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更新日:2023.12.19 / 掲載日:2023.10.31

《国産EV&PHEV大図鑑-3》日産/リーフ、サクラほか

《ブランド別》国産EV&PHEV大図鑑全紹介

充電してモーターで走ることを基本とするプラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)は、今や軽自動車のサクラ/eKクロスEVから新型センチュリーまで多様なモデルが揃う。注目ジャンルの国産PHEVとEV(商用車を除く)を一挙に紹介しよう!

●文:川島茂夫

★走行距離はWLTCモードの値。充電規格/V2Hへの適合にはオプションの充電ケーブル等の使用を含む。

NISSAN

 それまでは実証実験車的なモデルが大半だったが、ニッサンは量産型の実用BEVとして初代リーフを開発。この技術を利用してシリーズ式ハイブリッドのe-POWERを開発し、現在ではニッサンの主力パワーユニットに育った。ただし、PHEVは1モデルもなく、電動系の上位設定はすべてBEVなのが興味深い。BEVはニッサン電動化の基本とも言える。

この記事の目次

リーフ

●発表年月(最新改良):’17年9月(’22年12月)
●価格:408万1000〜583万4400円

【EV】一充電走行距離:322〜450㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

国産EVの開拓者は2タイプのバッテリー容量で普及を図る
 初代が登場したのは2009年末。実用BEVの幕開けと言っても大げさではなく、リチウムイオンバッテリーなど現在のBEVに繋がる技術が採用されていた。現行型は2代目となるが、BEVの先兵というイメージは初代ほど強くなく、どちらかと言えばBEVの普及促進を重視したモデルといえる。興味深いのはバッテリー設定で、満充電航続距離322㎞の40kWh仕様と、同450㎞の60kWh仕様の2タイプを用意。使い方や予算による選択肢の拡大もBEV普及促進の要点のひとつである。

多くのEV/PHEVが給油口に準じた位置に充電口を設けるが、リーフは前部に専用リッドを設ける。

サクラ

●発表年月(最新改良):’22年5月(’22年12月)
●価格:254万8700〜304万400円

【EV】一充電走行距離:180㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

BEVの常識を変える価格で軽の常識を超える走りを実現
 最新BEVであるとともに軽乗用にアプローチしているのが注目点。航続距離問題もあってBEV黎明期では軽乗用をベースに開発されたモデルも少なくなく、その点では原点回帰とも言えるのだが、ベースとなったハイト系ミニのデイズのスペース効率や使い勝手を大きく損ねることなくBEV化。パワースペックは軽乗用の自主規制でターボ車と同等。満充電航続距離は180㎞でしかないが、タウンユースを主用途とする軽乗用とは相性がよく、日常のアシに考えているユーザーには最適だ。

アリア

●発表年月(最新改良):’21年6月(’21年11月)
●価格:539万円

【EV】一充電走行距離:470㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

BEVに注力する日産がフラッグシップとして開発したプレミアムSUV
 ニッサン電動化戦略のフラッグシップとして開発されたのが同車である。同期モーターながら回転子に電磁石を採用した巻線界磁式モーターの採用など新技術も導入されている。現在、国内向けの市販仕様は最高出力160kWのモーターと66kWhバッテリーを採用したFFのB6のみだが、後輪電動駆動系を備えたe-4ORCEと91kWhバッテリーとモーター出力向上を図ったB9が追加される予定だ。電動駆動の可能性を乗り味の質や操安性の向上に向けているのも注目される。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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