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更新日:2020.04.23 / 掲載日:2018.05.26

【2018年5月】ボーナス商戦直前 トヨタ ヴォクシー/ノア/エスクァイア購入直前ガイド

まずはヴォクシー/ノア/エスクァイアのラインナップをチェックしつつ、基本性能をおさらい

ヴォクシー

 ファミリーユースにドンピシャな実質5ナンバーサイズのミニバン。当初はノアのみだったが今ではヴォクシー/ノア/エスクァイアの3車種展開で、ハイブリッド車(HV)も設定。ガソリン車もバルブマチックやCVTなど燃費向上に有効な機構を採用する。低床プラットフォームにより居住性も向上。2列目キャプテンシートの7人乗りとベンチシートの8人乗りがある。
 基本的に販売店別のデザイン違いとなる三兄弟。ヴォクシー/ノアはグレード体系&価格まで同一、エスクァイアのみ微妙に異なる。販売はそれぞれネッツ店/カローラ店/トヨタ店&トヨペット店だ。
 2017年7月に、3車同時にマイナーチェンジを行っている。3車とも内外装のデザイン変更を行い、装備も見直すなど魅力を向上させている。しかし、先進安全装備については、一世代前の「Toyota Safety Sense C」の採用にとどまっており、現行型アルファードヴェルファイアなどが採用する歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)も認識可能な「次世代型Toyota Safety Sense」の搭載が望まれている。モデルサイクルを考えると、2018年中のマイナーチェンジで搭載される可能性が高い。2017年9月にはヴォクシー/ノアに専用チューニングサスペンションや専用エアロパーツ、小径ステアリングホイールなどを装備したGR SPORTを追加している。
 ヴォクシー/ノア/エスクァイアは2L級1BOX型市場の看板車種であり、リピーターも多いモデルらしく、基本機能と実用性を確実に進化させている。リピートユーザーはおよそすべての点で従来車から少なくない向上がなされたことを実感できるはずだ。しかも、プリウス由来のハイブリッドである。市街地用途でも高速長距離でも1BOX型の泣き所となる燃費を大きく向上している。ただ、多人数乗車と積載のような大まかなニーズでは優等生だが、家族構成や使用地域、細かな嗜好的な要素など、ユーザー個々の使用環境への対応力は平凡である。
 同車の最大の弱点は、前述したとおり安全&運転支援機能だ。セーフティセンスCはどちらかと言えばタウンユースを主体としたシステムであり、高速長距離走行で効果的な操舵補助L K AやA C Cが採用されていない。AEBSの対応車速も80km/hまで。次世代乗用車の軸となる安全&運転支援機能の遅れがヴォクシー系の評価を極めて難しくしている。
 インテリアは、2列目キャプテンシートの横スライドとロングスライドを除けば特徴的な機能はなく、使い勝手や適応用途の新味に欠く。しかし、作業性に優れ、張り出しを抑えたサードシート格納や居住性と積載容量の両立、乗降性のよさなど基本的な使い勝手を磨き込んでいる。3列目シートの居住性は薄手のクッションながら密着感がよく、長時間の着座にも十分。ひざ前や爪先スペースの余裕、見晴らしについても考慮した設計であり、2L級ミニバンとしては閉鎖感も小さい。ゆったり、というほどでもないが、多人数のドライブにも十分である。
 パワートレーンは同クラスでは2Lが標準設定だが、性能面では余力不足。そこをカバーしてくれるのがハイブリッド。高速巡航時の加速反応の向上などでもう少し余力感がある。路面の当たりがちょっと強めだが、安定感のある穏やかな乗り心地で山岳路も高速走行も得意だ。高効率な油圧回生協調ブレーキの採用で、加減速を伴う低い速度域でより優れた省燃費性を発揮するが、高速ツーリングでの燃費も1B O X型では最良。踏み増し時の加速反応がいいため、燃費に優しいスムーズな運転もしやすい。実践的な燃費性能である。

ヴォクシー

ノア

エスクァイア

ヴォクシー

  • ヴォクシー

1.8Lハイブリッド

ヴォクシーGR SPORT

ノアGR SPORT

値引き攻略法! 攻略するためには「セレナを先行させて揺さぶりをかける」という戦術が有効。付属品をたっぷり付けたら25万円引き程度ではもの足りない。30万円が最低ライン!!

 大盤振る舞い中! この夏のボーナス商戦はズバリ「買い頃、たたき頃!」だ。ミドルクラスのミニバンはヴォクシー/ノア/エスクァイアとセレナ、そしてステップワゴンの5モデルが激しい販売争いを展開しており、上手に攻めれば大幅な値引き条件が引き出せること間違いなし。なかでもトヨタ勢はすこぶる割安な購入が期待できる。
 攻略のコツは2月にマイナーチェンジを実施して以来、売れ行きが好調のセレナを“武器”に攻めること。とくに売れ筋商品・ハイブリッドにはセレナe-POWERをぶつけていくと大きな効果が得られる。トヨタのセールスマンによれば「これまでは日産のマイルドタイプのハイブリッドに対して、トヨタはストロングタイプだったので確実に強みをもっていた。ところがe-POWERの登場で旗色が変わってしまった。新機軸だけにセレナを選ぶユーザーも目立つため、こちらとしては値引き条件を緩めて対抗せざるを得ない。幸い、e-POWERは設定価格が多少とも高く、値引き条件も渋いので、上乗せをすれば勝てるチャンスが出てくる」とのこと。要するに、トヨタを攻略するためには「セレナを先行させて揺さぶりをかける」という戦術が有効というわけだ。
 もっとも、土壇場で威力を発するのは「トヨタ同士の争い」である。つまり、ヴォクシー(ネッツ店)とノア(カローラ店)そしてエスクァイア(トヨタ店/トヨペット店)の競合で決着をつけるのだ。この戦術のコツは「土壇場で契約を条件に一気に迫る」こと。たとえば、ヴォクシーが本命だとしたら「ノアがここまで安くしてくれた。妻はあちらに傾いているが、私としてはどちらかといえばヴォクシーにしたい。こちらの希望の数字になるなら、この場で契約してあちらには断りをいれる」などとやると大いに効果的だ。
 3兄弟とも最初の商談から20万円引き前後を提示してくる様子を窺ってくることが多い。もちろん、さらに大幅な上乗せが可能。付属品をたっぷり付けたら25万円引き程度ではもの足りない。30万円を最低ラインと考えたほうがいい。値引きの合計が35万円を超えたら合格。40万円超で特上クラス。年度末の決算期には50万円引きという“瞬間風速”的な数字が飛び出したこともある。以前はエスクァイアが強気な売り方をしてきたが、最近はすっかり緩んでおり、ヴォクシー/ノアに勝るとも劣らない値引きが出ている。注文から納車までは基本的に1か月以内でOK。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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