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更新日:2018.11.27 / 掲載日:2018.05.26
【2018年5月】ボーナス商戦直前 ホンダ ステップワゴン購入直前ガイド

ステップワゴンスパーダ
まずはステップワゴンのラインナップをチェックしつつ、基本性能をおさらい

ステップワゴン
まるで冷蔵庫のトビラのようにリヤゲートが中央から開く「わくわくゲート」を採用した現行型ステップワゴン。2017年9月にマイナーチェンジを行い、スポーティモデルの「スパーダ」のエクステリアを変更。さらに、「スパーダ」専用で2 モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD」搭載グレードを設定した。また、安全運転支援システム「Honda SENSING」に歩行者事故低減ステアリング機能を新たに採用し、機能をさらに充実するなどしている。従来通りコンプリートカーの「Modulo X」をラインナップしている。

ステップワゴンスパーダハイブリッド
昨年9月のマイナーチェンジでステップワゴンにとっては正に待望のハイブリッド車の追加となった。搭載 されるハイブリッドシステムはi-MMDと名付けられたアコードやオデッセイと同じものだ。エンジンを発電機として用い、その電力でモーターを駆動するシリーズ方式だ。ニッサン流に言えば「e-POWER」となるが、ホンダ流の特徴はシリーズ方式の弱点である高速域の動力性能と燃費低下をカバーするために、エンジンパワーを直接駆動輪に伝える直動機構を付加したことだ。
低中速域の動力性能はEVに近い。踏み込み直後の力強い加速反応と伸びやかな加速感は、2L級エンジン車を大きく上回る。さらに興味深いのはエンジン制御である。低負荷時は純電動走行を積極的に行うが、その時もエンジンを稼働 しているケースが多い。エンジン回転数は加速と速度に連動して制御され、メリハリの利いたCVT車のような感覚をもたらす。さらにエンジン回転数が高まっている時には効率的に駆動用電池を充電するので「発電機」感をほとんど感じさせない。
65km/hくらいからエンジンによる直動運転が可能になるが、本領を発揮するのは80km/h以上であり、トップギヤ維持する感覚に近くなる。追い越しなどで深くアクセルを踏み込むと直動は解除され、高回転発電と電池からの二丁掛けでモーターに電気を流す。ダウンシフトさながらの制御により、切れの良い加速も示す。
純電動走行も行い、直動や電動/回生の巧みな制御は、パラレル式ハイブリッドを採用するフィットにも似ている。
従来 からある1.5Lターボ車とも乗り比べたが、力感も加速性能もハイブリッド車が明らかに勝る。ターボ車も同クラスでは優れた動力性能が長所だが、 ガソリン車を2L級とするなら、ハイブリッド車は2.5L級の印象だ。
また、ハイブリッド車はホンダセンシングもグレードアップさせ、ACCを停車発進までサポートする全車速型とした。停車発進制御は自動発進時の初期加速を抑えた渋滞対応型だが、運転ストレスの溜まるノロノロ渋滞も、このACC があれば楽々である。
なお、 その他 のホンダセンシングの基本機能 は従来と変わっていないが、 ハイブリッド車の追加に伴い全車標準装着となった。
ハイブリッド車はスパーダのみに設定。ハイブリッドの恩恵は明らかに効果的で、タウンユースから高速長距離まで優れた実用性能を発揮する。走りにゆとりを求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢になるのは間違いない。


ステップワゴンスパーダ
ステップワゴンスパーダ
SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD
1.5L直4ターボ

Modulo X

値引き攻略法! 現状では車両本体と付属品の値引き合計が25万円前後になったら、まずは合格。30万円前後になったら特上クラス!!

ステップワゴンのライバル車といえば、言わずと知れたノア/ヴォクシーとセレナ。以前から国内市場では激しい販売競争を繰り広げているが、ホンダは販売台数をみると他社に引き離されており、苦戦を強いられている。昨年9月に待望のハイブリッドが投入されたが、思ったほどの売れ行きをみせていない。となると、“値引きで勝負”に出てきてもよさそうだが、意外にガードが堅い。ホンダのディーラーに公式なコメントを求めると「うちは設定価格を低く抑えているので、トヨタや日産のようなむちゃな値引きはできない。ホンダセンシングやエンジンなどのメカニズムの先進性を強調して売り込みをかけている」とのこと。ただし、販売の現場にたつセールスマンに本音を聞くと、公式コメントとはかなり違ってくる。「正直なところ、現行ステップワゴンはトヨタのハイブリッドや日産のe-POWERをねじ伏せるほどの強力な魅力を備えていない。競合すると負ける確率が高いため『値引き競争はしません』などと悠長なことはいっていられない。当然ながらぶつかれば“値引きで勝負”に出る」とのことだ。すなわち、攻め方しだいでステップワゴンはかなり安く買えるというわけだ。
攻略のコツはもちろんノア/ヴォクシーとセレナをぶつけていくこと。とくにハイブリッドを狙うなら売れ行き好調のセレナe-POWERが強力な武器となる。日産を先行させて「やはりe-POWERは魅力的だが、条件しだいではステップワゴンも本命に浮上する」などと攻めるといいだろう。また、大幅な値引きを出しているノア/ヴォクシーの支払い条件を伝えて「家族は安心感のあるトヨタを推している。それに値引きもここまで出してくれた。ホンダもかなり頑張ってくれないと説得できない」などと揺さぶりをかけると効果的だ。もちろん近くに経営資本の異なるホンダの販売店があるなら、最後はステップワゴン同士の争いを明らかにして一気に決着をつけたい。
値引きの基本は「車両本体から10万円引き+付属品割引10%」というディーラーが目立つ。ただし、セールスマンの持ち分で5~8万円は上乗せできる。さらに上乗せを狙うためには営業所長などの決裁が必要。現状では車両本体と付属品の値引き合計が25万円前後になったら、まずは合格。30万円前後になったら特上クラスと考えていい。とくに大都市部では緩く、付属品をたっぷり付けると値引きの合計が35万円を超えることもある。
提供元:月刊自家用車