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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2010.07.23
ホンダ ステップワゴン ニューモデル
ホンダ ステップワゴン

■プロフィール
フルモデルチェンジを受け、4代目となったステップワゴン。走りに関する面では、エンジンの変更とともに、リヤサスペンションの取り付け方向の変更などが行なわれた。
フルモデルチェンジ
(発表・発売/2009年10月9日)
本田技研工業 TEL:0120-112010
燃費性能の追求のためエンジンバランサーを廃止
注目はエンジン。従来のDOHCヘッドを持つK型から、ストリームやクロスロードと同じ、SOHCヘッドのR型に変更を受けている。K型に比べ、最高出力値は5psダウンとなるが、中低速でのトルクはアップ。全体として乗りやすさ重視のセッティングとしている。
実際に走らせてもそのフィーリングはいい。パワーダウンした感じはなく、すっきりと速度を上げていく。上り坂でもつらいといった印象はなく、ファミリードライブレベルならば、何の問題もないだろう。
試乗したFFモデルのトランスミッションはCVT(4WDは5AT)。スパーダはステアリングのパドルスイッチによるマニュアル操作が可能であり、Dポジションでのパドル操作は一時的なマニュアルモード、Sポジションでは継続的なマニュアルモードとなる。マニュアル操作時のレスポンスもよく、アップ、ダウンともにクイックに切り替わる。
今回の新型ステップワゴンは、開発最終段階で燃費向上のためにエンジンからバランサーを取り外した。当然、エンジン単体での振動は増加しているが、トルクロッドエンジンマウントの採用や、遮音&吸音材の拡大採用、ボディパネルの音圧コントロールなどにより、クルマ全体としては振動が増えた印象はない。レッドゾーン付近まで回さないかぎり、快適さは損なわれない。
また、サスペンションの取り付け方向変更が、乗り心地とハンドリングに貢献。リヤサスペンションの動きがいいわりに、ダンピングもしっかりと効いていて、ひとりで乗っていてもリヤが落ちつかないということはない。
(文:諸星陽一 写真:齋藤正)
すっきりしたデザインのインパネ。もっとも右側にある緑色の丸いスイッチは、省燃費モードに切り替えるためのECONスイッチ。エアコンまでも制御して、燃費を向上させる。
R型エンジンはi-VTECを用いて、バルブの閉じるタイミングを遅く設定。ミラーサイクルへの切り替えにより、燃費を向上している。
サイドカメラ未装着のモデルには、左サイドの直下(フェンダー付近)を確認できる、サイドビューサポートミラーを標準装備。
ゆったりとしたサイズのフロントシートは、あらゆる体格の人にマッチする。G以外はハイトアジャスターを装備。
標準装着のセカンドシートは6対4分割のタンブル式。フラットフロアのおかげで、足もとの開放感はバツグン。
サイド、リヤともに垂直なパネルを採用。さらに全長と全高も拡大されたので、室内容積は格段にアップされている。
ステップワゴン G・Lパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4690×1695×1815mm |
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ホイールベース | 2855mm |
トレッド前/後 | 1470/1460mm |
車両重量 | 1600kg |
エンジン | 直4SOHC |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 150ps/6200rpm |
最大トルク | 19.7kgm/4200rpm |
10・15モード燃費 | 14.2km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/65R15 |
208万8000~359万8000円