準搭載。MTでもACCとLKASが使え、ACC作動時は必要に応じてシフトUP/DOWNを促す表示が出る。
●カラーコンビネーション

Part 2:「N」共通の強み
N-ONEのフルモデルチェンジで全車同世代となったNシリーズ。同じ基本思想やアーキテクチャーを採用するシリーズ共通の長所とは。
現代的水準のアーキテクチャー
2代目N-BOXから激変
パワートレーンについては、第1世代は力業、第2世代でコスパを高めAT制御を含めて洗練された印象が強い。常用回転域と巡航回転数の抑制、速度変化と一致感のある変速制御など、現代のパワートレーンらしいドライバビリティを示す。第2世代のアドバンテージはシャシー。ストローク速度を抑えたサス制御で乗り心地と操安性を高水準で両立。アジャイルハンドリングアシストの効果もあって高速コーナリングの安定感とコントロールのしやすさは上級クラス並み。ハンドリングはN-ONEの走りで最も興味深い点だ。
●N-BOX:CVT

NA/ターボともに、CVTは高回転を常用しない制御となり、余力感が増した。
●N-WGN:電子制御パーキングブレーキ

2代目N-WGNから電制Pブレーキを採用。ブレーキホールドなど運転支援の機能も向上。
●N-BOX:ボディ構造

2代目N-BOXは骨格から見直して走行性能をアップ。洗練された乗り味を獲得している。
ホンダセンシングの充実
上位カテゴリーに忖度なし
先進安全&運転支援装備にグレード間格差を付けないのが最近のホンダ流。Nシリーズも例外ではなく、商用系のN-VANでさえCVT車にはACCとLKAが標準装着されている。N-VANではMT車には設定されないのだが、N-ONEはMT車もホンダセンシングを採用。さすがに渋滞追従機能はないが、先進運転支援の普及率は軽自動車でもNシリーズが群を抜いている。また、N-ONEはソナーによる後方障害物監視システムを採用するパーキングセンサーも全車標準装着。グレードによる設定の違いは内外装関連がほとんどである。
●N-BOX: ホンダセンシング
衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
誤発進抑制機能
歩行者事故低減ステアリング
路外逸脱抑制機能
ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉
LKAS〈車線維持支援システム〉
先行車発進お知らせ機能
標識認識機能
後方誤発進抑制機能
オートハイビーム
使い勝手の追求
センタータンクで空間効率◎
初代フィットから採用されたセンタータンクレイアウトもすっかり定番化。これもNシリーズのセールスポイントのひとつだ。前席下に燃料タンクを置くため後席のつま先スペースが若干窮屈になるが、低い荷室床面高による積載スペースの拡大が大きな長所。このレイアウトをさらに使いやすくするのが後席機能だ。これもフィット由来だが、後席足下にシートを格納するダイブダウンにより、格納時のスペースも最大級。また、座面のみチップアップすれば室内高を活かして丈のある荷物が収納可能。積載物の量と形状に柔軟に対応できる。
●N-VAN:積載等
特に積載を追求したのが商用バンのN-VANだ。開口部の設計やシートアレンジも技有り!

【PICK UP】「N」VSライバル
Nシリーズとしての統一感が他車にないこだわりを生む
冒頭でも述べたとおり、Nシリーズは各車各様のキャラではなく、「N」という統一されたキャラを第一としている。その点ではライバル車に比べるとカテゴリーとしてのキャラ立ちが希薄になりやすいが、逆にそこがNシリーズのアピールポイント。スーパーハイト系ならファミリー&フレンドリーがメインキャラだが、N-BOXはちょっと強面。全体的にマニア好みの硬派な雰囲気を漂わせる。N-ONEもクルマ好きの趣味を刺激するデザインや走りへのこだわりが見所である。
N-BOX vs ライバル
機能性と走行性能がアドバンテージ

N-BOXもファミリーユースの実用性を考慮した設計だが、デザイン的には機能感が強く、ライバル車のほうがフレンドリィな印象。ただ、走りの質感や操安と乗り心地はライバル車を上回り、長距離走行も前提とした用途では大きなアドバンテージとなる。
MITSUBISHI/NISSAN
eKクロススペース
ルークス ハイウェイスター
eKスペース
ルークス
SUZUKI
スペーシア
スペーシア ギア
スペーシア カスタム
DAIHATSU
タント
タント カスタム
N-ONE vs ライバル
走り&おしゃれ界隈では運転支援でリード

N-ONE RSに乗ってみないと評価できないが、スポーツへののめり込み度はアルト ワークスに分がありそうだ。ただ、ライバルに挙げたモデルは運転支援装備でN-ONEより劣る。とくにダウンサイジング派には運転支援装備の充実とシャシー性能が強力な訴求力だ。
SUZUKI
アルト ラパン
アルト ワークス
DAIHATSU
キャスト
N-WGN vs ライバル
eK/デイズが強力なライバル

コスパから今や軽乗用の中心的存在なのがハイト系。N-WGNもNシリーズでは手頃な価格が強みだ。シャシー性能と運転支援がアドバンテージ。運転支援装備はプロパイロットのeK/デイズが強力なライバルになるが、グレード展開ではN-WGNが優位である。
SUZUKI
ワゴンR
ワゴンR スティングレー
DAIHATSU
ムーヴ
ムーヴ カスタム
MITSUBISHI/NISSAN
eKワゴン
デイズ
N-VAN vs ライバル
積載量では敵わずとも運転支援に大差あり

荷室奥行きで勝る1BOX型2モデルが積載容量で勝る。燃費と走りにも優れた乗用系プラットフォーム採用という面ではキャディーがライバルだが、他のNシリーズ同様にホンダセンシングを採用する運転支援装備は乗用系とのライバル比較以上に大きな差がある。
DAIHATSU
ハイゼット カーゴ
ハイゼット キャディー
SUZUKI
エブリイ
Part 3:「N」それぞれの強み
シリーズとしての強みに続いては車種ごとの違いにフォーカスし、ベストな選択についてグレード指定まで一気に考察する。
●Nシリーズ全高比較(FF・標準系)

全長や全幅はもちろん軽自動車の規定いっぱいなので全車同一。寸法でキャラや積載といった違いを生むのは高さぐらいしかない。
N-ONE ココが強み
N-WGNより低くて軽い。運動性能の向上に期待だ

グラフのように、公表データからも走行性能の向上が見てとれる。
実際に試乗してみないと分からないが、エンジンやシャシー関連では、大きなN-WGNに対して低くなった全高と多少ながら軽くなった車重で運動性能の向上が期待できる。とくにRSの設定は見逃せない。先代RSではローダウンサスを採用するなどしてスポーツ性を向上させていたが、ミッションがCVTのみ。新型では6速MT仕様も設定。全高は標準系と共通した設定だが、新型シャシーとアジャイルハンドリングアシストで性能を向上させたフットワークで、第2世代Nシリーズの走りを象徴するモデルになると予想される。
N-WGN ココが強み
コスパの優等生であり、選択の基準器でもある

運転支援や高度な走行制御(図)などの機能が揃った上で値頃だからこそ価値がある。
Nシリーズのコスパ優等生。ホンダセンシングはもちろん、ひと通りの実用装備装着で約130万円から。ターボの上級グレードでも約153万円だ。ちなみにターボ車はN-BOXはおよそ174万円、N-VANは170万円、N-ONEは189万円から。各車各様にドア機構や内外装加飾等々の特徴があり、単純に優劣は付けられないが、ハイト系の広い室内や荷室、Nシリーズに共通した走りと運転支援機能があってしかもお手頃価格。基本用途のコスパに厳しいユーザーにイチ押しだが、Nシリーズ選びのモノサシとしても必須の一車だ。
N-BOX ココが強み
高さが生むスペースと多彩なアレンジが魅力

N-BOX +(プラス)から始まったスロープ仕様も特徴のひとつ。
スーパーハイト系に共通する高さを活かしたキャビンスペースとそれをファミリー&レジャーに活かせる多彩なシートアレンジがアドバンテージ。とくにスロープ仕様の設定はセンタータンクレイアウトのもたらした低床荷室とスーパーハイト系パッケージングのコンビならではの機能。介護関連やレジャーのヘビーユーザー向けの設定だが、Nシリーズのスペース効率の高さを象徴している。スライドドア等の機能を考慮すればコスパも良好であり、実用志向のユーザーにはN-WGNと並びNシリーズの要点モデルとなる。
N-VAN ココが強み
仕事はもちろん遊びにも対応。商用らしからぬ先進装備を搭載

商用だがアクティというよりバモス(奥)の魅力を継ぐ。
1BOX型のアクティの実質的な後継モデルとなるが、乗用車型プラットフォームの採用で助手席使用時の荷室最大長は40cm近く減少。積載性最優先の商用バンとしては厳しいのだが、バモスの後継車としては魅力的。後席の居心地は劣るものの、4名乗車+200kg積載に対応したサスチューンやタフな内装などレジャー志向のユーザーの心をくすぐる要素が多い。グレード展開でも乗用系用途向けモデルも設定。ファミリー軸脚のN-BOXに対してホビー用品積載を優先するレジャー軸脚のモデルがN-VANと考えれば理解しやすい。
まとめ&ベストグレード
“街乗り以上”を求めてこそ「N」ならではの本領を発揮する
どのカテゴリーでもNシリーズの最大の長所はシャシー性能と充実した先進安全&運転支援装備になる。シャシー性能は走行ハードウェアでもグレード差が出にくく、ホンダセンシングは全グレード標準装着が基本。となれば、利便快適的装備が決め手になりそうだが、センタータンクレイアウトや後席機能など実用面の売り物はほぼ共通した設定。内外装の加飾などの嗜好的な違いがグレード選びではかなりのウェイトを占めてしまう。もうひとつ考慮すべきはホンダセンシングのメリットを活かせる用途だ。ACCやLKAの運転支援能力は高速長距離走行でメリットが大きい。高速走行の機会が多ければ巡航時の余力からしてもターボが求められる。付け加えるなら安心感のある高速操安性と穏やかな日常用途での乗り心地を特徴とする第2世代Nシリーズのシャシー性能のアドバンテージも高速長距離走行に適している。
ターボ車を選択すれば軽自動車としては高価格になってしまうが、スモール&コンパクトからのダウンサイジングにも不足ない実力を備えているだけに投資効果は十分。街乗り以上を求めて選んでこそライバル車に対するNシリーズの優位性も高まるのだ。
「N」の ベスト グレードは これだ!!
N-ONE プレミアムツアラー
●価格:188万9800円(FF)
●価格:188万9800円(FF)
N-WGN L・ターボ ホンダセンシング
●価格:152万9000円(FF)
●価格:152万9000円(FF)
N-BOX G・Lターボ ホンダセンシング
●価格:173万8000円(FF)
●価格:173万8000円(FF)
N-VAN +スタイル ファン・ターボ ホンダセンシング
●価格:169万9500円(FF)
●価格:169万9500円(FF)
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之、澤田和久