車種別・最新情報
更新日:2024.11.05 / 掲載日:2024.11.05
マツダ CX-80《試乗&深掘りガイド》(後編)
《2025年の主役たちが勢揃い》期待の新型モデル先取り&深掘りガイド
2024年も残すところあと2か月となったが、すでに新車界隈は来年2025年に活躍しそうな新型モデルが注目されている。ぶっちゃけてしまうと、今年よりも来年の方が当たり年! ここではこの先に注目して欲しいクルマたちを紹介しよう。
MAZDA CX-80・詳報
マツダのSUVは走りを売りにするモデルが多いが、国内フラッグシップを担う新型CX-80も良質な走りが楽しめることが特徴。ならばマツダファンならずともこのモデルの実力は気になるはずだ。今回は販売の主力となりそうなディーゼルターボ車&マイルドハイブリッド車の2モデルを“徳島〜淡路島〜神戸”往復の四国ドライブでチェックしてみた!
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
MAZDA CX-80


乗り心地を意識したフットワークに変化
フットワークの変化も見どころのひとつ。マツダ車といえばドライバー視点の走りが売りというイメージがあるが、CX-80は同乗者の視点、それも後席乗員にとっての居心地の良さも求めている。それを実現するためリヤサスを中心にスムーズなストローク感が強まっており、走りの節々にしなやかさも感じることができる。この傾向は乗車人数が増えるほど強まる印象。荒れた路面では車軸周りからの細かな揺れが少し気になってくるが、大人4名がロングドライブを楽しむのに不足ない特性だ。
それでいて操安性を犠牲としていないことが妙味。切れ味よりも収まりを優先したハンドリングは、神経質な操舵や補正を減少させながらも的確なラインコントロール性を示してくれる。細かな旋回力の立ち上がりも穏やかで、変動も抑えられているため頭部が左右に振られる感も少ない。同乗者にも、負担が少ない操縦性感覚だ。
悩ましいのは、やはりパワートレーンの選択。おおよその価格差はディーゼルターボ車を基準にすると、マイルドハイブリッド車は60万円高、PHEV車が140万円高と、かなりの価格差となっている。今回はPHEV車は試乗できなかったが、こちらは”電動“にこだわるユーザー向けのモデル。ディーゼルターボ車とマイルドハイブリッド車の実力差はそう大きくないので、ディーゼルターボ車が最もバランスが良い。
多人数の機会が多く、それでいて心地よくロングツーリングを楽しみたい。そんな欲張りな想いを抱いているユーザーにとっては、唯一無二の魅力が多いCX-80は、選び甲斐のある一台になりそうだ。
MAZDA CX-80 XD Lパッケージ(4WD)







《渡辺陽一郎が教える》新型CX-80最新購入情報
パワーユニットは、直列4気筒2.5ℓのPHEV(プラグインハイブリッド)、直列6気筒3.3ℓのディーゼルターボ、ディーゼルターボ+モーターのマイルドハイブリッドだ。マイルドハイブリッドの価格は、一部の安全装備が上級化することを考えても、ディーゼル車に比べて実質的に45万円高い。今はストロングハイブリッドでも35万円の上乗せで用意する車種が多いので割高感を少し感じてしまう。コスパ目線ではディーゼルターボが買い得だ。オススメグレードはLパッケージ(477万9500円・2WD)。その下のSパッケージは、内装の質感に物足りなさが否めない。プレミアムを楽しみたいならLパッケージ以上を狙いたい。
新型CX-80 主要諸元&装備比較
