車種別・最新情報
更新日:2023.03.28 / 掲載日:2023.03.28

日産エクストレイルの魅力を深堀り!おすすめグレードはこれだ!

2023春版・国産車ブランド別“イチ推し”セレクション

ブランドを代表するモデルをセレクトして、そのブランドらしさ、そのモデルらしさを深掘り! 「らしさ」のポイントをわかりやすく解説し、「らしさ」満点グレードを選定する。

●文:川島茂夫

NISSAN エクストレイル

●価格:319万8800〜449万9000円

走りよし、使い勝手よし、いざという時の+2座席もありがたし

アリアをはじめとするEVと並ぶ日産の大黒柱が、シリーズ式ハイブリッドのe-POWERだ。エクストレイルは現時点で最も先進的かつ高度なe-POWERの走りを満喫でき、さらに伝統ある実用派SUVの使い勝手まで手に入る、充実の一台だ。

■主要諸元(G e-4ORCE) ●全長×全幅×全高(㎜):4660×1840×1720 ●ホイールベース(㎜):2705 ●車両重量(㎏):1880 ●パワーユニット:1497㏄ 直列3気筒(144PS/25.5㎏・m)+モーター(フロント150kW/330N・m、リヤ100kW/195N・m) ●トランスミッション:1段固定式 ●WLTCモード総合燃費:18.4㎞/ℓ ●タイヤ:235/55R19

先進的な電動制御を安心快適に味わえる
 エクストレイルのe-POWERはシリーズ式という点ではノート系と共通するが、ハードウェア面ではかなりグレードアップが図られている。高出力駆動モーターの採用は当然だが、発電用エンジンには高出力高効率の3気筒可変圧縮比ターボを採用。圧縮比可変機構がカウンターウェイト的な役割もするためエンジンフィールは6気筒に近い。回生協調の電子制御ブレーキも採用されるなど、内容も最上のe-POWERに相応しい。

 路面状況や速度、アクセル開度や操舵角等々に応じて前後の駆動力配分を細かく制御。中でも4WD車の出来がいい。操縦性だけでなく車体挙動までコントロールされた走りは電動4WDのポテンシャルの高さ実感できる。またそれらがマニア志向ではなく、一般ユーザーに分かりやすい安心感と扱いやすさに繋げているのも見所。

 ユーティリティ面の特徴は4WDの中間グレード1モデルながらミドルSUVでは珍しい3列シート仕様の設定が挙げられる。チャイルドシートより多少余裕があるくらいの居住性であり、緊急用以上の実用性はないが、短時間用途では多人数乗車にも対応できるのは多様な使い方を求めるユーザーには大きなアドバンテージだ。

VCターボをはじめとする日産ご自慢の新世代メカを搭載しているが、ルックスには奇抜なところがない。実用SUVらしく、ルーフ後端まで高さをキープしたフォルムを採用。後席〜荷室の空間をしっかり確保している。
「タフギア」を前面に押し出していたかつてのエクストレイルからすれば、現行型はラグジュアリー度がグッと増している。それでも、撥水シートなどアウトドア志向の仕様も設定されるのがエクストレイルらしいところだ。
コンロッドにリンクを設けて圧縮比を可変とするVCターボエンジンが発電を担う。電気モーターで走行するのはこれまでのe-POWERと同様だが、進歩した制御と相まって、性能とフィールの両面で走りが大きく進歩している。

“エクストレイルらしさ”ココにあり!!

・力強くスムーズな電動駆動

・3列シート仕様もラインナップ

・オン&オフ高次元両立のe-4ORCE

リンクを設けた独特なコンロッド。アクチュエーターでリンクを動かして上死点を変化させ、圧縮比を制御する。ターボによる過給と総合的にマネジメントすることにより、効率の良い領域で発電することが可能となっている。

“らしさ満点”グレードは?

X e-4ORCE(3列)
●価格:393万300円

 全モデルがe-POWERを採用し、パワートレーンはFFと4WDのe-4ORCEの2仕様となる。WLTCモード燃費ではFFが優れているがその差は7%であり、操安性や乗り心地も含めた走行性能におけるe-4ORCEのアドバンテージを考慮するなら、4WD車が買い得。また、積載性優先なら2列シート仕様がいいが、4WD車なら3列シート仕様も選択できる。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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