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更新日:2025.07.10 / 掲載日:2025.07.10
注目の新型「RAV4」 フルモデルチェンジで何が変わった?人気SUV進化のポイント

大人気SUVが2026年春にフルモデルチェンジ「新型RAV4の進化を紐解く」
文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌2025年7月発売号「噂のクルマNEWS ニュースキャッチアップ/大人気SUVが2026年春にフルモデルチェンジ「新型RAV4の進化を紐解く」」記事の内容です)
クルマに関する気になる話題を掘り下げたり、ニューモデルの試乗記事を紹介するコーナー。最新トレンドをわかりやすく、詳しく解説します。
次世代トヨタ第1弾として新たなる技術を多数搭載
これまでトヨタを代表する車種といえばカローラだったが、それを追い抜かす勢いで売れているのがRAV4。世界180カ国で販売され、特に北米ではピックアップトラックを除くとベストセラーとなっている大人気モデルだ。
そんなRAV4のフルモデルチェンジがお披露目された。日本導入は2026年春とまだ先だが、気になる人はきっと多いだろう。
新型RAV4のパワートレインは、ハイブリッド(HV)とプラグインHVのみ。搭載されるのは最先端のスペックで、より高い効率を実現。プラグインHVのEV走行距離は150㎞を実現するという。デザインはさらにたくましくなり、3タイプのキャラクターの異なるグレードを用意する。ラゲッジスペースが現行モデルより広くなっており、使い勝手にも磨きがかけられた。
車載OS「アリーン」の搭載も話題だ。トヨタによれば、次世代のトヨタ・セーフティ・センスは、ビッグデータとAI技術により逐次進化するタイプだとされている。その仕組みを実現するためのシステムを新型RAV4は搭載。世界中から走行データを集め、地域ごとに最適化した安全技術を提供していくという。
いちSUVの枠を超え、トヨタ車として新しい世代の第1弾となるのが、新型RAV4の立ち位置となる。
[CLOSE-UP]選べる3つのキャラクター

2025年5月21日に東京の有明で行われた新型RAV4のワールドプレミア。RAV4は世界180カ国で販売されるグローバルカーだ。
街中を中心に幅広く使える中心モデル

新型RAV4の中心的なキャラクターとなる「CORE(コア)」。オフロードも街中、どちらでも似合うRAV4の歴史を継承したグレードになる。特徴はバンパーと一体化されたグリルで、先進感と強さを立体的に表現。街中での利用がメインとなることを想定した装備選択になっている。
アウトドア向けのデザインと機能

アウトドアユーザーのための機能的なデザインと装備を採用したのが「ADVENTURE(アドベンチャー)」。COREに対してタイヤをワイドトレッド化しており、オーバーフェンダーも専用品。さらに、ボンネットの下を透過して表示するマルチテレインモニターも搭載している。
新たに追加されたスポーツモデル

プラグインHV専用モデルとなる「GR SPORT(GRスポーツ)」。日本では初めて導入されるモデルで最高出力は320馬力。モータースポーツで培った技術を用いた走りのグレードだ。パフォーマンスダンパーや軽量ホイールを装備し、ボディ剛性もさらに鍛え上げている。



[HISTORY]オンオフを問わず便利に使えるクロスオーバーSUVの元祖

初代は1994年に、「アウトドアでも街乗りでも楽しい」クロスオーバーSUVのパイオニアとして登場。時代とユーザーニーズに応じてキャラクターを変化させながら世界中で愛されてきた。累計販売台数はなんと1500万台オーバー! トヨタのなかでもトップレベルの売れ筋モデルとなっている。
大ヒットモデルならではの力の入った全面改良
意欲的な技術を搭載しながらも、ボディサイズについては現行モデルをほぼ踏襲(全高は5mm〜10mm低い)することで、使い勝手をキープした新型RAV4。電動車としての実力を大きく高めたことで、走らせたときの運転しやすさもレベルアップしたというから楽しみだ。