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更新日:2018.11.27 / 掲載日:2018.08.27
【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】 NISSAN セレナe-POWER

2Lクラス1BOX市場をリードする総合力が人気の理由
2L級1BOX型市場はセレナ、ヴォクシー系、ステップワゴンの三つ巴。この3車で最後にハイブリッド車をラインナップに加えたのがセレナである。ハイブリッドシステムはヴォクシー系がスプリット方式、ステップワゴンはパラレル方式、セレナe‐POWERはシリーズ方式と3車3様である。
セレナe‐POWERが採用するシリーズ方式はエンジンを発電機として用い、走行用電力供給と走行用バッテリーの充電を行う。走行のための駆動力はすべて電動モーターによって供給される。つまり、ヴォクシー系やステップワゴンはエンジンの動力駆動も行うが、セレナe‐POWERはすべて電動で賄われている。シリーズ方式はハイブリッドでは最もシンプルな機構とも言えるが、容量の大きな電動駆動系を必要とするのが難点。ニッサンの場合は電気自動車のリーフを市販化し、その駆動システムやノウハウを活かしてシリーズ方式を開発したわけだ。
もちろん、電動と言っても電力はエンジンが供給するので、車重のかさむ1BOX型1・2Lの組み合わではエンジンの稼働率は高くなる。電気自動車のような静粛性は得られないが、蓄電をうまくコントロールすることで、エンジン負荷を抑えているため、比較的静粛性にも優れている。
同車の動力性能面の特徴は大容量電動モーターがもたらす切れのいい加速感だ。ハイブリッド車の多くはエンジン車と同等のアクセル反応となるが、セレナe‐POWERは素早い反応で電動感も十分。これが余力感を高めることにも繋がっている。ただし、高速になるほど効率が悪化し、加速力も燃費も低下しやすい。
なお、ハイブリッド車や電気自動車では一般的な油圧回生協調ブレーキは採用されず、回生効率を高めるために回生を強化する走行モードを設定。操作に慣れが必要だが、それを「1ペダルドライブ」として積極的にアピール。セールスポイントのひとつとしている。
ハイブリッド車相対では高速燃費が弱点となり、燃費重視でハイブリッド車を考えているユーザーには微妙な部分もある。しかし、電気自動車的ドライブフィールだけでなく、操舵を自動化した駐車支援システムなど他にも2L級1BOX型では先進的な運転支援システムなど近未来志向の機能が多い。総合的な先進性ではクラスをリードするのは間違いない。
さらにガラスハッチを採用したリヤゲートや多様な使い勝手を生み出す収納設計など、ファミリー&レジャー用途向けのユーティリティの高さもあり、現実的な用途での実践力も高さも見所。総合的な実力が一番の特徴である。
エクステリア
押し出し感を過度に強調せずに、フレンドリーな外観に仕上げている。e-POWER独自のポイントは、e-POWERエンブレムやブルー加飾が採用され、専用デザインのホイール、空力=燃費に配慮したリヤサイドスポイラーが装着される点。
パワートレーン

パワートレーンは、交流同期モーター(136PS/32.6kg・m)に発電用エンジン(84PS/10.5kg・m)の組み合わせ。ノートに搭載された発電用エンジン、駆動回生用モーター、バッテリー容量を強化したシステムを採用している。
タイプ
グレードは標準形とハイウェイスターの2種。それぞれに装備を充実させた上級仕様を用意している。エアロ系のハイウェイスターはスポーツ色よりもプレミアム感を高めた仕上がりとなり、専用のサスペンションを装着する。
標準形
ハイウェイスター
インテリア

表示系、操作系をコンパクトにまとめて、使いやすさを重視したインパネまわり。セカンドシートはキャプテンシートのみの仕様で、乗車定員は7名となる。サードシートはスペースには余裕があるが、座り心地はそれなりの印象。
燃費性能と静粛性に優れたハイブリッドシステムを搭載

エンジンを発電機として用い、走行用電力供給と走行用のバッテリー供給を行うシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載。高い燃費性能と静粛性を兼ね備えている。アクセルOFFで減速するワンペダルドライブの機能も備える。
電動感にあふれた切れのよい加速を発揮

大容量電動モーターのおかげで、ハイブリッド車にありがちな反応の鈍さはなく、アクセルの踏み込みに対して、キレの良い加速を見せる。エンジンの稼働率は高めだが、蓄電をうまくコントロールしているので、走行時の静粛性も高い。
プロパイロットをはじめとする先進装備が充実

高速道路での自動運転技術、プロパイロットを採用するのをはじめ、駐車支援システムや踏み間違い衝突防止アシストなどの先進的運転支援システムが用意される。先進装備の多くが、上級グレード限定でOP設定となる。
ファミリー&レジャー用途でのユーティリティも高い

リヤゲートのガラス部分だけを開閉でき、省スペースで楽に物の出し入れが可能で、日常生活やレジャーでの使い勝手はよい。サードシートを格納すれば、クラス平均以上の積載量を備える。車内の各所に設けられた豊富な収納も魅力だ。
セレナe-POWERのオススメ!

XV ★価格:312万8760円
プロパイロットを選択しなければセレナの魅力は大幅減。OP装着できるのは標準系もハイウェイスター系も上級グレード。コスパ優先なら標準系XVがいいだろう。
■主要諸元(XV)
●全長×全幅×全高(mm):4770×1740×1865●ホイールベース(mm):2860●車両重量(kg):1760●駆動方式:FF●パワートレーン:交流同期モーター(136PS/32.6kg)●発電用エンジン:1198cc直3(84PS/10.5kg・m)●JC08モード燃費(km/L):26.2●燃料タンク(L):55(レギュラー)●最小回転半径(m):5.5●タイヤサイズ:195/65R15
提供元:月刊自家用車