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更新日:2018.11.11 / 掲載日:2018.08.27
【編集部イチ推し 太鼓判15モデル完全購入ガイド】 VOLVO XC40

装備充実でお買い得! 注目の輸入プレミアムSUV
ボルボSUVのエントリーに位置するのがXC40だが、上級設定となるXC60とXC90とは外観の印象がかなり違っている。XC60/90は遠目には姉妹車と思えるほど似たフォルムだが、XC40はフロントマスクもサイドビューも一目で分かるほど異なるデザインだ。XC60/90の価格ダウン普及仕様ではなく、若々しくカジュアルなイメージを前面に出した新しいSUVとして企画されたモデルである。
表示操作系は視認性も含めて機能的にレイアウトされ、他のボルボ車同様に他車からの乗り換えでも馴染みやすい。ただ、インパネやトリム、あるいはカラーコーディネイトはカジュアルなデザインを採用。インテリアも若々しい雰囲気に仕上がっている。
居住性は大人4人の長時間走行でも不満はない。パーティションボードにも使えるトノカバーで積載荷物の整理も容易。アウトドアレジャー用の機能も同クラスの水準以上にあり、ツーリング&レジャーに適したユーティリティを備える。
搭載されるパワートレーンは2Lターボの標準型と高性能型の2タイプ。どちらも低回転から太いトルクを発生し、一般走行では穏やかで力強い動力性能を発揮。高性能型はこれに高回転のキレのいい加速が加わる。両パワートレーンとも扱いやすさ、プレミアムを実感させる余力など申し分のない性能を備えているが、最近のボルボ車で注目を集めているディーゼルは設定されない。この辺りはXC60/90との設定の違いでもある。
フットワークはXC40のキャラを意識させる要点のひとつ。XC60/90では重質な乗り味を特徴とするが、XC40は軽快さが身上。安定性を重視したハンドリングなど要点の抑え方はボルボ車に共通するが、鼻先軽く回り込む操縦性はSUVを意識させない。
しかも硬さで稼ぐタイプではなく、抑制の利いたしなやかなストローク使いで軽快さを演出しているので乗り心地もこなれている。SUV初心者にも馴染みやすいフットワークである。
全車速型ACCや半自動操舵LKA、自動制動機能付RCTA等々の先進安全&運転支援装備も同クラスでは最高水準にあり、全車に標準採用されている。
しかも、価格は標準型ターボを搭載するT4系なら約390~500万円。これは同セグメントの輸入車ではかなりの買い得な値付けであり、国産プレミアムSUVの予算建てでも十分に手が届く。走りや使い勝手、安心の先進安全装備など現代のクルマに求められる要素をバランスよく高水準でまとめているので、輸入車を初めて買うユーザーにも勧められる。
エクステリア
シリーズ車であるXC90/XC60とは異なるデザインで仕上げられている。後端を跳ね上げたウインドウラインやホイールアーチを強調するキャラクターラインなどにより斬新さと力強さを強調したテイストを打ち出している。
パワートレーン

パワートレーンは、ボルボの新世代パワートレーン戦略「Drive-E」に基づく2Lターボの標準型(190PS)T4と高性能型(252PS)T5の2種類がラインナップ。T4はFFと4WDの2種、T5は4WDのみだ。
タイプ
ラインナップは、ベーシックモデルに加えて、現代的で鮮やかな配色が印象的なモメンタム、専用パーツによるダイナミックな走りを見せるR-デザイン、最上級グレードのインスクリプションを用意している。
XC40(標準仕様)
モメンタム
R-デザイン
インスクリプション
インテリア
先進装備満載だがすっきりとまとめられたインパネの仕上がりに北欧デザインを感じさせる。グレードのキャラクターに合わせたトリムやシート表皮を用意。モメンタム以上は運転席パワーシートを備えるなど装備が充実。
若々しくカジュアルなイメージでまとめられたデザイン

エクステリアは、あえてXC90/XC60のデザインとは一線を画し、独自のカジュアルさを打ち出したフォルムにまとまっている。あわせてインテリアもシンプルさと機能性を両立させていて、カジュアルなキャラクターを強調している。
対応力の高い荷室はアウトドアレジャーにも適している
分割式フロアボードによって、積載する荷物にあわせて荷室を簡単にアレンジできるのが魅力。アウトドアレジャーへの対応力も水準以上で、ツーリング&レジャーシーンで活躍するSUVとしてのポテンシャルを有している。
軽快感としなやかさが同居する質感の高いフットワーク

ボルボ車の特徴ともいえる安定感のあるハンドリングを持ちつつ、軽快なフットワークを備えるのがXC40の特徴。抑制の利いたしなやかなストロークで乗り心地も上々。SUVを感じさせない回頭性の良さも魅力だ。
ボルボが注力する充実の先進安全装備を採用

ボルボ独自の安全&運転支援装備である「インテリセーフ」を標準装備。自動ブレーキを核とする「シティセーフティ」は歩行者、自転車、大型動物を夜間でも検知する。同クラスで考えても、最高水準の安全レベルを備えている。
XC40のオススメ!

T4AWDモメンタム ★価格:459万円
FFとの価格差は20万円なので、特別な理由がなければ4WDを勧める。モメンタム以上ではナビが標準装備され、同グレードは装備内容からしても買い得感が高い。
■主要諸元(T4AWDモメンタム)※欧州参考値
●全長×全幅×全高(mm):4425×1875×1660●ホイールベース(mm):2700●車両重量(kg)●駆動方式:4WD●パワートレーン:1968cc直4DOHC直噴ターボ(190PS/30.6kg)●トランスミッション:8速AT●JC08モード燃費(km/L):—●燃料タンク(L):53(プレミアム)●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:235/55R18
提供元:月刊自家用車