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更新日:2018.10.02 / 掲載日:2018.08.28

【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】MITSUBISHI エクリプス クロス

■価格帯:253万2600~309万5280円 ■値引き目標(車両本体):15万円

オンもオフも良質な走り。総合力の高さも魅力
 エクリプスの名を冠していることからも容易に想像がつくが、スペシャリティ系のSUVとして開発されている。ただ、プロポーションやサイドウインドウグラフィックを見ても分かるように、後席や荷室を削り込むようなスタイリングにはなっていない。
 全長4.4mのコンパクトサイズでは4名乗車に沢山の荷物というわけにもいかないが、4名乗車の日帰りドライブあるいは2名乗車プラス荷物のレジャーには十分。同サイズのSUVの中ではキャビンの実用性も良好だ。
 走りはその外観のイメージに似合いだ。パワートレーンは新開発の1.5L直4ダウンサイジングターボにCVTの組み合わせ。2.5L級に匹敵する最大トルクを低回転から発生するこのユニットは、高回転域のトルク変化も少なく、小気味の良いパワーフィールが特徴だ。CVTは8速マニュアル変速が可能なだけでなく、Dレンジドライブでもステップ変速的制御を行い、ドライブフィールにメリハリを付けている。
 4WDはFFを基本に状況に応じた後輪への駆動伝達を行う電子制御型を採用。ラフ&オフロードや雪路用の走行モードを備えていることに加えて、操安性などの運動性能を総合的に向上させるS-AWCも見所。横滑り防止制御はもちろん、左右輪の駆動力配分を用いたライントレース性の向上など、安全性とコントロール性を高水準で両立している。雪路も舗装路も同じような御しやすさを示し、多様な路面状況で使われるレジャー用途からオンロード走行時のファントゥドライブまで、ふたつの魅力を楽しむことができる。
 サスチューニングは相応の硬さだが、同乗者に不快感を与えるような荒さはない。ロール挙動の収束感など、乗り心地の面でも安定感に優れ、コンパクトSUVとしては落ち着いた乗り味だ。
 動力性能もフットワークも高速長距離適性が高く、コンパクトサイズの有利さがもたらす市街地での扱いやすさと合わせて、使い回しのいい走りを実現している。
 運転支援システムについては全車速型ACCは採用するが、車線維持支援は逸脱警報のみ。先進安全&運転支援機能は基本的にアウトランダーと共通であり、ミツビシ車では最も充実した設定を持つ。
 スペシャリティ志向のSUVと言うと適応用途が狭いように思えるが、エクリプス クロスは意外なほど汎用性が高い。キャビンユーティリティと車体サイズ、走行性能などいずれもタウン&ツーリング、ファミリー&レジャーでうまくまとまっている。それぞれの用途のスペシャリストには及ばないにしても、生活を共にするSUVとしてバランスが取れている。

エクステリア

  • 「ダイナミックシールド」を採用したフロントマスクはキレの良いデザイン。

  • スタイリングの随所にクーペティストが盛り込まれるなど、走りを意識したスタイリングも見所だ。

パワートレーン

海外では2.2Lディーゼルターボの設定もあるが、日本仕様に用意されるのは低回転域から力強い加速をみせる1.5L直噴ターボ車のみ。CVTとマッチングが秀逸なこともあり、スペック以上に元気な走りを披露してくれる。なお、将来的にはPHEVモデルの投入も。

■1498cc直4ターボ:150PS/24.5kg・m ■JC08:14.0~15.0km/L

インテリア

  • スペシャリティ系にしては広々としたキャビン空間を確保。インパネ周りの素材感の演出もなかなか巧みだ。

  • 後席は頭上後方がやや傾斜しているが、前後スライド可能な後席を採用するなど、クラス平均以上の快適性も魅力。

【納得!】手頃なボディサイズながらユーティリティはピカイチ

  • 全長4.4mのコンパクト、かつスタイリッシュなボディデザインながら、居住性やユーティリティを上手にバランスさせているキャビン&荷室も魅力の一つ。

  • ポケット類などの収納も多彩で、実用性もしっかりと考慮されている。

【納得!】最先端インターフェースなどネット連携機能にも強い

  • スマートフォンとの接続を前提とした、ナビレス仕様のGプラスパッケージを設定。

  • スマートフォン機能が7インチモニターに表示されるほか、タッチパッドでの操作も可能。ネット時代にいち早く対応していることも魅力だ。

【納得!】際立つ悪路走破性能はオン/オフ共に自信あり

4WD車には三菱独自のS-AWCが搭載。オンロードの速さも確保しながら、雪道や泥路などの走破適性が高いことも大きな強みだ。先進安全&運転支援も三菱車トップレベルの装備内容が与えられている。

  • S-AWCは、状況に応じて前後輪の駆動力を電子制御するほか、4輪ごとに独自のブレーキ制御も行う。滑りやすい路面でも高い運動性&操縦性を確保しながら走ることが可能。

  • 45度の急登坂路チャレンジも余裕でクリア。十分なアプローチ/ディパーチャーアングルが確保されたボディ設計とともに、パジェロ譲りの登坂性能を持つことも強み。

エクリプス クロスのオススメ!太鼓判

【Gプラスパッケージ・4WD】
■価格:309万5280円


エクリプス クロスの魅力をすべて備えたグレード。ちょっと贅沢な印象も受けるが、安全装備が全装着で、OPのナビの価格差を考慮すると、結果的に一番買い得だ。

■主要諸元(ターボ プログレス・4WD)
●全長×全幅×全高(mm):4405×1805×1685●ホイールベース(mm):2670●車両重量(kg):1550●駆動方式:4WD●パワートレーン:1498cc直4DOHC直噴ターボ(150PS/24.5kg・m)●トランスミッション:CVT●JC08モード燃費(km/L):14.0●燃料タンク(L):60(レギュラー)●最小回転半径(m):5.4●タイヤサイズ:225/55R18

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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