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更新日:2018.11.16 / 掲載日:2016.04.22
プジョー 308 GTi 試乗レポート
プジョー 308 GTi 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2016年2月22日
プジョーコール 0120-840-240
文●森野恭行 写真●内藤敬仁
■ピュアなスポーティさが光るプジョースポール会心の一撃
最強の308として送り出されたGTi by プジョースポール。真っ先に目が行くのは大胆なボディ色だが、真の注目点は心臓にある。ベースの308でもおなじみの1.6L直噴ターボなのだが、なんと250馬力&270馬力にまで強化しているのだ!あわせてシャシーもビシッと鍛え直しているのだから、マニア垂涎のホットハッチと言っていい。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
「250」と「270」の2タイプを設定するが、より興味を引くのはやはり270馬力仕様。その実力をコースで試すと、パフォーマンスは期待どおりのものだった。170馬力/L近いハイチューンを考えれば性格はフレキシブルだが、本領を発揮するのは3000回転に迫るあたりから。ギヤ比を低め、クロスさせた6速MTとの相性もバッチリで、踏めば間髪入れずに刺激的な加速を楽しませてくれる。抜けのいい排気音がごきげんなBGMとなる。
場面が違うので断定はできないが、同じ270馬力の心臓を積むRCZ Rより軽快感があり、キレがより鋭く感じられた。立ち上がりでは、19インチのハイグリップタイヤとトルセンLSDが強い味方となり、強力なダッシュ力を引き出す。
サスチューンについては、ロールを無理やり抑え込んだ感じはなく、「峠でも楽しめそう」という印象を得た。旋回限界が極めて高いにもかかわらず、最後までコントローラブルにしつけられている。そして、大径ディスクとフロント4ピストンキャリパーをおごったブレーキもじつに頼りになる。つまりは「走る・曲がる・止まる」の3拍子がきれいに揃ったモデルなのだ。ストロークが長く、ゲートで抵抗を示すシフトフィールだけはいただけないが、「プジョースポール」の力作であることは間違いなし。走り心をとことん刺激する。
■インテリア/エクステリア写真[1]
左ハンドル+6速MTは、本気のスポーツモデルであることの証だ。テップレザーダッシュボードを採用するなど、質感向上にも気を遣う。数少ない不満はゴリついたシフトフィール。
ハードなコーナリングでも頼りになるサポート性が魅力のプジョースポール・バケットシートを標準装備。本格スポーツでありながら、快適に座れる後席を備えるのも、5ドアホットハッチのいいところだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
シリンダーブロックを処理して、F1に採用される鍛造アルミ素材をピストンに使う1.6L直噴ターボ。
Cセグ・ハッチではトップレベルの420Lの容量。分割可倒式の後席を倒せば1309Lに拡大するのだから、まるでワゴンのように使える。
「赤と黒」に大胆に塗り分けたボディ色はオプション設定。このほか19インチタイヤと赤キャリパーの対向ピストンブレーキも、「270」の識別点となる。エグゾーストは「250」も左右2本出し。
プジョー 308 GTi 270 by プジョースポール(6速MT)
全長×全幅×全高 | 4260×1805×1455mm |
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ホイールベース | 2620mm |
トレッド前/後 | 1565/1555mm |
車両重量 | 1320kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc | 最高出力 | 270ps/6000rpm |
最大トルク | 33.7kg m/1900rpm |
JC08モード燃費 | 15.9km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/35ZR19 |
価格
プジョー 308 GTi | 385万~436万円(全グレード) |
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