車種別・最新情報
更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.07.01
注目のホットハッチ、国内仕様車を初公開!
「GR」の最新モデルとなるGRカローラの日本仕様車の概要が
6月1日に公開された。
先に発売されたGRヤリスを超える内容が与えられるなど、
走り好きから大きな注目を集めるのは間違いない。
●文:山本シンヤ
TOYOTA GRカローラ
【発売予定:2022年秋頃】

専用ワイドボディを採用
空力性能向上も達成!
トヨタのスポーツブランド「GR」のスポーツモデル第4弾となるGRカローラ。50年以上の歴史を持つカローラ史上最強のモデルであり、「お客様を虜にするカローラを取り戻したい」と願う豊田社長の想いが込められたモデルである。
国内向けに投入されるGRカローラ RZのエクステリアは、専用のワイドボディで全幅はノーマル+60㎜となる1850㎜。見た目の迫力アップだけでなく運動性能向上のための変更で、冷却や空力などの処理も抜かりなし。リヤには独特な形状の3本出しマフラーを装備する。
インテリアはカローラスポーツと共通部分は多いが、専用TFTメーターやスポーツシートの採用でよりスポーティに変身。驚きは電子式(EPB)からレバー式に変更されたパーキングブレーキだ。居住性はベースのカローラスポーツとほぼ同じで、前席優先のGRヤリスより実用性も高い。
エンジンもAWDも
性能向上を貪欲に追求
エンジンはGRヤリスと同じ直列3気筒1.6ℓターボだが、吸気ポートの進化、大型排気バルブ/マルチオイル・ジェットピストンの採用、エキゾーストの進化などで304PS/370Nmを発揮。車両重量はGRヤリス+200㎏の1470㎏だが、それを補う以上のパフォーマンスを備える。
AWDシステムもGRヤリスと同じ電子制御油圧多板クラッチの「GR-FOUR」を採用するが、カローラのロングホイールベース&ワイドトレッドに合わせた専用制御となっている。
プラットフォームはカローラスポーツと同じTNGA GA-Cをベースに、スポット溶接追加や構造用接着剤、ブレースなどを用いて高剛性化。同時にCFRP製ルーフやアルミ製ボンネット/ドアなどで軽量化も実施されている。加えて、専用のスプリング/ショックアブソーバーに加えて、専用サスメンバー、ブッシュのピロボール化、トルセンLSD(前後)、前後対向キャリパー(フロント:4ポット/リヤ:2ポット)など変更部位は多岐にわたる。タイヤは235/40R18のADVAN APEX V601、アルミホイールはBBS製鍛造が奢られている。
走りもGRヤリスと別物
高速ステージに強み
GRヤリスとの乗り味の違いだが、開発を担当したラリードライバーの勝田範彦選手によると、「GRヤリスよりもロングホイールベース&ワイドトレッドを活かした走りですね。挙動が安定しているのとクルマの動きが穏やかなので、とにかく“懐”が深い。高速コーナーが多いコースでは、GRヤリスより速い所もあります」との事だ。
価格は正式発売までお預けだが、筆者の予想ではGRヤリス+100万程度、つまり、500万円前後からと予想している。





「モリゾウエディション」も発売決定!

よりハード仕様に仕立てたスペシャルグレード
GRカローラをベースに更に走りに特化した仕様が「モリゾウエディション」である。パワートレインは過給圧アップによるトルクアップ(370→400Nm)と専用ギヤレシオの採用(1〜3速)、フットワークは更なるボディ補強に専用サス&専用タイヤ、そして2シーター化による軽量化(約30㎏)などが行なわれており、ナンバー付きのレーシングカーと言っても過言ではない。こちらは台数限定で秋ごろ予約開始、冬ごろからデリバリーされる予定だ。



