車種別・最新情報
更新日:2023.12.18 / 掲載日:2023.11.30

MTにもアイサイト! 新型GR86&BRZ改良注目ポイント

9月22日、走り志向のFRクーペが一部改良を実施。足回りなどに手を入れたほか、MT車にもついにアイサイトを搭載した。

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之

ファントゥドライブと安全の絶妙バランス
 すべてをドライバーの制御下におくのが操る楽しみなら、支援や補助の機能は最小限にすべき。3ペダルのMT車なら尚更だろう。とはいえTPOでクルマに求められる機能も異なる。タウンユースや長距離ツーリングも含めれば安全&運転支援機能も必要だ。GR86&BRZでMT車にもアイサイトを採用したのは見識だ。とくにプリクラッシュセーフティは安全性向上に大きく寄与する。

 ただし、機能全般ではMT車用アイサイトはダウングレード版。先に展開しているAT車用もカメラ位置等の制限から他モデルのアイサイトよりLKAなどの機能を省略されているが、MT車用はACCに追従停車機能がなく、作動下限速度も30㎞/hとなる。また、変速時は5秒の猶予はあるもののそれ以上クラッチ踏み込みまたはニュートラル状態が続くと作動解除される。

 誤発進抑制機能も省略されたが、発進時に両足を連携して使わなければいけないMT車でペダル踏み間違いの急発進が起こる可能性は極めて低く、納得。

 ファントゥドライブを損ねないで安全&運転支援の充実を図っているのが特徴。コンセプトにかげりなしの絶妙のバランスだ。

TOYOTA 新型GR86《一部改良/限定車》

◦価格:291万6000〜392万円 ◦発売日:11月1日 ※撮影車両はオプション装着車

40周年記念車が登場
 今回の改良はAE86の生誕から40周年の節目ということで、「RZ “40th Anniversary Limited”」を設定。そのほか最大のトピックとなるMT車へのアイサイト標準設定に加え、ハンズフリー通話への対応やBSMの設定拡大、VSCや電子スロットルの制御見直しを実施。また、新たにブレンボ製ブレーキやSACHSアブソーバーをSZグレード以上にOP設定した。

RZ “40th Anniversary Limited ◦車両本体価格:382万2000円(MT)、392万円(AT)

200台限定! 「ハチロク」40周年記念特別仕様車

 AE86生誕40周年記念車は、ベース車ではOP設定のサスやブレーキを標準装備。白または赤のボディにAE86のツートーンを想起させるデカール、内装には専用ロゴや加飾を施す。なお、商談予約の抽選受付は9月に終了した。

SUBARU 新型BRZ《一部改良》

◦価格:330万〜381万7000円 ◦発表日:9月22日 ※撮影車両はオプション装着車

「STIスポーツ」を追加
 GR86と同日発表のBRZは発売日のアナウンスはなし。主な変更はGR86と同じくMT車へのアイサイト搭載とVDCの制御最適化だが、注目は新グレードのSTIスポーツ。STIチューニングのダンパーのほか、上級タイヤ&ホイール、外観は要所を黒で引き締め、内装はボルドー×ブラックの専用仕立てだ。

MT車で自動ブレーキ体験!

自動急制動で衝突回避はいつものことだが、クラッチ操作なしで急停車すれば当然エンスト。激しい雨の中でも確実に作動した。
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ